構造力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 構造力学Ⅱ
科目番号 200427 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 構造力学を学ぶ 基礎からエネルギー法まで,米田昌弘(森北出版)
担当教員 松本 将之

到達目標

(1)微分方程式を用いて静定ばりのたわみを求められる
(2)モールの定理を用いて静定ばりのたわみを求められる
(3)一軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められる
(4)二軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められる
(5)長柱の座屈荷重が求められる
(6)簡単な不静定ばりの支点反力などが求められる(余力法)
(7)エネルギー法の原理が理解でき,簡単な静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められる
(8)仮想仕事の原理が理解できる
(9)仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみ及びたわみ角が求められる
(10)相反作用の原理とその応用が理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)微分方程式を用いて素早く静定ばりのたわみを求められる微分方程式を用いて静定ばりのたわみを求められる微分方程式を用いて静定ばりのたわみを求められない
評価項目(2)モールの定理を用いて静定ばりのたわみを素早く求められるモールの定理を用いて静定ばりのたわみを求められるモールの定理を用いて静定ばりのたわみを求められない
評価項目(3)一軸偏心荷重を受ける短柱の応力度を十分理解し,求められる一軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められる一軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められない
評価項目(4)二軸偏心荷重を受ける短柱の応力度を十分理解し,求められる二軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められる二軸偏心荷重を受ける短柱の応力度が求められない
評価項目(5)長柱の座屈荷重を十分理解し,求められる長柱の座屈荷重が求められる長柱の座屈荷重が求められない
評価項目(6)一般的な不静定ばりの支点反力などが求められる(余力法)簡単な不静定ばりの支点反力などが求められる(余力法)簡単な不静定ばりの支点反力などが求められない(余力法)
評価項目(7)エネルギー法の原理が十分に理解でき,一般的な静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められるエネルギー法の原理が理解でき,簡単な静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められるエネルギー法の原理が理解できず,簡単な静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められない
評価項目(8)仮想仕事の原理が十分理解,説明できる仮想仕事の原理が理解できる仮想仕事の原理が理解できない
評価項目(9)カステリアーノの定理が十分理解,説明できるカステリアーノの定理が理解できるカステリアーノの定理が理解できない
評価項目(10)相反作用の定理が十分理解,説明できる相反作用の定理が理解できる相反作用の定理が理解できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で研究開発を担当していた教員が、その経験を活かし、各種静定及び不静定構造物を対象とした解析方法について講義と演習形式で授業を行うものである。
各種静定及び不静定構造物の支点反力・断面力・変形量の解析方法を理解し,理論に基づく基礎式を誘導できる能力を養う.
基本的な問題を自力で解析できる基礎知識と応用力を身につける.
授業の進め方・方法:
各学習項目について,理論の背景と概要を解説し,理論に必要な基礎式の誘導を図と数式を用いて説明する.基本的な例題を学生とともに解答して理論的理解を深め,学習到達度を確実にするため,基本問題を繰り返し演習する.
注意点:
定期試験問題は100点満点として作成し85点満点に換算する.試験終了後,試験問題の解説や採点方法について説明する.(中間試験の成績は素点,期末試験ごとに平常点を加算して評価する。)平均点が60点以上の場合,再試験は実施しない。単位追認試験は実施する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業内容と成績評価方法のガイダンス,構造力学Ⅰの復習 構造力学Ⅰの内容が十分理解できている
2週 力学の基礎的内容の確認(復習と演習) 構造力学Ⅰの内容が十分理解できている
3週 弾性曲線の微分方程式 たわみ,たわみ角が求められる
4週 弾性曲線の微分方程式 たわみ,たわみ角が求められる
5週 モールの定理 たわみ,たわみ角が求められる
6週 モールの定理 たわみ,たわみ角が求められる
7週 弾性曲線の微分方程式・モールの定理 様々な静定ばりのたわみ,たわみ角が求められる
8週 中間テスト対策 -
2ndQ
9週 中間テスト -
10週 柱の分類 柱の構造について理解できる
11週 短柱:一軸偏心圧縮 荷重を受ける短柱の応力度が求められる
12週 短柱:二軸偏心圧縮 荷重を受ける短柱の応力度が求められる
13週 長柱と座屈 オイラーの座屈公式の誘導ができ,座屈荷重の評価方法が理解できる
14週 長柱と座屈 長柱の座屈荷重が求められる
15週 簡単な不静定ばり 余力法を用いて,支点反力や断面力が求められる
16週 簡単な不静定ばり 余力法を用いて,支点反力や断面力が求められる
後期
3rdQ
1週 外力仕事とひずみエネルギー 静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められる
2週 外力仕事とひずみエネルギー 静定構造物の外力仕事及びひずみエネルギーが求められる
3週 仮想変位の原理およびその演習 仮想仕事の原理が理解できる
4週 仮想変位の原理およびその演習 仮想仕事の原理が理解できる
5週 仮想仕事の原理およびその演習 仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみ及びたわみ角が求められる
6週 仮想仕事の原理およびその演習 仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみ及びたわみ角が求められる
7週 仮想仕事の原理およびその演習 仮想仕事の原理を用いて静定構造のたわみ及びたわみ角が求められる
8週 中間テスト対策 -
4thQ
9週 中間テスト -
10週 静定構造の変形(はり・トラス・ラーメン) 仮想仕事の原理やエネルギー法を用いて,構造物の変形を求められる
11週 静定構造の変形(はり・トラス・ラーメン) 仮想仕事の原理やエネルギー法を用いて,構造物の変形を求められる
12週 静定構造の変形(はり・トラス・ラーメン) 仮想仕事の原理やエネルギー法を用いて,構造物の変形を求められる
13週 静定構造の変形(はり・トラス・ラーメン) 仮想仕事の原理やエネルギー法を用いて,構造物の変形を求められる
14週 相反作用の原理・演習 相反作用の原理とその応用が理解できる
15週 相反作用の原理・演習 相反作用の原理とその応用が理解できる
16週 期末テストへ向けて総復習 -

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験提出課題小テスト合計
総合評価割合801010100
評価項目(1)81110
評価項目(2)81110
評価項目(3)81110
評価項目(4)81110
評価項目(5)81110
評価項目(6)81110
評価項目(7)81110
評価項目(8)81110
評価項目(9)81110
評価項目(10)81110