リベラルアーツ特論1(フーリエ変換入門)

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 リベラルアーツ特論1(フーリエ変換入門)
科目番号 4CR12 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生物応用化学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 指定しない
担当教員 小山 暁

到達目標

フーリエ変換の基礎と応用を学ぶ。様々なデータの離散フーリエ変換を行い、フーリエ係数を求めるコードを作成する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1フーリエ変換の標準問題を解くことができる。フーリエ変換の基礎問題を解くことができる。フーリエ変換の基礎問題を解くことができない。
評価項目2フーリエ変換の応用例を十分理解できる。フーリエ変換の応用例をある程度理解できる。フーリエ変換の応用例を理解できない。
評価項目3各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、自立して作成できる各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、教員の助けを得ながら作成できる各種時系列データや空間データのフーリエ係数を求めるためのコードなどを、作成できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー 4 説明 閉じる

教育方法等

概要:
フーリエ変換の工学的応用例を概観し、フーリエ級数展開、フーリエ変換、離散フーリエ変換を学ぶ。また、離散フーリエ変換のコードを自作し、或いは、各種コンパイラ等の離散フーリエ変換ライブラリを使用して、実際のデータのフーリエ係数を求める。前期は、主に、理論の学習に当てる。特に、デルタ関数の理解を確実なものとし、理論を応用する際の準備をする。後期は、主に、プログラミング言語 Python を使った、離散フーリエ変換のプログラミング演習を行う。演習では、離散フーリエ変換の数値計算、パワースペクトルの数値計算、ローパスフィルターによるノイズ除去の数値計算を実施する。
授業の進め方・方法:
講義と演習により行う. 講義・演習・成果物(課題含む)提出など、この授業に積極的に参加することを期待する。
注意点:
必要な数学は随時説明してゆく。初回授業で、フーリエ変換の応用例(信号解析・画像圧縮・CTスキャンなど)を示す。その後、前期は必要な数学の学習に充てる。後期はグループごとに離散フーリエ変換のコード作成を行う。コンピュータ言語(C/C++,BASIC,Python,Fortran等)によるコード作成を経験したことがある学生、或いは、経験が無くても意欲ある学生の受講を歓迎する。後期はPCを使い実習をするので、PCを持参してください。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 フーリエ変換級数展開の発想と応用1 フーリエ級数展開の発想、周期関数、応用例(信号解析、画像圧縮、CTスキャン)
2週 フーリエ変換級数展開の発想と応用2 フーリエ係数の意味、フーリエ解析
3週 数学の準備1 三角関数の復習、複素平面
4週 数学の準備2 オイラーの公式、オイラーの公式の利用
5週 フーリエ級数展開1 三角関数の直交性、フーリエ係数の計算、フーリエ級数展開の複素指数関数表示
6週 フーリエ級数展開2 複素指数関数の直交性、複素フーリエ係数の導出
7週 直交関数系と完全系1 関数の内積と直交性、正規直交関数系
8週 直交関数系と完全系2 完全系
2ndQ
9週 フーリエ変換1 フーリエ変換と逆フーリエ変換の導出
10週 フーリエ変換2 実数波の振幅と複素数波の振幅の関係
11週 デルタ関数1 デルタ関数の定義、デルタ関数のフーリエ積分表示
12週 デルタ関数2 フーリエ積分表示されたデルタ関数が、デルタ関数の定義式を満足することの証明
13週 デルタ関数3 クロネッカーのデルタとデルタ関数の関係
14週 デルタ関数4 デルタ関数の諸性質
15週 デルタ関数5 デルタ関数の級数和表示
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合025150600100
基礎的能力0105020035
専門的能力055020030
分野横断能力0105020035