概要:
金属が関与する有機反応について学ぶ。典型金属が関与する有機合成反応、及び有機金属錯体が関与する有機触媒反応を理解することを目的としている。
授業の進め方・方法:
教科書とプリントを併用する。授業内容を白板に板書し、またはプロジェクターで投射して、それらについて説明する。
有機反応機構を理解するために、反応の説明では電子移動を矢印で示す。
有機金属化合物の触媒作用を理解するために、触媒サイクルによる説明を行う。
理解力を深めるために、毎回小テストを行う。更に、適宜演習を行う。
注意点:
すでに受講した関連科目(無機化学、有機化学)の基礎知識を必要とする。
中間試験(40%)と期末試験(40%)及び小テスト・演習(20%)から評価する。再試験は必要に応じて行う。評価基準:60点以上を合格とする。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。 | 4 | 前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。 | 3 | 前1 |
σ結合とπ結合について説明できる。 | 3 | 前1 |
混成軌道を用い物質の形を説明できる。 | 3 | 前1 |
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。 | 3 | 前1 |
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。 | 3 | 前1 |
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。 | 3 | 前1 |
共鳴構造について説明できる。 | 3 | 前1 |
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4 |
分子の三次元的な構造がイメージでき、異性体について説明できる。 | 3 | 前2,前3 |
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。 | 4 | 前2,前3,前6,前7 |
化合物の立体化学に関して、その表記法により正しく表示できる。 | 3 | 前2,前3 |
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
それらの官能基を含む化合物の合成法およびその反応を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
代表的な反応に関して、その反応機構を説明できる。 | 4 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7 |
重合反応について説明できる。 | 3 | 前11,前12 |
無機化学 | 錯体化学で使用される用語(中心原子、配位子、キレート、配位数など)を説明できる。 | 3 | 前9,前10 |
配位数と構造について説明できる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
代表的な元素の単体と化合物の性質を説明できる。 | 4 | 前9 |