歴史Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 歴史Ⅰ
科目番号 180003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『明解世界史図説エスカリエ』帝国書院
担当教員 與田 純

到達目標

世界の歴史の大きな枠組みと流れを、日本の歴史と関連付けながら理解させ、文化の多様性と現代世界の特質及び人類の課題を広い視野から多角的に考察させることによって、歴史的思考を培い、国際社会に主体的に生きる日本人としての資質を養う。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古代から近代に至る中国の歴史を詳細に説明できる。古代から近代に至る中国の歴史の基本的な流れを説明できる。古代から近代に至る中国の歴史の基本的な流れを説明できない。
評価項目2古代から近代に至る西洋世界と非西洋世界との交流を詳細に説明できる。古代から近代に至る西洋世界と非西洋世界との交流の基本的な流れを説明できる。古代から近代に至る西洋世界と非西洋世界との交流の基本的な流れを説明できない。
評価項目3古代から近代に至る日本の国際関係を詳細に説明できる。古代から近代に至る日本の国際関係の基本的な流れを説明できる。古代から近代に至る日本の国際関係の基本的な流れを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
古代から近代に至る世界の歴史を、日本の歴史と関連付けながら、中国史と西洋史を軸に論じていく。世界史の範囲は1年間の授業では網羅できないほど広いし、表層的な授業に陥らないようにするためにも、取り上げるトピックを絞りながら進めてゆく。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式で進めるが、「ノートを取って、暗記する」だけの受動的な学習方法では試験に対応することはできない。学生諸君には、授業への積極的な参加を要求する。また、史料や絵画など多様な文献を読み込むことを通じて思考力を養い、音楽・映像教材などを用いて授業の理解を深めてもらう。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
殷・周
中国古代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
2週 春秋戦国時代
諸子百家
中国古代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
3週 秦の天下統一
楚漢戦争
中国古代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
4週 漢帝国の成立
冊封体制の成立
中国古代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
冊封体制について説明できる。
5週 三国時代
東アジア情勢

中国古代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
当時の東アジア情勢の中での日本の状況を説明できる。
6週 シルクロードの形成
ローマ帝国
ユーラシア大陸の東西交流の概要を説明できる。
ローマ帝国の特徴と基本的な事項を説明できる。
7週 古代ローマの社会・技術 古代ローマの社会・技術の基本的な特質を説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 キリスト教の誕生と発展
キリスト教が誕生し、発展していく経緯を説明できる。
10週 ローマ帝国の衰退と滅亡
ローマ帝国が衰退・滅亡する原因・経過を説明できる。
11週 隋・唐王朝の成立 中国中世史の特徴と基本的な事項を説明できる。
12週 シルクロードの発展
東アジア情勢
ユーラシア大陸の東西交流の概要を説明できる。
当時の東アジア情勢の中での日本の状況を説明できる。
13週 イスラム教の誕生と発展 イスラム教が誕生し、発展していく経緯を説明できる。
14週 ウマイア朝とアッバース朝
イスラム教世界の基本的な特質を説明できる。
15週 モンゴル帝国の成立
東アジア情勢
中国中世史の特徴と基本的な事項を説明できる。
当時の東アジア情勢の中での日本の状況を説明できる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 明朝の成立
鄭和の南海大遠征
中国近世史の特徴と基本的な事項を説明できる。
2週 海禁政策
東アジア情勢
「海禁政策」が東アジアに及ぼした影響を説明できる。
3週 清朝の成立と繁栄 中国近世史の特徴と基本的な事項を説明できる。
4週 スペイン・ポルトガルの大航海 「大航海時代」の意義と基本的な事項を説明できる。
5週 日本への鉄砲伝来
南蛮貿易
「海禁政策」「大航海時代」と日本への鉄砲伝来の関係を説明できる。
南蛮貿易の特徴を説明できる。
6週 新大陸の征服
大西洋三角貿易
新大陸が西洋世界に征服され、人種構成が変化していく経緯を説明できる。
7週 英仏蘭の大航海(北米・アジア進出)

英仏蘭の大航海の意義と基本的な事項を説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 イギリス産業革命 イギリス産業革命の原因と基本的な事項を説明できる。
10週 アヘン戦争
東アジア情勢
アヘン戦争の原因と基本的な事項を説明できる。
清の敗戦が東アジアに及ぼした影響を説明できる。
11週 第二次アヘン戦争
洋務運動
中国近代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
12週 東南アジアの植民地化
東アジア情勢
東南アジアが植民地化されていく経過を説明できる。
当時の東アジア情勢の中での日本の状況を説明できる。
13週 冊封体制の崩壊
変法運動
中国近代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
14週 義和団事件と中国の半植民地化 中国近代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
15週 辛亥革命 中国近代史の特徴と基本的な事項を説明できる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合9640000100
基礎的能力9640000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000