概要:
日本語で書かれた文章(現代文、古文、漢文)を的確に読み、感受し、判断して、よりよく思索するための基本的な日本語力を培うとともに、相手を意識して、自分の考え、思い、感じることを適切に表現・伝達できる能力の伸張を目指す。あわせて、言語としての日本語の性格を理解し、ことばによる表現・理解とは何か、についての認識を深め、進んで読書する態度を培う。
授業の進め方・方法:
・前期は現代文週1回、後期は現代文1回・古典1回の週2回授業となる。試験は現代文と古典それぞれ別々に実施する。
・自学自修の癖を確実につけるためにも、授業の前に本文を読んでおくこと。採録された文章は日本語としても優れており、声に出して読むことを勧める。中でも、古文や漢文は、暗唱するまで読み込んでほしい。
・授業の発展として、多様なジャンルの書籍に親しみ、また、自分の考えや思いを文章に書いてみるという習慣を確実に身につけてほしい。
注意点:
中間試験40%、期末試験40%、課題等20%を目安として評価する。60点以上を合格とする。必要に応じて再試験を行う。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
現代文編 随想一 「月明り雪明り花あかり」ほか
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正確で美しい日本語の描写を味わい、自らの語彙を見直し、豊かにする契機とする。
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2週 |
現代文編 随想一 「月明り雪明り花あかり」ほか
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正確で美しい日本語の描写を味わい、自らの語彙を見直し、豊かにする契機とする。
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3週 |
現代文編 評論一 「幸福について」ほか
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評論文の読解として論旨を正確につかみ、「幸福」に関する著者あるいは引用された数々の偉人たちの思想を理解する。
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4週 |
現代文編 評論一 「幸福について」ほか
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評論文の読解として論旨を正確につかみ、「幸福」に関する著者あるいは引用された数々の偉人たちの思想を理解する。
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5週 |
現代文編 評論一 「幸福について」ほか
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評論文の読解として論旨を正確につかみ、「幸福」に関する著者あるいは引用された数々の偉人たちの思想を理解する。
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6週 |
現代文編 小説一「ナイン」ほか |
六〇年代の風俗や人々の姿から日本人の心を読み取り、信頼や友情について考える機会を持つ。
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7週 |
現代文編 小説一「ナイン」ほか |
六〇年代の風俗や人々の姿から日本人の心を読み取り、信頼や友情について考える機会を持つ。
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8週 |
現代文編 小説一「ナイン」ほか |
六〇年代の風俗や人々の姿から日本人の心を読み取り、信頼や友情について考える機会を持つ。
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2ndQ |
9週 |
現代文編 評論二「コンコルドの誤り」ほか |
示された事例とそこから導き出された考察を理解し、著者の問いかけに自身の答えを示すことができる。
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10週 |
現代文編 評論二「コンコルドの誤り」ほか |
示された事例とそこから導き出された考察を理解し、著者の問いかけに自身の答えを示すことができる。
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11週 |
現代文編 評論二「コンコルドの誤り」ほか |
示された事例とそこから導き出された考察を理解し、著者の問いかけに自身の答えを示すことができる。
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12週 |
現代文編 小説二「こころ」 |
人物同士の関係、人物の心理描写を正確に読み取り、恋愛のために変貌させられ、その結果に苦しむ「私」の姿から、自らの人生観・恋愛観を構築してみる。
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13週 |
現代文編 小説二「こころ」 |
人物同士の関係、人物の心理描写を正確に読み取り、恋愛のために変貌させられ、その結果に苦しむ「私」の姿から、自らの人生観・恋愛観を構築してみる。
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14週 |
現代文編 小説二「こころ」 |
人物同士の関係、人物の心理描写を正確に読み取り、恋愛のために変貌させられ、その結果に苦しむ「私」の姿から、自らの人生観・恋愛観を構築してみる。
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15週 |
現代文編 小説二「こころ」 |
人物同士の関係、人物の心理描写を正確に読み取り、恋愛のために変貌させられ、その結果に苦しむ「私」の姿から、自らの人生観・恋愛観を構築してみる。
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
現代文編 随想二「お前はどこに立っている」ほか 古典編 物語一 「竹取物語」ほか |
哲学的な文章を読むことで著者の体験を理解し、また著者と対話することで自らの施工を深める。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/なじみ深い物語作品を読むことで、古典読解の基礎知識を確認する。
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2週 |
現代文編 随想二「お前はどこに立っている」ほか 古典編 物語一 「竹取物語」 |
哲学的な文章を読むことで著者の体験を理解し、また著者と対話することで自らの施工を深める。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/なじみ深い物語作品を読むことで、古典読解の基礎知識を確認する。
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3週 |
現代文編 評論三「小説とは何か」ほか 古典編 随筆一 「徒然草」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて、著者の考える「小説」の論旨を正確に理解する。/随筆文学の名作を味わうとともに、鋭い観察眼についても理解を及ぼす。
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4週 |
現代文編 評論三「小説とは何か」ほか 古典編 随筆一 「徒然草」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて、著者の考える「小説」の論旨を正確に理解する。/随筆文学の名作を味わうとともに、鋭い観察眼についても理解を及ぼす。
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5週 |
現代文編 評論三「小説とは何か」ほか 古典編 随筆一 「徒然草」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて、著者の考える「小説」の論旨を正確に理解する。/随筆文学の名作を味わうとともに、鋭い観察眼についても理解を及ぼす。
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6週 |
現代文編 詩 「私が一番きれいだったとき」ほか 古典編 歌物語一 「伊勢物語」ほか |
戦後詩歌に描かれたドラマを味わい、小説と詩歌との魅力の違いを理解する。/物語と和歌とが呼応しあって生み出される、余韻豊かな世界を鑑賞する。
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7週 |
現代文編 詩 「私が一番きれいだったとき」ほか 古典編 歌物語一 「伊勢物語」ほか |
戦後詩歌に描かれたドラマを味わい、小説と詩歌との魅力の違いを理解する。/物語と和歌とが呼応しあって生み出される、余韻豊かな世界を鑑賞する。
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8週 |
現代文編 短歌・俳句「いちはつの花」ほか 古典編 百人一首 |
改めて短歌・俳句の基本知識を確認し、近代の代表的な名作を味わう。/もっともポピュラーな和歌のそれぞれについて知識と理解を深め、かるた遊びとしての文化の魅力にも触れる。
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4thQ |
9週 |
現代文編 短歌・俳句「いちはつの花」ほか 古典編 百人一首 |
改めて短歌・俳句の基本知識を確認し、近代の代表的な名作を味わう。/清少納言のウィットに富んだ宮中での活躍ぶりも視野に入れつつ、彼女の美的センスの主張を理解する。/もっともポピュラーな和歌のそれぞれについて知識と理解を深め、かるた遊びとしての文化の魅力にも触れる。
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10週 |
現代文編 評論四「「世間」とは何か」ほか 古典編 随筆一 「枕草子」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/清少納言のウィットに富んだ宮中での活躍ぶりも視野に入れつつ、彼女の美的センスの主張を理解する。
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11週 |
現代文編 評論四「「世間」とは何か」ほか 古典編 随筆一 「枕草子」ほか |
論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。/清少納言のウィットに富んだ宮中での活躍ぶりも視野に入れつつ、彼女の美的センスの主張を理解する。
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12週 |
現代文編 小説三「舞踏会」ほか 古典編 軍記物語一 「平家物語」ほか |
大正期の代表的作家が描く明治文明開化期の女性像を理解する。/軍記物語特有の、武士の美しさ、潔さ、文化レベルの高さについて鑑賞する。
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13週 |
現代文編 小説三「舞踏会」ほか 古典編 軍記物語一 「平家物語」ほか |
大正期の代表的作家が描く明治文明開化期の女性像を理解する。/軍記物語特有の、武士の美しさ、潔さ、文化レベルの高さについて鑑賞する。
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14週 |
現代文編 小論文の書き方 古典編 日記一 「更級日記」ほか |
テーマについて他者の意見も取り入れて柔軟に考えを深め、わかりやすく主張する文章を執筆する。/ごく私的な著述の中に平安期の女性の喜びや苦悩を読み取る。
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15週 |
現代文編 主論文の書き方 古典編 日記一 「更級日記」ほか
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テーマについて他者の意見も取り入れて柔軟に考えを深め、わかりやすく主張する文章を執筆する。/ごく私的な著述の中に平安期の女性の喜びや苦悩を読み取る。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 1 | 前12,後3,後10 |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 2 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 2 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 2 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 2 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 2 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 2 | |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 2 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 2 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 2 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 2 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 2 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 2 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 2 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 2 | |