電気磁気学Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 電気磁気学Ⅱ
科目番号 3020 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子システム工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:山口昌一郎著「基礎電気磁気学」電気学会,参考書:伊藤國雄・植月唯生著「電気磁気学要点と演習」電気書院
担当教員 天造 秀樹

到達目標

2 学年にわたる電気磁気学の学習により,電気磁気現象を定量的に扱う能力を身につける

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種法則を用いて磁界の計算ができる。電流に関する各種法則を説明できる電流による磁界の派生を説明できる。
評価項目2誘導起電力、自己誘導、相互誘導についての計算ができる。誘導起電力、自己誘導、相互誘導についての簡単な計算ができる。電磁誘導現象について説明できる
評価項目3マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。波動方程式を導出できる波動方程式を例示できる

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2 学年にわたる電気磁気学の学習により,電気磁気現象を定量的に扱う能力を身につけることが大きな目標である。この第4 学年の授業では磁界に関する現象を主に扱う。電流と磁界の関係,磁荷,磁界,磁束,磁気回路などの概念に習熟し,その概念のイメージ作りをする。なお定量計算ができるように様々な問題を解く能力をつける。
授業の進め方・方法:
基本的な事項について講義し,まず定性的に内容を理解できるようにする。次に関連する例題を示し,その定量的な解析の仕方を示し,具体的に基本問題の解き方を示す。最後にいくつかの基本事項がまとまった単元毎に授業中の演習問題やレポート課題を解くことで定量解析の能力を身につける。
注意点:
オフィスアワー:木曜放課後に対応する。第二級陸上無線技術士国家試験「無線工学の基礎」の科目免除には本科目の単位取得が必要。微分,積分の基本を習得していること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
2週 アンペアの右ねじの法則 電流が作る磁界をビオ・サバールの法則およびアンペールの法則を用いて説明でき、簡単な磁界の計 D2:1-3
算に用いることができる。
3週 アンペアの右ねじの法則 電流が作る磁界をビオ・サバールの法則およびアンペールの法則を用いて説明でき、簡単な磁界の計
算に用いることができる。 D2:1-3
4週 磁束密度 磁束密度を説明できる。D2:3
5週 電流に作用する力 ローレンツ力を説明できる。D2:3
6週 電流に作用する力 ローレンツ力を説明できる。D2:3
7週 ビオ・サバールの法則 電流が作る磁界をビオ・サバールの法則およびアンペールの法則を用いて説明でき、簡単な磁界の計
算に用いることができる。
8週 ビオ・サバールの法則 磁界を計算できる能力をつける。D2:1-3
2ndQ
9週 アンペア周回積分の法則 磁界を計算できる能力をつける。D2:1-3
10週 アンペア周回積分の法則の応用 磁界を計算できる能力をつける。D2:1-3
11週 アンペア周回積分の法則の応用 磁界を計算できる能力をつける。D2:1-3
12週 磁界中の電流の受ける力 磁界が電流に働く力を理解する。D2:1-3
13週 電磁誘導 電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。D2:1-3
14週 インダクタンス 自己誘導と相互誘導を説明でき、自己インダクタンス及び相互インダクタンスに関する計算ができる。
15週 インダクタンス 自己誘導と相互誘導を説明でき、自己インダクタンス及び相互インダクタンスに関する計算ができる。
16週 インダクタンス 磁気エネルギーを説明できる。
後期
3rdQ
1週 ホール効果 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。D2:1-3
2週 電磁力による仕事 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。D2:1-3
3週 電磁力による仕事 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。D2:1-3
4週 電磁力による仕事 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。D2:3
5週 境界面におけるBとH 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。D2:3
6週 境界面におけるBとH 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。
7週 誘電体の境界面におけるDとE 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。
8週 誘電体の境界面におけるDとE 電流に作用する力やローレンツ力を説明できる。
4thQ
9週 マックスウェルの方程式 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。
10週 マックスウェルの導出 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:1-3
11週 マックスウェルの導出 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:1-3
12週 マックスウェルの導出 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:3
13週 マックスウェルの導出 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:3
14週 波動方程式 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:3
15週 波動方程式 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:3
16週 波動方程式 マックスウェルの方程式から電磁波の存在が分かることを理解する。D2:3

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4前4
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。4前7
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4前9
磁界中の電流に作用する力を説明できる。4前12
ローレンツ力を説明できる。4前12
磁気エネルギーを説明できる。4
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4前13
自己誘導と相互誘導を説明できる。4前14
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。4前15

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力80000020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000