エネルギー環境工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 エネルギー環境工学
科目番号 200214 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 エネルギー環境学(濱川圭弘他,オ-ム社),プリント教材
担当教員 吉岡 崇

到達目標

技術が発展した経緯を概観した上で,エネルギーの生成やエネルギーの利用について理解すると共に,エネルギーの必要性とエネルギーの生成過程で引き起こされる各種の環境問題について,工学的な立場から考察を行う。
また,エネルギーと環境問題に対する社会的側面から考察を行い,エンジニアとしての倫理観,使命感を育成する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
エネルギーの生成やエネルギーの利用についての理解エネルギー変換技術を理解した上で,エネルギーおよび環境問題とその結果引き起こされた社会問題について詳細を説明できる。現状のエネルギー問題,環境問題に至った経緯と,その結果引き起こされた社会問題を把握し,その概要を説明できる。現状のエネルギー問題,環境問題に至った経緯と,その結果引き起こされた社会問題を把握し,その概要を説明できない。
エネルギーの必要性と環境問題の理解エネルギーの有効利用や省エネルギー技術を踏まえて環境問題を整理し,その詳細を説明できる。エネルギーや技術と関連させて環境問題を整理し,その概要を説明できる。エネルギーや技術と関連させて環境問題を整理し,その概要を説明できない。
エンジニアとしての倫理観,使命感の育成各種の環境問題に対して,自分なりに考える問題解決法,技術者としての考え方,倫理観を説明することができる。各種の環境問題に対して,問題解決法,技術者としての考え方,倫理観を説明できる。各種の環境問題に対して,問題解決法,技術者としての考え方,倫理観を説明ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術が発展した経緯を概観した上で,エネルギーの生成やエネルギーの利用について理解すると共に,エネルギーの必要性とエネルギーの生成過程で引き起こされる各種の環境問題について,工学的な立場から考察を行う。また,エネルギーと環境問題に対する社会的側面から考察を行い,エンジニアとしての倫理観,使命感を育成する。
授業の進め方・方法:
科学技術の発展,エネルギー問題,環境問題についてインターネットや様々なメディアの資料を題材として扱うと共に,グル-プ学習における議論を通して問題を提起し,対処法など基本的な考え方について検討を行う。グループ学習やレポートは自学自習時間にも取り組む必要がある。
注意点:
・この科目は指定科目です。この科目の単位修得が卒業要件となりますので,必ず修得して下さい。
・本科目の単位は,高等専門学校設置基準第17条第4項により認定される。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 0.ガイダンス
1.エネルギー環境工学
(1) 科学技術の発展
(2) 文明の進歩とエネルギー
科学技術の発展についてインターネット等を利用して調査・探究し,現状のエネルギー問題,環境問題に至った経緯と,その結果引き起こされた社会問題を把握し,その概要を説明することができる。
2週 1.エネルギー環境工学
グループ発表
科学技術の発展についてインターネット等を利用して調査・探究し,現状のエネルギー問題,環境問題に至った経緯と,その結果引き起こされた社会問題を把握し,その概要を説明することができる。
3週 2.エネルギー資源
(1) エネルギー資源と分類
(2) 化石エネルギー
(3) 各種エネルギー
エネルギー資源に関する知識を習得し,そこに介在する各種の問題について理解,説明することができる。
4週 2.エネルギー資源
グループ発表
エネルギー資源に関する知識を習得し,そこに介在する各種の問題について理解,説明することができる。
5週 3.エネルギー変換技術
(1) 化石燃料発電
(2) 原子力発電
(3) 核融合発電
(4) 太陽光発電
(5) 太陽熱発電

エネルギーの主体をなす電気エネルギーについて,その生成方法とその利点,問題点等について説明することができる。
自然エネルギーの利用について,その概要を説明することができる。(A-1)
6週 3.エネルギー変換技術
(6) 自然エネルギーの利用
(7) 直接発電
エネルギーの主体をなす電気エネルギーについて,その生成方法とその利点,問題点等について説明することができる。
7週 3.エネルギー変換技術
グループ発表
エネルギーの主体をなす電気エネルギーについて,その生成方法とその利点,問題点等について説明することができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却・解説
4.省エネルギー技術
(1) 省エネルギーの概要
(2) 個別技術開発
(3) システム化技術開発
(4) 廃棄エネルギー再利用
(5) 社会システム構造転換
エネルギーの有効利用について,その理念を述べることができ,方法論について説明することができる。
10週 4.省エネルギー技術
グループ発表
自己の生活環境などを対象として,エネルギーや技術と関連させて環境問題を整理し,その概要を説明することができる。
11週 5.エネルギーと環境
(1) 環境問題とエネルギー
(2) 環境アセスメント
地球規模で生じている様々の環境問題について,その現状と原因について,具体的に説明することができる。
12週 5.エネルギーと環境
(3) エネルギー削減と大気環境保全
地球規模で生じている様々の環境問題について,その現状と原因について,具体的に説明することができる。
13週 5.エネルギーと環境
グループ発表
地球規模で生じている様々の環境問題について,その現状と原因について,具体的に説明することができる。
14週 6.21世紀文明とエネルギー
(1) エネルギー需給の見通し
(2) 高度文明化社会の構築
各種の環境問題に対して,自分なりに考える問題解決法,技術者としての考え方,倫理観を説明することができる。
15週 6.21世紀文明とエネルギー
グループ発表
各種の環境問題に対して,自分なりに考える問題解決法,技術者としての考え方,倫理観を説明することができる。
16週 前期末試験
前期末試験返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
生物に共通する性質について説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験発表レポート合計
総合評価割合70255100
エネルギーの生成やエネルギーの利用についての理解3510045
エネルギーの必要性と環境問題の理解3510045
エンジニアとしての倫理観,使命感の育成05510