概要:
夏期休暇中に,企業の生産現場や官公庁の各現場において1~2週間の実習を経験する。本科目の狙いは,実習現場で専門知識がどのように活用されているか理解し,専門分野における自己啓発・向上能力を育成すること,将来職業に就く際に必要な能力を身に付けることである。また,実習で得られた知識や経験は,将来の進路選択の際に大変参考になるであろう。
なお,本科目はSDGsの目標「8 働きがいも経済成長も」に合致している.
授業の進め方・方法:
評価方法:上記の◎学習・教育到達目標において,次の2項目について,実習報告会,実習報告書,実習証明書により,E科教員が5段階で評価し,その平均を◎目標の評価点とする。
① 実習内容や課題の理解ができているか
② 実習に積極的に取り組むことができたか
また,上記の○学習・教育到達目標に関して,次の3項目について,実習報告会により,E科教員が5段階で評価し,その全平均を○目標の評価点とする。
③ 発表資料は適切に作成されていたか
④ 実習内容等を説明することができたか
⑤ 質疑に対する応答は適切であったか
※発表資料には,実習内容,実習に対する自分の取り組み方(姿勢),専門分野との関連性,実習で得られた成果や経験,職業体験に対する考察についての項目は必ず入れること。
評価基準:上記の◎学習・教育到達目標の評価点,および,○学習・教育到達目標の評価点が,全て3以上を合格とする。
注意点:
注意点 職業人としての社会教育であるところは他の科目と異なった趣があるが,実習先において経験する事柄は,専門科目で習得したことを実践できるチャンスであり,さらにその分野の勉学を深める機会となる。
実習期間以前は,万全の態勢で実習が開始できるよう受け入れ先の詳細について情報を収集する。
実習期間中は,受け入れ先のスケジュールに従い,指示される時間・内容で学習や実習を行う。
実習期間終了後は,学外実習報告書の学校への提出を義務付ける。また,学外実習発表会では,実習内容の報告および発表に対する質疑応答を行う。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 3 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |