回路理論3

科目基礎情報

学校 新居浜工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 回路理論3
科目番号 121460 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 例題と演習で学ぶ続電気回路(森北出版)
担当教員 若林 誠

到達目標

1. 過渡現象の概念を理解でき、微分方程式を立てられること。
2. 微分方程式を解き、その解の時間変化を図示した上で、物理的意味が分かること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 過渡現象の概念を理解でき、微分方程式を立てられる 過渡現象の概念を理解できるが、微分方程式を立てられない過渡現象の概念を理解できない
評価項目2 微分方程式を解き、その解の時間変化を図示した上で、物理的意味が分かる微分方程式を解き、その解の時間変化を図示できるが、物理的意味が分からない微分方程式を解くことができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
フーリエ級数及び、ひずみ波交流の概念について学習し、ひずみ波交流をフーリエ級数を用いて表現する方法を学習す
る。また、電気回路における過渡現象の概念を理解し、その解析方法を学ぶ。
授業の進め方・方法:
事前学習:微分方程式、三角関数、ラプラス変換の勉強をしておくこと。三角関数・指数関数の微分・積分は特に重要で
ある。
板書および課題演習を中心に、授業を進める。
自己学習としては、教科書には多くの演習問題が掲載されているので、授業や演習で扱う以外にも、できる限り多くの演習問題に接し、問題を解く要領を会得してほしい。
注意点:
電気回路の問題を解くことは、電気電子工学の重要な基礎能力の一つであり、電気系のどの科目にも通じるものである。
フーリエ級数展開は、数式としては複雑に見えるが、それに至る一つ一つの基本的プロセスをきちんと理解すること。
過渡現象は、微分方程式を解くだけでなく、得られた解の物理的意味が分かるように努めること。
電気工事士・電気主任技術者関連科目である。
この科目は学修単位科目(2単位)であり、総学修時間は90時間である。(内訳は授業時間30時間、自学自習時間60時間である。)単位認定には60時間に相当する自学自習が必須であり、この自学自習時間には、担当教員からの自学自習用課題、授業のための予習復習時間、理解を深めるための演習課題の考察時間、および試験準備のための学習時間を含むものとする。

本科目の区分

Webシラバスと本校履修要覧の科目区分では表記が異なるので注意すること。
本科目は履修要覧(p.9)に記載する「③選択必修科目」である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 過渡現象の概念 1
2週 直流電源回路の過渡現象 1 1,2
3週 直流電源回路の過渡現象 2 1,2
4週 直流電源回路の過渡現象 3 1,2
5週 複エネルギー回路 1 1,2
6週 複エネルギー回路 2 1,2
7週 問題演習 1,2
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却とまとめ 1,2
10週 複エネルギー回路 3 1,2
11週 交流電源回路の過渡現象 1 1,2
12週 交流電源回路の過渡現象 2 1,2
13週 交流電源回路の過渡現象 3 1,2
14週 問題演習 1,2
15週 問題演習 1,2
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路RL直列回路やRC直列回路等の単エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4後1,後2,後3,後4,後7
RLC直列回路等の複エネルギー回路の直流応答を計算し、過渡応答の特徴を説明できる。4後5,後6,後7,後10

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題・小テスト合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力0000000
専門的能力70000030100
分野横断的能力0000000