電子回路Ⅰ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 電子回路Ⅰ
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子システム工学科(2018年度以前入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:高橋 進 他著「電気回路」実教出版
担当教員 三河 通男

到達目標

1.電荷、電流、電圧、抵抗、電源の意味や働きを説明できる。
2.比較的簡単な直流回路について回路方程式を立て、電流、電圧、抵抗、電力が計算できる。
3.正弦波交流における周波数、位相、実効値、平均値の意味を説明できる。
4.正弦波交流におけるインダクタ、コンデンサの働きを説明できる。
5.比較的簡単な交流回路について回路方程式を立て、電流、電圧、インピーダンス、電力が計算できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1電荷、電流、電圧、抵抗、電源の相互関係を説明できる。電荷、電流、電圧、抵抗、電源の意味や働きを説明できる。電荷、電流、電圧、抵抗、電源の意味や働きを説明できない。
評価項目2少し複雑な直流回路について回路方程式を立て、電流、電圧、抵抗、電力が計算できる。比較的簡単な直流回路について回路方程式を立て、電流、電圧、抵抗、電力が計算できる。比較的簡単な直流回路について回路方程式を立て、電流、電圧、抵抗、電力を計算することができない。
評価項目3正弦波交流における周波数、位相、実効値、平均値の意味を説明し、計算で求められる。正弦波交流における周波数、位相、実効値、平均値の意味を説明できる。正弦波交流における周波数、位相、実効値、平均値の意味を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気回路は,あらゆる電気・電子工学の基礎であり,本学科の学生にとって最も重要な科目のひとつである。前学期は,オームの法則やキルヒホッフの法則等を用いた直流回路の解析法方を習得する。後学期は、三角関数や記号法を用いた定常状態における基本的な交流回路の解析方法を習得する。
授業の進め方・方法:
教科書の内容をベースに板書しながら授業を進める。また,理解を深めるため適宜演習問題を行う。カリキュラムの関係上まだ学んでいない数学などは,その都度解説する。
注意点:
第二級陸上無線技術士国家試験「無線工学の基礎」の科目免除には,本科目の単位取得が必要。
オフィスアワー:月曜日放課後(16時-17時)。不在の場合もあるためメール等で事前に確認を取ること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
電気回路の基礎:オームの法則、理想電源
電荷と電流,電圧を説明できる。
2週 電気回路の基礎:オームの法則、理想電源 オームの法則を説明し,電流・電圧・抵抗の計算に用いることができる。
3週 電気回路の基礎:回路方程式、電力 電力量と電力を説明し、これらを計算できる。
4週 電気回路の基礎:キルヒホッフの法則 キルヒホッフの法則を説明し、直流回路の計算に用いることができる
5週 電気回路の基礎:電圧および電流の分配則 電圧および電流の分配側を理解し、計算に用いることができる。
6週 電気回路の基礎:電源の内部抵抗 電源の内部抵抗を理解し、最大電力を計算できる。
7週 電気回路の基礎:重ね合わせの原理 重ね合わせの定理を説明し、直流回路の計算に用いることができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験返却と解説
10週 直流回路の基礎と計算:行列式を用いた連立方程式の解法 行列式を用いて連立方程式を解くことができる。
11週 直流回路の基礎と計算:閉路解析法 ブリッジ回路を計算し平衡条件を求められる。
12週 直流回路の基礎と計算:接点解析法 ブリッジ回路を計算し平衡条件を求められる。
13週 直流回路の基礎と計算:テブナンの定理 テブナンの定理を説明し、計算に用いることができる。
14週 直流回路の基礎と計算:諸定理を用いた回路解析 少し複雑な直流回路について、諸定理を用いて計算できる。
15週 前期期末試験
16週 試験返却と解説
後期
3rdQ
1週 交流回路の基礎:積分・微分の基礎 三角関数の微分・積分を理解し、計算できる。
2週 交流回路の基礎:正弦波交流の周波数と位相 正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる。
3週 交流回路の基礎:正弦波交流の周波数と位相 正弦波交流の特徴を説明し,周波数や位相などを計算できる。
4週 交流回路の基礎:正弦波交流の平均値と実効値 平均値と実効値を説明し,これらを計算できる。
5週 交流回路の基礎:正弦波交流の平均値と実効値 平均値と実効値を説明し,これらを計算できる。
6週 交流回路の基礎:RL回路とRC回路 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
7週 交流回路の基礎:RL回路とRC回路 R,L,C素子における正弦波交流電圧と電流の関係を説明できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験返却と解説
10週 簡単な交流回路の計算:複素数における微分と積分 複素数における微分・積分を理解し、計算できる。
11週 簡単な交流回路の計算:フェーザ表示 正弦波交流のフェーザ表示を説明し、これを用いて簡単な交流回路の計算ができる。
12週 簡単な交流回路の計算:インピーダンスとアドミッタンス インピーダンスとアドミタンスを説明し,これらを計算できる。
13週 簡単な交流回路の計算:インピーダンスとアドミッタンス インピーダンスとアドミタンスを説明し,これらを計算できる。
14週 簡単な交流回路の計算:電力の複素数表示 正弦波交流回路の複素表示を説明し,これを交流回路の計算に用いることができる
15週 後期期末試験
16週 試験返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100