情報理論

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報理論
科目番号 2046 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 通信ネットワーク工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 三木成彦 吉川英機 共著 「情報理論」コロナ社
担当教員 白石 啓一

到達目標

1.確率論を基に情報源の持つ情報量を求めることができる。
2.情報源の符号化を行うことができる。
3.通信路のモデルと通信路容量を求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1さまざまな情報源の情報量を求めることができる。基本的な情報源の情報量を求めることができる。基本的な情報源の情報量を求めることができない。
評価項目2さまざまな情報源記号列を符号化できる。具体的な情報源記号列を符号化できる。具体的な情報源記号列を符号化できない。
評価項目3さまざまな通信路のモデルにおいて通信路容量を求めることができる。基本的な通信路のモデルにおいて通信路容量を求めることができる。基本的な通信路のモデルにおいて通信路容量を求めることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
通信を高能率・高信頼度で行い,そのセキュリティを保証するための基礎理論を習得する。確率論を基に,情報源の持つ情報量が定量化できることを知る。情報源符号化定理を背景に,通信を高能率で行うことができる符号の作成方法を習得する。各種情報量の意味を知り,与えられた通信路を効率よく使うための手法を知る。通信路符号化定理を背景に,通信を高信頼度で行うことができる符号の作成方法を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書を基に学習項目ごとの内容と例題の解説を行う。練習問題については課題とするので,各自自習しておくこと。適宜,練習問題・類題のレポート・小テストを課す。
注意点:
オフィスアワー:月曜日 放課後~17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信路のモデル 通信路のモデルを知る。D1:2
2週 確率の基礎 確率の基礎を復習する。D1:2
3週 平均と分散 平均と分散を求めることができる。D1:2
4週 条件付き確率 条件付き確率を求めることができる。D1:2
5週 ベイズの定理 ベイズの定理を知る。D1:2
6週 情報源のモデル 情報源のモデルを知るD2:2
7週 情報量とエントロピー 情報量とエントロピーを求めることができる。D2:2
8週 前期中間試験 前期中間試験
2ndQ
9週 平均符号長 符号の平均符号長を計算できる。D2:2
10週 情報源符号化定理 情報源符号化の定理を知る。D2:2
11週 ハフマン符号 ハフマン符号に符号化できる。D2:2
12週 ランレングス符号 ランレングス符号に符号化できる。D2:2
13週 算術符号 算術符号を理解する。D2:2
14週 ZL符号 ZL符号を理解する。D2:2
15週 前期末試験 前期末試験
16週 テスト返却と解説 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 結合エントロピー 結合エントロピーを計算できる。D2:2
2週 条件付きエントロピー 条件付きエントロピーを計算できる。D2:2
3週 相互情報量 相互情報量を計算できる。D2:2
4週 マルコフ情報源 マルコフ情報源のエントロピーを求めることができる。D2:2
5週 通信路のモデル 通信路のモデルについて知る。D2:2
6週 通信路容量 通信路容量を求めることができる。D2:2
7週 平均誤り率 平均誤り率について理解する。D2:2
8週 後期中間試験 後期中間試験
4thQ
9週 通信路符号化定理 通信路符号化定理を知る。D2:1,2
10週 誤り検出と訂正の理論 誤り検出と訂正符号の概念を理解する。D2:1,2
11週 パリティ検査符号 パリティ検査符号を求めることができる。D2:2
12週 線形符号 線形符号を求めることができる。D2:2
13週 ハミング符号 ハミング符号を求めることができる。D2:2
14週 巡回符号 巡回符号を求めることができる。D2:2
15週 後期末試験 後期末試験
16週 テスト返却と解説 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力80000200100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000