理科基礎

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 理科基礎
科目番号 1Z005 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 創造工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 前期:1 後期:1
教科書/教材 『化学基礎』東京書籍、『New Global 化学基礎+化学 新課程』東京書籍、『新課程二訂版 スクエア最新図説化学』第一学習社、『高等学校 生物基礎』第一学習社、『新編 センサー 生物基礎 四訂版』啓林館、『新課程 フォトサイエンス 生物図録』数研出版、『高等学校 地学基礎』第一学習社
担当教員 松尾 明洋,古川 一輝,鮫島 朋子,竹内 伯夫,酒井 健

到達目標

1.地球上の生物は多様であり、かつ共通性があることを理解し、生命の起源について理解している。
2.地球における生物の生命活動を理解するだけでなく、 生態系の構成要素も理解することで地球環境が人間活動と関わりが深いことを理解している。
3.人間活動によって、地球環境を改善する方法について考えることができる。
4.地球が太陽系における惑星の一つであることを理解し、その活動が太陽の放射エネルギーを原動力としていることを理解している。
5.地球の歴史を理解し、地球表層や内部に見られる地学的事象を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安(可)未到達レベルの目安
評価項目1地球上の生物は多様であり、かつ共通性があることを理解し、生命の起源について正しく理解している。地球上の生物は多様であり、かつ共通性があることを理解し、生命の起源について理解している。地球上の生物は多様であり、かつ共通性があることを理解し、生命の起源について理解していない。
評価項目2地球における生物の生命活動を理解するだけでなく、 生態系の構成要素も理解することで地球環境が人間活動と関わりが深いことを正しく理解している。地球における生物の生命活動を理解するだけでなく、 生態系の構成要素も理解することで地球環境が人間活動と関わりが深いことを理解している。地球における生物の生命活動を理解するだけでなく、 生態系の構成要素も理解することで地球環境が人間活動と関わりが深いことを理解していない。
評価項目3人間活動によって、地球環境を改善する方法について正しく考えることができる。人間活動によって、地球環境を改善する方法について考えることができる。人間活動によって、地球環境を改善する方法について考えることができない。
評価項目4地球が太陽系における惑星の一つであることを理解し、その活動が太陽の放射エネルギーを原動力としていることを正しく理解している。地球が太陽系における惑星の一つであることを理解し、その活動が太陽の放射エネルギーを原動力としていることを理解している。地球が太陽系における惑星の一つであることを理解し、その活動が太陽の放射エネルギーを原動力としていることを理解していない。
評価項目5地球の歴史を理解し、地球表層や内部に見られる地学的事象を正しく理解している。地球の歴史を理解し、地球表層や内部に見られる地学的事象を理解している。地球の歴史を理解し、地球表層や内部に見られる地学的事象を理解していない。
評価項目6 化学演習を通じて、化学の基礎基礎的内容を正しく理解している。化学演習を通じて、化学の基礎基礎的内容を理解している。化学演習を行っても、化学の基礎基礎的内容を理解していない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日常生活や社会との関連を図りながら、物質とその変化へ、生物や生命現象へ、地学や地球規模の自然現象への関心を高め、目的意識をもって、化学的に探究する能力と態度、生物学的に探究する能力と態度、地学的に探究する能力と態度を育むとともに、化学や生物学や地学の基本的な概念や原理・法則を理解し、科学的な見方や考え方を養う。
・化学の学習内容が日常生活や社会とかかわることを知り、身近な物質とその変化への関心を高める。
・化学の学習は環境に配慮した上で、健康で安全な生活を送るために欠かせないものであることを理解する。
・生物の多様性と生態系について学習し、生態系の成り立ちを理解し、その保全の重要性について認識する。
・太陽系と地球について学習し、地球規模でおこる様々な自然現象を理解し、地球環境や人間生活に与える影響について意識を高める。
授業の進め方・方法:
前期から後期前半のライフサイエンス・アースサイエンスの内容は、教科書を中心とした授業形式で行う。適宜、演習問題をとり入れ理解を深める。必要に応じて、小テスト、宿題を課す。
後期後半の化学の内容は、演習を中心とした化学1の復習を行う。
注意点:
中学校理科と比べ、非常に難しくなったと感じると思います。教科書、問題集、図説を活用し、効果的な予習・復習を行うこと。宿題の未提出、授業に対する意識が低い場合には、単位取得が困難になることがあるので、真剣に取り組むこと。前期に生物基礎の内容、後期に地学基礎の内容と化学演習を取り上げ、評価は、前期は定期試験100%、後期は定期試験50%+ポートフォリオ50%(3rdQのアースサイエンスの課題)の割合で行う。学年末の成績は、前期と後期の成績の平均とし、合計60%以上の得点率で目標達成とみなす。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明
生命の起源
細胞の進化
・地球に生命が誕生した起源を説明できる。
2週 第1編 生物の特徴
第1章 生物の特徴
第1節 生物の共通性
1 生物の多様性と共通性
A 生物の多様性
B 生物の共通性
・地球上における生物の多様性について説明できる。
・生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。
3週 2 生物の共通性の由来
A 生物の共通性の由来
B 細胞構造と生物の共通祖先
第2節 生物とエネルギー
1生物とエネルギー
A 生命活動とエネルギー
・生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。
・生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。
4週 2 代謝とATP
A ATP
B 光合成と呼吸
3 代謝と酵素
A 触媒としての酵素
B 酵素の特徴
C 代謝における酵素の働き
・生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。
5週 第3編 生物の多様性と生態系
第4章 植生と遷移
第1節 植生と遷移
1 植生と環境の関わり
A 植生の分類
B 植生と環境
C 植生と土壌
D 植生と光環境
・植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。
6週 2 遷移のしくみ
A 植生の遷移
B 遷移の過程とその要因
C さまざまな遷移
・植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。
7週 第2節 バイオーム
1 遷移とバイオーム
A バイオーム
B 世界のバイオームとその分布を決める要因
C 日本のバイオーム
・植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 テスト返却と解説
第5章 生態系とその保全
第1節 生態系と生物の多様性
1 生態系の成り立ち
A 生態系とその構造
B 生態系を構成する生物
C 陸上の生態系
D 水界の生態系
E 人間生活と関わりの深い生態系
・生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者)について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。
10週 2 生態系における生物どうしの関わり
A 食物連鎖と食物網
B 種の多様性と生物間の関係性
・生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者)について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。
11週 第2節 生態系のバランスと保全
1 生態系の変動と安定性
A 生態系のバランス
B 生態系のバランスと撹乱
C 撹乱の大きさと生態系のバランス
2 人間活動による生態系への影響とその対策
A 人間活動による地球環境の変化 -地球温暖化-
・地球温暖化の問題点と対策について説明できる。
12週 B 人間活動による生物や物質の持ち込み
C 自然に対する働きかけの縮小
D 開発による生息地の変化
・人間活動による生物多様性の喪失について説明できる。
13週 E 絶滅危惧種とその保護
F 生態系サービス
G 持続可能な社会と生態系
・人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。
14週 体内に残留する化学物質
生物濃縮と公害問題
・有害物質の生物濃縮について理解し、生物濃縮における公害問題について説明できる。
15週 期末試験
16週 テスト返却と解説
後期
3rdQ
1週 シラバスの説明
第2章 地球の活動
地震(1)
・地震の発生と分布の特徴、地震波の伝わり方について理解し、地震のおこるしくみについてプレートの運動と関連づけて説明できる。
2週 地震(2)
・日本付近で発生する地震について理解し、地震活動をプレートの運動と関連づけて説明できる。
3週 火山活動 ・火山の形成とマグマ、火山の噴火、火山災害と防災について理解し、火山活動が人間生活に与える影響を説明できる。
4週 第3章 大気と海洋
地球のエネルギー収支
・地球を出入りするエネルギーについて理解し、地球温暖化に関連づけて説明できる。
5週 大気の運動 ・エネルギー収支の緯度分布、地球規模の大気の大循環について理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。
6週 第4章 宇宙と地球
太陽系と地球の誕生(1)
・太陽系の構造、誕生過程、惑星や小天体の特徴などを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。
7週 太陽系と地球の誕生(2) ・生命が誕生する条件や原始地球の誕生・進化について理解し、原始地球の変遷について説明できる。
8週 探求活動 ・さまざまな地学的な事物や事象の中から疑問に感じることを見出し、報告書としてまとめることができる。
4thQ
9週 シラバスの説明
原子の構造と元素の周期表
・原子の構造と元素の周期律について説明できる。
10週 イオン結合とイオン結晶
金属結晶
・代表的なイオンを化学式で表すことができ、イオン結合について説明できる。
・金属結晶の構造を説明できる。
11週 共有結合と分子 ・代表的な分子を分子式で表すことができ、共有結合と分子間力について説明できる。
12週 原子量・分子量・式量・物質量 ・物質量を理解し、物質を物質量で表すことができる。
13週 気体の体積、モル濃度 ・気体の体積・溶液の濃度を物質量と結び付け、説明することができる。
14週 化学反応式と量的関係 ・物質のモル質量・気体のモル体積・モル濃度を理解し、これらを用いて化学反応の量的関係を説明できる。
15週 学年末試験
16週 テスト返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス地球上における生物の多様性について説明できる。3前2
生物に共通する特徴について理解し、生物の共通性と進化の関係について説明できる。3前3
地球に生命が誕生した起源を説明できる。3前1
生命活動にエネルギーが必要であることを説明できる。3前4
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者) について理解し、生態系における分解者が人間生活と深く関わっていることを説明できる。3前9,前10
植生の遷移、バイオームについて理解し、その仕組みや分布について説明できる。3前5,前6,前7
太陽系を構成する惑星の中に地球があることを理解し、天体の運動と周期性について説明できる。3後6
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3後5
地球温暖化を太陽の放射エネルギー及び大気・海洋による熱輸送と関連付けて説明できる。 3後4
原始地球の変遷について説明できる。3後7
地球におけるマグマの生成や火山活動を理解して、人間生活に与える影響を説明できる。3後3
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。3後1,後2
人間活動による熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3前12,前13
有害物質の生物濃縮について理解し、 生物濃縮における公害問題について説明できる。3前14
地球温暖化の問題点と対策について説明できる。3前11

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75000250100
基礎的能力75000250100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000