機械力学

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械力学
科目番号 5M017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 創造工学科(メカニクスコース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 演習で学ぶ機械力学
担当教員 柳原 聖

到達目標

到達目標
1.機械における振動の発生原因とその対策について理解できること.
2.回転運動の支配因子である慣性モーメントについて理解できること.
3.1自由度系の振動について運動方程式をたてて解を求められること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1やや複雑な機械における振動の発生原因とその対策について理解できる.機械における振動の発生原因とその対策について理解できる.機械における振動の発生原因とその対策について理解できない.
評価項目2やや複雑な回転運動の支配因子である慣性モーメントについて理解できる回転運動の支配因子である慣性モーメントについて理解できる.回転運動の支配因子である慣性モーメントについて理解できない.
評価項目3各種振動現象について応用問題の運動方程式をたてて解を求められる.各種振動現象について運動方程式をたてて解を求められる.各種振動現象について運動方程式をたてて解を求められない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自動車エンジンの振動、風・地震などによる橋や高層ビルの振動、あるいは回転機械類の不釣り合いによる振動,航空機や船舶の揺れ,制御システムのハンチングなど機械構造物の設計においては振動現象への基礎的な理解が不可欠です.この科目においては、振動現象の基本を理解できることを目標とします.
授業の進め方・方法:
座学による講義と授業後のポートフォリオとしてのレポート点,そして定期試験による平均点を比率に応じて合算して成績評価します.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 機械力学とは何か,機械振動はどのようにして生じてどのような対策が必要か理解できる.
2週 物体の運動 基本的な物理法則について理解できる.
3週 回転運動の運動方程式 回転運動の運動方程式を導出できる.
4週 いろいろな物体の慣性モーメント

回転運動を左右する物理因子である慣性モーメントを導出できる.
5週 剛体の平面運動 剛体の平面運動について理解できる.
6週 剛体振子 剛体振子について理解できる.
7週 試験前時間
8週 自由度と運動方程式 自由度と運動方程式について理解できる.
4thQ
9週 一自由度系の振動 一自由度系の振動について微分方程式を導出し,解を求めることができる
10週 二自由度系の振動 二自由度系の振動について微分方程式を導出し,解を求めることができる
11週 二自由度系の振動 二自由度系の振動について微分方程式を導出し,解を求めることができる
12週 仮想仕事の原理 仮想仕事の原理が理解でき,解を求めることができる.
13週 ラグランジュの方程式 ラグランジュの方程式を理解でき,微分方程式を導出できる.
14週 試験前対策時間 .調和変位による強制振動について微分方程式から解を求めることができる.
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学振動の種類および調和振動を説明できる。4後2,後3,後4,後5,後6,後7,後15,後16
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後8,後14,後15,後16
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後9,後10,後11,後14,後15,後16
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後12,後14,後15,後16
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。4後13,後14,後15,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000