到達目標
1.日本の移民史の概略を理解し、それが現代の日本と世界に様々な影響をもたらしていることを説明できる。
2.文化・社会の特徴を知るために、歴史的な考察が有効であることを理解し、そのための問いを適切に立てることができる。
3.文化・社会について史資料を用いて歴史的に考察し、その結果を学術的な文章で表現することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本の移民史の概略を理解し、それが現代の日本と世界に様々な影響をもたらしていることを十分に説明できる。 | 日本の移民史の概略を理解し、それが現代の日本と世界に様々な影響をもたらしていることをある程度説明できる。 | 日本の移民史の概略を理解し、それが現代の日本と世界に様々な影響をもたらしていることをある程度説明できる。 |
評価項目2 | 文化・社会の特徴を知るために、歴史的な考察が有効であることを理解し、そのための問いを適切に立てることができる。 | 文化・社会の特徴を知るために、歴史的な考察が有効であることを理解し、そのための問いをある程度立てることができる。 | 文化・社会の特徴を知るために、歴史的な考察が有効であることを理解し、そのための問いを適切に立てることができない。 |
評価項目3 | 文化・社会について史資料を用いて歴史的に考察し、その結果を学術的な文章で十分に表現することができる。 | 文化・社会について史資料を用いて歴史的に考察し、その結果を学術的な文章である程度表現することができる。 | 文化・社会について史資料を用いて歴史的に考察し、その結果を学術的な文章で表現することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
明治以降、日本は国境を画定し、国民意識を創出してまとまりのある近代国家としての要件を備えていきました。しかし同時にその時代は、多くの日本人が海外へと移住した時期でもありました(明治元年、日本で初めての集団移民がハワイへと渡っています)。なぜ人々は移動し、世界とどのように出会い、その経験は日本の近代化にいかなる影響をもたらしたのでしょうか。本授業は、日本から/日本へ移住した人びとの歴史を学ぶことで、日本の近代化について少し異なった視角からとらえてみようとするものです。それは、私たちが現代の日本と世界を理解する際のヒントにもなるかもしれません。
授業の進め方・方法:
総合成績の算出方法は以下の通り。
中間試験40、中間までの演習10、期末レポート40、期末までの演習10。
注意点:
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション |
|
2週 |
訪日外国人が見た日本
|
幕末・明治期の日本と現代の日本がいかに異なるかを説明できる。
|
3週 |
近代日本の出移民史 |
近代日本の出移民の諸契機を説明できる。
|
4週 |
ハワイ日系人の社会史
|
ハワイ日系人の歴史と特徴を説明できる。
|
5週 |
アメリカ合衆国への移民
|
アメリカ合衆国への移民の歴史と特徴を説明できる。
|
6週 |
カナダへの移民 |
カナダへの移民の歴史と特徴を説明できる。
|
7週 |
ブラジルへの移民
|
ブラジル政府の移民政策と日本移民の歴史を説明できる。
|
8週 |
中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
レポートのテーマ設定 |
レポートのテーマを設定する。
|
10週 |
満洲移民と引揚げ
|
満洲移民の暮らしと引揚げの関係を説明できる。
|
11週 |
東南アジアへの移民 |
東南アジアへの移民の歴史と特徴を説明できる。
|
12週 |
レポートワーク |
レポートのピア・レビューを行う。
|
13週 |
在日コリアンの歴史 |
在日コリアンの歴史を説明できる。
|
14週 |
日本で暮らす難民
|
日本の難民政策の歴史と日本で暮らす難民の特徴を説明できる。
|
15週 |
総合討論 |
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 演習・レポート | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 60 | 100 |