工学リテラシー

科目基礎情報

学校	香川高等専門学校	開講年度	令和02年度 (2020年度)
授業科目	工学リテラシー
科目番号	201201	科目区分	専門 / 必修
授業形態	講義・実験・実習	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	電気情報工学科（2019年度以降入学者）	対象学年	1
開設期	通年	週時間数	2
教科書/教材	項目毎に資料等を配布
担当教員	澤田 功,岡野 寛,村上 幸一,漆原 史朗,雛元 洋一,石井 耕平,津守 伸宏,多川 正,林 和彦,向谷 光彦,柳川 竜一,野田 数人,前田 祐作,荒牧 憲隆,立川 直樹

到達目標

１．物理やアースサイエンス，ライフサイエンスの基礎的内容を理解することができる。
２．図学や製図の基礎を理解することができる。
３．情報社会の特徴と問題について理解し，情報リテラシーに関する知識を身に付ける。
４．簡単なPC操作を習得し，誤差，有効数字などデータの取り扱い方の基礎を理解することができる。
５．自然災害の発生原因とその対策，環境工学の概要と技術者が備えるべき倫理について理解できる。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安(優)	標準的な到達レベルの目安(良)	未到達レベルの目安(不可)
物理やアースサイエンス，ライフサイエンス	力の図示、分解、合成、つりあいの応用問題が解ける。	力の図示、分解、合成、つりあいの標準問題が解ける。	力の図示、分解、合成、つりあいの問題が解けない。
図学や製図とデータの取り扱い	直線や円弧からなる図形を正しい手順で正確に作図でき，ある立体を，第三角法および等角投影法で示すことができる。また，実験データの扱い方を身につけている。	直線や円弧からなる図形を正しい手順で正確に作図でき，ある立体を，第三角法で示すことができる。また，実験データの扱い方を知っている。	直線や円弧からなる図形を正しい手順で正確に作図できず，ある立体を，第三角法で示すことができない。また，実験データの扱い方を知らない。
情報倫理や情報リテラシー	情報社会の特徴と問題について詳細を理解している。 各種情報リテラシーに関する知識について詳細に理解している。	情報社会の特徴と問題について概要を理解している。 各種情報リテラシーに関する知識について概要を理解している。	情報社会の特徴と問題について概要を理解していない。 各種情報リテラシーに関する知識について概要を理解していない。
簡単なPC操作とデータの取り扱い方	PCの基本的な操作方法及び基本的なソフトウェアの扱い方や実験データの扱い方を身につけている。 有効数字，精度，誤差について適切に取り扱うことができる。 必要な書類を期限までに提出し，発明コンテストで発表する。	PCの基本的な操作方法と基本的なソフトウェアの扱い方や実験データの扱い方を知っている。 有効数字，精度，誤差についての扱い方を知っている。 必要な書類を期限までに提出する。	PCの基本的な操作方法と基本的なソフトウェアの扱い方や実験データの扱い方を知らない。 有効数字，精度，誤差についての扱い方を知らない。 必要な書類を期限までに提出できない。
防災や環境倫理	自然災害の発生要因とその対策について自ら説明できる。 インフラの整備とその維持管理について自らの専門分野に関する内容について説明できる。 環境工学の概要と技術者が備えるべき倫理について説明できる。	環境工学の概要と技術者が備えるべき倫理について理解できる。 インフラの整備とその維持管理について理解できる。 自然災害の発生要因とその対策について基本的な考え方が理解できる	環境工学の概要と技術者が備えるべき倫理について理解できない。 インフラの整備とその維持管理について理解できない。 自然災害の発生要因とその対策について基本的な考え方が理解できない。

教育方法等

概要:

地球的視点で物事を考える基礎的な能力として物理やアースサイエンス，ライフサイエンスの知識を習得させる。また図学や製図の基礎知識やコンピュータの基本操作やデータの取り扱い，情報倫理や情報リテラシー，環境や防災に関する知識など様々な工学分野のリテラシーを幅広く学ぶ．また，発明や知的財産権に関する知識を深め，チームで発明コンテストに参加するなどチームワーク力やコミュニケーション能力を向上させる。

授業の進め方・方法:

オムニバス形式で授業や実習を行う。項目の内容によって、4クラス合同，2クラスずつに別れて実施する場合があるので、各クラスのスケジュールを確認して実施する事。

注意点:

1.原則として授業には毎回出席すること。2.レポートを提出期限内に提出すること。
上記1，2に不足がある場合，単位認定することができないので注意すること。この科目は，本年度内及び進級後に単位追認試験が実施できません。
やむを得ず欠席した場合は，できるだけ早く授業担当教員へ連絡を取り支持を仰いで下さい。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	情報リテラシー1 ガイダンス	パスワード配布、情報基盤センター利用方法、e-learning利用方法
		2週	知財・発明コンテスト1 発明と知的財産の概要	発明と知的財産について理解する。
		3週	PC基本操作１ PCの基本操作と基本的なソフトウェアの扱い方	PCの基本操作を知っている。
		4週	PC基本操作２ 実験データの取り扱い	PCでの実験データの取り扱い方知っている。
		5週	知財・発明コンテスト2 発明と知的財産の概要	発明と知的財産について理解する。
		6週	知財・発明コンテスト3 発明と知的財産の概要	発明と知的財産について理解する。
		7週	防災１ 自然災害の発生メカニズム	自然災害の発生メカニズムを説明できる。
		8週	防災２ 自然災害の事例	自然災害の事例について説明できる。
	2ndQ
		9週	防災３ 自然災害の対処方法	自然災害の対処方法について説明できる。
		10週	有効数字・誤差・精度について１ 有効数字の取り扱い 精度と誤差の求め方	有効数字の取り扱い方を知っている。 精度と誤差の扱い方を知っている。
		11週	図学基礎１ 色々な平面図形の作図法	色々な直線の書き方を説明でき，実際に作図できる。
		12週	図学基礎２ 色々な平面図形の作図法	色々な円，円弧の書き方を説明でき，実際に作図できる。
		13週	情報リテラシー2 情報社会の特徴と問題 （K-SEC 10章）	サイバー犯罪、ネット依存、ディジタルデバイド、情報モラルについて理解する。
		14週	アースサイエンス	アースサイエンスの基礎を理解する。
		15週	ライフサイエンス	ライフサイエンスの基礎を理解する。
		16週	知財・発明コンテスト4 発明コンテスト	発明コンテストにおいて発表または聴講する。
後期
	3rdQ
		1週	情報リテラシー1 インターネットの仕組みと様々なサービス （K-SEC 8章）	ネットワーク機器、電子メール、ＷＷＷ、ＳＮＳ、動画共有などについて理解する。
		2週	情報リテラシー２ 社会における情報システム （K-SEC 9章）	情報システムの種類、情報化と社会の変化などについて理解する。
		3週	情報リテラシー3 情報社会と個人 （K-SEC 11章）	個人情報とプライバシー、無線ＬＡＮについて理解する。
		4週	情報リテラシー4 セキュリティ対策 （K-SEC 12章）	ウィルスの種類、ウィルス対策、認証について理解する。
		5週	情報リテラシー5 情報社会と技術者 （K-SEC 13章）	情報社会の未来、個人情報保護法、技術者の仕事について理解する。
		6週	物理１ ガイダンス、文字と単位、さまざまな力、力の図示	さまざまな力、力の図示の問題が解ける
		7週	物理２ 力の分解、合成、力のつりあい	力の分解と合成が行える。力のつりあいの問題が解ける。
		8週	中間試験（物理）
	4thQ
		9週	物理３ 試験返却、演習	内容の復習
		10週	インフラの整備と維持管理	インフラの整備とその維持管理法について説明できる。
		11週	環境、倫理1 環境工学	環境工学の概要について説明できる。
		12週	環境、倫理2 倫理学	環境に関して技術者が実践すべきことついてディスカッションできる。
		13週	製図１　投影法	任意の立体における第三角法による投影図を作図できる。
		14週	製図２　投影法	任意の立体における第三角法による投影図を作図できる。
		15週	製図３　投影法	任意の立体における第三角法による投影図を作図できる。
		16週

評価割合

	試験	発表	レポート	小テスト	その他	合計
総合評価割合	12	0	58	30	0	100
物理やアースサイエンス，ライフサイエンス	12	0	8	0	0	20
図学や製図とデータの取り扱い	0	0	15	5	0	20
情報倫理や情報リテラシー	0	0	0	20	0	20
簡単なPC操作とデータの取り扱い方	0	0	15	5	0	20
防災や環境倫理	0	0	20	0	0	20