創造実験・実習

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 創造実験・実習
科目番号 4103 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 情報工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 自作テキスト
担当教員 福永 哲也,高城 秀之,川久保 貴史,三崎 幸典,ジョンストン ロバート,德永 修一,金澤 啓三,川染 勇人,岩本 直也,谷口 億宇

到達目標

(情1) ワード,エクセルの簡単な操作を行うことができる。
(情2) 簡単なウィンドウズプログラムを作成することができる。
(通1)テスターを使って,抵抗,電圧,電流を測定することができる。
(通2)電子回路部品の役割りを知り,回路図から電子回路製作できる。
(電1)簡単なロボットを作製することができる。
(電2)自分で作成したロボットに関するプレゼン資料を作成し、発表することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
(情1) ワード,エクセルの簡単な操作を行うことができる。ワード,エクセルでレポートを作成することができる。ワード,エクセルの簡単な操作を行うことができる。ワード,エクセルの簡単な操作を行うことができない。
(情2) 簡単なウィンドウズプログラを作成することができる。単純なアニメーションを用いたウィンドウズプログラを作成することができる。簡単なウィンドウズプログラを作成することができる。簡単なウィンドウズプログラを作成することができない。
(通1)テスターを使って,抵抗,電圧,電流を測定することができる。テスターを使って,回路上の任意の抵抗,電圧,電流を測定することができる。テスターを使って,抵抗,電圧,電流を測定する方法を知っている。テスターを使って,抵抗,電圧,電流を測定する方法を知らない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
工学に興味を持ち,高専 5 年間の学習に粘り強く取り組む姿勢を養うための工学導入教育である。そのため 3 学科の特徴を生かした 1 年生が興味を示す実験を中心に行うことを原則とする。この実験によりプログラミング やものづくりの楽しさを体験し,2 年生以降の専門教育や工学実験に対する動機付けを行う。
授業の進め方・方法:
始めに,情報リテラシー教育を行う。 ウインドウズプログラミングでは,さらなるリテラシー教育としてパワーポイン ト,表計算ソフト及びグラフィックスソフトに関する知識を習得する。プログラミングではプログ ラミングの基礎を習得し,その知識を用いて創造的かつ独創的なプログラムを作成する。
電子回路製作では,実験を通して,各種部品を知ると共に,回路法則を理解しながら,自らの力で簡単な電 子回路製作が行えるようにする。
ロボット製作では,マインドストームによるロボット製作,ロボットコンテスト,パワーポイントによるプ レゼンテーションコンテストを中心に実験を行う。学生同士や学生と教員のコミュニケーションを密にしてア イディアを出し合い創造力を養う。
注意点:
この科目は指定科目です。この科目の単位修得が進級要件となりますので,必ず修得して下さい。
オフィスアワー:月曜日放課後(川染)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,コンピュータ環境の説明 学内のコンピュータ環境,ファイル保存の方法を知る。
2週 情報リテラシー,情報セキュリティの基礎 パスワードの設定を行う。ネットマナーについて学ぶ。情報セキュリティの3要素(機密性,完全性,可用性)やインターネットリテラシーの基礎を知っている。D2:1
3週 Webメールの使い方 Webメール使い方を知る。D2:1
4週 ウインドウズプログラミング:フォームの作成 Visual Studioの使い方を知り、変数や配列を理解する。D2:1
5週 ウインドウズプログラミング:様々な関数 繰り返し処理や関数の基礎について理解する。
6週 ウインドウズプログラミング:グラフィックスの基礎 円,四角形等の基本図形を用いたプログラミングを理解する。
7週 ウインドウズプログラミング:アニメーション 基礎的なアニメーションプログラミングについて理解する。
8週 ウインドウズプログラミング:創造的課題 今までに得た知識を基に、創造的プログラミングを行える。D2:2,3
2ndQ
9週 ワープロソフトの使い方 マイクロソフトのワードの基本的な使い方を理解する。
10週 表計算ソフトの使い方 マイクソフトのエクセルの基本的な使い方を理解する。C2:1,2
11週 プレゼンテーションソフトの使い方 マイクロソフトのパワーポイントの基本的な使い方を理解する。C3:2
12週 報告書の作成 ワード,エクセルを用いて簡単な報告書を作成することができる。
13週 実験説明,ブレッドボード 実験内容,注意事項を知る。A1:1
14週 抵抗の直並列接続
抵抗の直並列接続を,ブレッドボード上で行える。D2:1
15週 テスター(抵抗,電圧計) テスターを使って,回路上の抵抗や電圧計を測定できる。D2:2
16週
後期
3rdQ
1週 テスター(電流計) テスターを使って,回路上の電流を測定できる。D2:2
2週 オームの法則 回路上で,オームの法則が成立することを確認する。E4:2
3週 キルヒホッフの法則 回路上で,キルヒホッフの法則が成立することを確認する。E4:2
4週 製作物の説明,実体配線図 実体配線図を描くことができる。E2:1
5週 電子回路製作 ブレッドボード上で,電子回路製作することができる。E3:3
6週 片付け,授業評価アンケート
7週 ロボットコンテストのルール説明 コンテストのルールや課題の説明を受け、作るべきロボットを考案する。E1:1,2,E5:1,2,E6:1-3
8週 センサーの使い方 センサーの使い方を習得する。
4thQ
9週 ロボットの組み立て アイディアを修正しながらロボットを組み立てていく。E1:1,2,E5:1,2,E6:1-3
10週 ロボットの組み立て アイディアを修正しながらロボットを組み立てていく。E1:1,2,E5:1,2,E6:1-3
11週 ロボットコンテスト ロボット競技に参加し、作る楽しさを経験する。E1:1,2,E5:1,2,E6:1-3
12週 ロボットコンテスト ロボット競技に参加し、作る楽しさを経験する。E1:1,2,E5:1,2,E6:1-3
13週 プレゼンテーションの作成 組み立てたロボットの特徴を説明するプレゼン資料を作成する。C1:1,2,C3:1-3
14週 プレゼン プレゼンを行い、相互評価することでプレゼン能力の向上を行う。C4:1-7
15週 プレゼン、ロボットの分解や片付け プレゼンを行い、相互評価することでプレゼン能力の向上を行う。C4:1-7
16週 成績確認,授業評価アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。1前2
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。1前2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している1前2
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。1前2
専門的能力分野別の専門工学情報系分野その他の学習内容少なくとも一つの具体的なコンピュータシステムについて、起動・終了やファイル操作など、基本的操作が行える。4前1,前2,前3
少なくとも一つの具体的なオフィススイート等を使って、文書作成や図表作成ができ、報告書やプレゼンテーション資料を作成できる。4前1,前2,前3
少なくとも一つのメールツールとWebブラウザを使って、メールの送受信とWebブラウジングを行うことができる。4前1,前2,前3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合00010900100
基礎的能力0001030040
専門的能力000060060
分野横断的能力0000000