情報ネットワーク論

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報ネットワーク論
科目番号 7014 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報通信工学専攻(2023年度以前入学者) 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:配布プリント
担当教員 高城 秀之

到達目標

ネットワークを利用した通信の仕組みをOSI 参照モデルを用いて体系的に理解すると共に,アプリケーション層の代表的プロトコルについて理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1OSI参照モデルの各層の内容を説明できる。OSI参照モデルやTCP/IPの概要を言える。OSI参照モデルやTCP/IPが階層構造を持っていることを理解できていない。
評価項目2WebやメールがDNSと連携してどのように動いているかを説明できる。DNSのしくみを言える。DNSの役割を理解していない。
評価項目3HTTPプロトコルの詳細を理解し,Webアプリケーションとの関連を説明できる。HTTPのヘッダにはどのようなものがあるか知っている。WebにおけるHTTPの役割を理解していない。
評価項目4ファイアウォールの動作原理を説明できる。ファイアウォールの必要性を理解している。ファイアウォールとは何かが分からない。
評価項目5文字集合と文字エンコーディングの違いを理解し,それらがどこで使われているか知っている。文字コードとは何か,また,どのような種類があるかを知っている。文字コードとは何かが分からない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現在の社会において必要不可欠となったインターネットのしくみを説明する。インターネットを支える技術であるTCP/IPを階層化モデル的視点から各層ごとにその役割を説明する。特にアプリケーション層については,代表的プロトコルであるDNS, POP、IMAP,HTTPを題材に,そのしくみを詳述する。プレゼンテーション層については文字コードや各種エンコーディングについて解説する。
授業の進め方・方法:
OSI 参照モデルを用いてインターネットの全体像を説明すると共に,日頃使用している各種ネットワークアプリケーションが,TCP/IP という基盤の上に構築された様々なアプリケーションプロトコルの実装であることを説明する。特に,DNS, POP、IMAP,HTTPについては,その仕組みを詳述する。文字コードやエンコーディングについては,実例を挙げて演習をすることで理解を深める。
注意点:
オフィス・アワー(月曜 16:00~17:00)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
2週 OSI参照モデル OSI参照モデルの各層の役割を説明できる。D2:1-3
3週 TCP/IP OSI参照モデルとTCP/IPの違いを説明できる。ベストエフォートの考え方を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
4週 MACアドレス, IPアドレス, ポート番号 MACアドレス, IPアドレス, ポート番号のそれぞれの役割と違いを説明できる。D2:1-3
5週 インターネット上の各種サービス インターネットで利用されているアプリケーションにはどのようなものがあるか言える。D3:1,2
6週 DNS DNSの役割と動作原理を説明できる。D2:1-3. D3:1,2
7週 Webのしくみ Webページが表示されるしくみを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
8週 電子メールのしくみ SMTP, POP, IMAPの違いを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
4thQ
9週 HTTP(その1) HTTPの詳細を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
10週 HTTP(その2) HTTPの詳細を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
11週 Webアプリケーション Webアプリケーションのしくみを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
12週 ファイアウォール(その1) ファイアウォールの必要性を言える。D2:1-3
13週 ファイアウォール(その2) ファイアウォールの動作原理を説明できる。D2:1-3
14週 Unicodeとエンコーディング OSI参照モデルのプレゼンテーション層の役割を理解すると共に,Unicodeが生まれた背景を説明できる。D2:1-3, D3:1,2
15週 MIMEとBASE64 MIMEとBASE64のしくみを説明できる。D2:1-3, D3:1,2
16週 試験問題の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000