到達目標
目標1:測定器を線度器と端度器に分類できる。
目標2:測定時の系統誤差を,原理図を用いて説明することができる。
目標3:Abbeの原理を説明できる。
目標4:各種の拡大について,それらの原理・機構を説明できる。
目標5:JISで定められた表記方法で角度を表現できる。
目標6:真直度,平面度,真円度の定義と測定法を図を用いて説明できる。
目標7:表面粗さのJIS規格3つを説明できる。
目標8:三針法によるねじの有効径の測定方法を図を用いて説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
線度器と端度器 | 測定器を線度器と端度器に分類できる。 | 線度器と端度器を説明できる。 | 線度器と端度器を説明できない。 |
誤差 | 偶然誤差,系統誤差について議論することができる。 | 測定時の系統誤差を,原理図を用いて説明することができる。 | 測定時の誤差について,説明できない。 |
Abbeの原理 | Abbeの原理を説明でき,具体的な機器に基づいて議論することができる | Abbeの原理を説明できる。 | Abbeの原理を説明できない。 |
拡大 | 各種の拡大について,拡大率を計算できる。 | 各種の拡大について,それらの原理・機構を説明できる。 | 各種の拡大について,それらの原理・機構を説明できない。 |
角度 | JISで定められた表記方法で角度を表現でき,各種表記法との換算ができる。 | JISで定められた表記方法で角度を表現できる。 | JISで定められた表記方法で角度を表現できない。 |
真直度,平面度,真円度 | 真直度,平面度,真円度の計算ができる。 | 真直度,平面度,真円度の定義と測定法を図を用いて説明できる。 | 真直度,平面度,真円度の定義と測定法を図を用いて説明できない。 |
表面荒さ | 表面粗さのJIS規格3つを計算できる。 | 表面粗さのJIS規格3つを説明できる。 | 表面粗さのJIS規格3つを説明できない。 |
ねじ | 三針法によるねじの有効径の測定方法を図を用いて説明でき,計算ができる。 | 三針法によるねじの有効径の測定方法を図を用いて説明できる。 | 三針法によるねじの有効径の測定方法を図を用いて説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
寸法の拡大方法,角度を測定する方法,JISで規定されている形状(真直度・平面度・真円度・表面粗さ)の測定法について基本的な原理を説明でき,特殊な機械要素の測定に応用することができる。さらにその内容について記述した専門書を理解・説明できる。
授業の進め方・方法:
教科書を中心に講義を行う。各内容ごとにレポートを課す。
注意点:
授業前に関連する数学(微分,積分,テイラー展開,マクローリン展開)を復習しておくこと。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 線度器 |
線度器の説明ができる。
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2週 |
端度器 |
短度器の説明ができる。
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3週 |
熱膨張・測定力による誤差 |
熱膨張・測定力による誤差を説明でき,計算することができる。
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4週 |
幾何学的誤差 |
幾何学的誤差を説明でき,計算することができる。 Abbeの原理を説明できる。
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5週 |
機械的拡大 |
機械的拡大を説明でき,拡大率を計算できる。
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6週 |
光学的拡大 |
光学的拡大を説明でき,拡大率を計算できる。
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7週 |
流体的拡大 |
流体的拡大を説明でき,拡大率を計算できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
電気的拡大 |
電気的拡大を説明でき,拡大率を計算できる。
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10週 |
角度の標準 |
JISによる角度の表記法に従って,角度を表現できる。
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11週 |
角度測定器 |
角度測定器について説明できる。
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12週 |
真直度と平面度 |
真直度と平面度を説明し,計算することができる。
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13週 |
真円度 |
真円度を説明し,計算することができる。
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14週 |
表面荒さ |
表面荒さを説明し,計算することができる。
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15週 |
特殊な機械要素の測定 |
三線法によるねじの有効径を説明できる。
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16週 |
期末試験 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 波動 | 2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 計測制御 | 計測の定義と種類を説明できる。 | 4 | |
測定誤差の原因と種類、精度と不確かさを説明できる。 | 4 | |
国際単位系の構成を理解し、SI単位およびSI接頭語を説明できる。 | 4 | |
代表的な物理量の計測方法と計測機器を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | レポート | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
線度器と端度器 | 5 | 5 | 10 |
誤差 | 10 | 10 | 20 |
Abbeの原理 | 5 | 5 | 10 |
拡大 | 10 | 10 | 20 |
角度 | 5 | 5 | 10 |
真直度,平面度,真円度 | 5 | 5 | 10 |
表面荒さ | 5 | 5 | 10 |
ねじ | 5 | 5 | 10 |