海岸工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 海岸工学
科目番号 200432 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建設環境工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:川崎浩司 著 沿岸域工学[ISBN978-4-339-05630-3]コロナ社,プリント
担当教員 柳川 竜一

到達目標

・港湾施設に関する基礎知識を理解する。
・波の分類とその特徴について説明ができる。
・波の発生や発達について理解するとともに、波浪観測の方法を身に付ける。
・構造物に加わる外力を理解し、基本的な設計方法について説明できる。
・海岸線変化の現状やその原因について説明できる。
・環境共生型の海岸地域形成に関する各種取り組みを理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価事項1波の種類や性質について、図表を交えて明確に説明することができる。波の種類や性質について理解することができる。波の種類や性質について理解することができない。
評価事項2長周期波の種類や特徴について説明することができる。長周期波個別の現象について説明することができる。長周期波の種類や特徴が理解できない。
評価事項3海域および海上構造物に影響を及ぼす波について説明し、簡単な設計を行うことができる。波の観測手法について説明することができる。波の観測手法について説明することができない。
評価事項4海域環境問題に関する問題点と解決方法を、体系的に説明することができる。海域環境問題を認識し説明することができる。海域環境問題を認識することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で海岸問題を担当していた教員が、その経験を活かし、沿岸域の諸現象について講義形式で授業を行うものである。
海岸工学は,海岸の保全,港湾の建造に関する学問であり,本講義は,その基本となる波の特性およびその力を理解し,港湾構造物およびその設計法,海岸環境の保全の方法についての基本的事項を学習する。
授業の進め方・方法:
教科書を中心とした講義が中心であるが,理解を深めるため,随時演習問題(波高や波長の算出,波の統計処理,防波堤の設計等)を行う。
注意点:
・単位追認試験,再試験あり(制限あり)。
・課題の提出遅れは評価なしとする。また、課題については採点し、その結果を踏まえて評価する事がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 教科ガイダンス
海岸工学の成り立ちと法整備
海岸に関する時代背景の変化と法整備の変化について学ぶ。
2週 日本の海岸の特長
高松港の港湾計画
日本の海岸の特長を概観する。
高松港の港湾計画を知る。
3週 港湾施設 港湾施設の役割や機能について、高松港をモデルに理解する。
4週 波の基本的な性質 波の基本的な性質を理解する。
5週 波の分類 波の性質毎に分類化を行い、その特長を理解する。
6週 微小振幅波① 微小振幅波の特長について知る。
7週 微小振幅波② 微小振幅波の特長について知る。
8週 高潮と津波 長周期波の一種である津波の特徴や人間生活への影響を理解する。
4thQ
9週 波の統計学的性質 観測された波の分析方法を理解する。
10週 風波の生成と発達 風波の生成と発達過程を理解する。
11週 漂砂及び海浜変形① 海底面付近の砂移動を体系的に理解する。
12週 漂砂及び海浜変形② 海底面付近の砂移動を体系的に理解する。
13週 海岸構造物の設計① 海岸防波堤にかかる波力や堤体の安定性を理解し、適切な設計を行う。
14週 海岸構造物の設計② 海岸防波堤にかかる波力や堤体の安定性を理解し、適切な設計を行う。
15週 海岸環境の保全・修復・創出 環境修復に向けた事例を知る。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建設系分野水理津波と高潮の特徴を説明できる。4
波の基本的性質を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000