量子力学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 量子力学
科目番号 7029 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報通信工学専攻(2023年度以前入学者) 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 工学系のための量子力学【第2版】 上羽 弘 著 森北出版
担当教員 清水 共

到達目標

古典力学の限界と,量子力学の必要性を理解する。
量子力学の定式化を理解する。
波動関数と固有値の意味を理解する。
不確定性原理を理解する。
自由粒子,井戸型ポテンシャルなどの例でシュレディンガー方程式を解くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1古典力学の限界を知り、量子力学の必要性を理解する。古典力学の限界を知る。古典力学の限界を知らない。
評価項目2シュレディンガー方程式の意味を理解する。シュレディンガー方程式を書ける。シュレディンガー方程式を書けない。
評価項目3自由粒子、井戸型ポテンシャルなどの例で、シュレディンガー方程式を解くことができる。自由粒子の例でシュレディンガー方程式を解くことができる。自由粒子のシュレディンガー方程式を解くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
古典力学の限界を知り量子力学の必要性を学び,量子力学の定式化を理解する。シュレディンガー方程式,波動関数,演算子と交換関係など量子力学の基本的概念を学ぶ。自由粒子,階段型ポテンシャル,井戸型ポテンシャルなど具体的な模型でシュレディンガー方程式を解き,波動関数と固有値などを理解する。
授業の進め方・方法:
授業形式は講述と演習を併用する。教科書に沿った内容で授業を行うが,理解に必要な内容については,適宜補足説明する。講義で学んだことは,さらに演習,レポートにより復習させ習熟度を高める。
事前学習:あらかじめ講義範囲を周知しますので予習をしておいてください。
事後学習:講義で演習課題等を課すので取り組んでください。
注意点:
試験 60%,演習30%,レポート10%の比率で評価する。
オフィスアワー:火曜日(放課後~17:00)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 理想気体の比熱 理想気体の比熱を知る。D1:1
2週 空洞輻射と光量子 プランクの公式を知る。D1:1
3週 光電効果と光量子 光電効果を知る。D1:1
4週 光の粒子性と電子の波動性 光の粒子性と電子の波動性を知る。D1:1
5週 ボーアの量子論 水素原子のエネルギー準位を求めることができる。D1:1
6週 物質波と電子線回折 物質の波動性を知る。D1:1
7週 シュレディンガー方程式 シュレディンガー方程式を知る。D1:1
8週 波動関数 波動関数について知る。D1:1
4thQ
9週 固有関数と固有値 固有関数と固有値を知る。D1:1
10週 不確定性原理 不確定性原理について知る。D1:1
11週 自由粒子 自由粒子のシュレディンガー方程式を解く。D1:2
12週 中心力場内の粒子 中心力場内の粒子に対して,シュレーディンガー方程式を知る。D1:2
13週 周期境界条件 周期境界条件の場合に方程式を解く。D1:2
14週 井戸型ポテンシャル 井戸型ポテンシャルのシュレディンガー方程式を解く。D1:2
15週 階段型ポテンシャル 階段型ポテンシャルのシュレディンガー方程式を知る。D1:2
16週 後期末試験 到達度を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験演習レポート合計
総合評価割合603010100
基礎的能力0000
専門的能力603010100
分野横断的能力0000