力学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 力学Ⅱ
科目番号 0085 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(知能ロボットシステムコース) 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 工業力学、青木弘、木谷晋、森北出版
担当教員 浜松 弘

到達目標

1. 剛体の運動について、運動方程式で表すことができる。
2. 運動量、角運動量を求めることができる。
3. 力学的エネルギーを求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1剛体の平面運動、回転運動について運動方程式をたてることができる。剛体の平面運動、回転運動について説明できる。剛体の平面運動、回転運動について説明できない。
評価項目2運動量、角運動量を求めることができる運動量、角運動量を説明できる。運動量、角運動量を説明できない。
評価項目3仕事、力学的エネルギーを理解し、計算できる。仕事、力学的エネルギーを説明できる。仕事、力学的エネルギーを説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
本授業では、力学現象を理解するために必要となる基礎的な知識を習得し、基礎的事項を理解できるようになることを目的とする。力学Ⅰでは、質点の運動について習得したが、力学Ⅱでは、剛体の運動について習得する。剛体運動では、回転運動の運動方程式と慣性モーメントの計算も習得する。仕事、力学的エネルギー、動力の理解と計算方法も習得し、機械工学における力学科目の基礎を習得する。
授業の進め方・方法:
本質を分かりやすく講義し、同時に関連する数学の復習も行う。単元終了時に演習問題を解くことで実力の養成を図る。
中間・定期試験を実施する。
注意点:
演習の課題は、期日までに提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 剛体の回転運動
慣性モーメント
剛体の回転運動を説明できる。
慣性モーメントを説明できる。
2週 慣性モーメントの定理
断面二次モーメント
平行軸の定理、直交軸の定理を説明できる。
3週 平板や立体の慣性モーメントの計算 平板や立体の慣性モーメントを計算できる。
4週 剛体の平面運動
速度、加速度
並進運動と回転運動を説明できる。
並進・回転運動時の速度・加速度を計算できる。
5週 剛体の平面運動の運動方程式 並進・回転の運動方程式をたてることができる。
6週 回転体のつりあい 静的つりあい、動的つりあいを計算できる。
7週 運動量と力積 運動量を計算できる。
8週 中間試験 1~7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。
4thQ
9週 角運動量、外積
運動量保存の法則
角運動量を計算できる。
運動量保存の法則を説明できる。
10週 衝突 運動量保存の法則から衝突
11週 仕事 仕事を説明でき、ばね力、重力、回転の仕事を計算できる。
12週 力学的エネルギー 位置エネルギー、運動エネルギーを計算できる。
力学的エネルギー保存の法則を説明できる。
13週 動力
すべり摩擦、ころがり摩擦
動力の計算ができる。
摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数を説明できる。
14週 かんたんな機械(てこ、滑車) てこ、滑車を用いた仕事が説明できる。
15週 かんたんな機械(斜面) 斜面を用いた仕事が説明できる。
16週 定期試験 9~15週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を図る。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学力のモーメントを求めることができる。3後1
角運動量を求めることができる。3後9
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3後9
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後6
重心に関する計算ができる。3後2
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後3
剛体の回転運動について、回転の運動方程式を立てて解くことができる。3後5
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学仕事の意味を理解し、計算できる。4後11
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4後14,後15
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4後12
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4後12
動力の意味を理解し、計算できる。4後13
すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。4後13
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4後7,後9
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。4後5
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4後2,後3

評価割合

試験演習・レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000