応用物質工学技術演習

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 応用物質工学技術演習
科目番号 CE018 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 応用物質工学専攻 対象学年 専1
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 配布プリント
担当教員 劉 丹,石川 元人

到達目標

1 専門分野の英語語彙について表現できる。
2 専門分野の記述、展開を英語で表現できる。
3 専門分野の英語論文を翻訳し、その内容をプレゼンテーションできる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1学習した専門分野の語彙力が十分にある。学習した専門分野の語彙力がにある。学習した専門分野の語彙力がない。
評価項目2学習した専門分野の記述、展開を英語でほとんど表現できる。専門分野の記述、展開を英語で概ね表現できる。専門分野の記述、展開を英語でほとんど表現できない。
評価項目3英語論文を翻訳でき、その内容をプレゼンテーションできる。英語論文を翻訳し、その内容を概ねプレゼンテーションできる。英語論文を翻訳できず、その内容をプレゼンテーションできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
専攻科を修了した技術者には、専攻科で修得する深い専門知識はもちろんのこと、自らの意見をまとめ、それを適切に、正しく紹介する技術(プレゼンテーション能力)が強く求められている。プレゼンテーション能力は、一朝一夕に体得できるわけではなく、能動的に考え行動し、繰り返し行っていくことが重要である。近年、プレゼンテーション能力と同等に、英語で書かれたもの(英語の文献をはじめとする英語の文書)を読み、理解し、これを日本語で、場合によっては英語で発信する技術(英語能力)も重要視されている。英語能力もプレゼンテーション能力と同様、英単語、英文法、英語表現を能動的に取り入れ、英語を繰り返し使っていくことが重要である。
また、専攻科では、本科で修得した知識・技術を発展・深化していく必要がある。一方で、本科では、物質コース・生物コースに分かれた学修があり、専攻科入学時点では、他のコースに関する学修が不十分であることは否めない。専攻科での知識の発展・深化は、これら本科でのコース未学修の専門知識の補完とコース学修を発展・深化させた専門知識の融合が不可欠である。本科目では、互いに学修が不十分である専門知識の補完と最先端の専門知識の修得を上述のプレゼンテーション能力・英語能力の修得と合わせて演習形式で行う。
本演習では、化学系(生物系)の事象を工業的に利用・展開する場合、それらの事象は化学プロセス,化学システム(生物プロセス,生物システム)として理解し、それらのプロセス、システムはそれらを構成する1つ1つの素反応を組立・設計・制御していくことで可能になることを英語で書かれた文書(教科書や英論文)などを使い理解する。さらに、未学修の物質コース、生物コースの化学プロセス・化学システム(生物プロセス・生物システム)の専門知識も、既学修の共通の科目の学修を素プロセス・素反応とすることで実現していくことを体得し、同時に、プレゼンテーション能力、英語能力という物質工学分野の技術者に必要な技術(応用物質工学技術)を身に付ける。
また、本科目は以下に挙げるSDGs(Sustainable Development Goals)に関連するものである。
No.9 産業と技術革新の基盤をつくろう
授業の進め方・方法:
[石川担当分] 英語の科学エッセイを翻訳する。与えられたデータセットを用いて英語で図表を作成し、パワーポイントプレゼンテーションを行う。専門英単語の習得。成績評価の観点および方法などを第一回授業で示す。
[劉担当分] まずは前期の勉強を踏まえて、英文で書かれた化学問題を解く。専門分野の英語文章を翻訳し、後に専門的な論文を翻訳し、その内容のプレゼンテーションを行う。成績評価の観点および方法などを第一回授業で示す。
注意点:
物質工学、生物工学の基礎知識を有すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 概要説明 前期の授業の進行と成績の評価方法について理解する。
2週 文献・書籍を読み、翻訳する:ウイルス 英語で書かれた文献・書籍を理解する。
3週 文献・書籍を読み、翻訳する:神経パルス
プレゼンテーション1回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
4週 文献・書籍を読み、翻訳する:生命の起源
プレゼンテーション2回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
5週 文献・書籍を読み、翻訳する:遺伝物質の構造
プレゼンテーション3回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
6週 文献・書籍を読み、翻訳する:プリオン病
単語テスト(工学系英単語)
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
工学系の英単語を身につける(250語)。
7週 文献・書籍を読み、翻訳する:真核生物の誕生
単語テスト(工学系英単語)
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
工学系の英単語を身につける(250語)。
8週 中間試験 第7週までの学習内容の定着を筆記試験により問う
2ndQ
9週 試験返却
文献・書籍を読み、翻訳する:原子核の構造
試験結果を振り返ることができる。
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
10週 文献・書籍を読み、翻訳する:分子の実在性
プレゼンテーション4回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
11週 文献・書籍を読み、翻訳する:重合触媒
プレゼンテーション5回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
12週 文献・書籍を読み、翻訳する:タンパク質の構造
プレゼンテーション6回目
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
英語で化学に関するプレゼンテーションができる。
13週 文献・書籍を読み、翻訳する:リボザイム
単語テスト(生命科学系英単語)
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
生命科学系の英単語を身につける(250語)。
14週 文献・書籍を読み、翻訳する:導電性プラスチック
単語テスト(生命科学系英単語)
英語で書かれた文献・書籍を理解する。
生命科学系の英単語を身につける(250語)。
15週 期末試験 第14週までの学習内容の定着を筆記試験により問う
16週 テスト返却 試験結果を振り返ることができる。
後期
3rdQ
1週 概要説明 後期の授業の進行および成績の評価方法を理解する。
2週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
3週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
4週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
5週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
6週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
7週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
8週 英文で書かれた化学問題を解く 専門分野に関する英語表現を勉強し、英文で書かれている化学問題を解くことができる。
4thQ
9週 英語で書かれた専門に関する文章を読み、翻訳する 文章の概要を把握し、理解することができる
10週 英語で書かれた専門に関する文章を読み、翻訳する 文章の概要を把握し、理解することができる
11週 中間テスト
12週 テストの答案返却
13週 専門分野の英語論文の翻訳とプレゼンテーション 英語論文を翻訳でき、その内容をプレゼンテーションできる
14週 専門分野の英語論文の翻訳とプレゼンテーション 英語論文を翻訳でき、その内容をプレゼンテーションできる
15週 専門分野の英語論文の翻訳とプレゼンテーション 英語論文を翻訳でき、その内容をプレゼンテーションできる
16週 専門分野の英語論文の翻訳とプレゼンテーション 英語論文を翻訳でき、その内容をプレゼンテーションできる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。4前2,前3,前4,後2,後3,後4
英語運用能力の基礎固め平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。4後4,後5,後6,後7,後9,後10
英語運用能力向上のための学習関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。4後11
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。4後12,後13
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。4後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000