流れ学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 流れ学Ⅱ
科目番号 0137 科目区分 専門 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(知能ロボットシステムコース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 「学生のための流体力学入門」 利光 和彦, 菊川 裕規, 早水 庸隆, 樫村 秀男, 安信 強, 高尾 学 (パワー社)
担当教員 樫村 秀男

到達目標

1. 流れの中に置かれた物体に作用する抗力、揚力を説明および計算できる。
2. 圧縮性流れの特徴が説明でき、等エントロピー流れの基本的な計算ができる。
3. 衝撃波の種類や特徴が説明でき、基本的な計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物体まわりの流れの原理を理解し、計算できる。物体まわりの流れの原理について授業で教えた内容を理解し、計算できる。物体まわりの流れの原理について授業で教えた内容を理解できず、計算できない。
評価項目2気体の等エントロピー流れの原理を理解し、計算できる。気体の等エントロピー流れの原理について授業で教えた内容を理解し、計算できる。気体の等エントロピー流れの原理について授業で教えた内容を理解できず、計算できない。
評価項目3衝撃波の特徴と分類について理解し、計算できる。衝撃波の特徴と分類について授業で教えた内容を理解し、計算できる。衝撃波の特徴と分類について授業で教えた内容を理解できず、計算でない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A① 数学・物理・化学などの自然科学、情報技術に関する基礎を理解できる。
学習・教育到達度目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。

教育方法等

概要:
多岐にわたる流れ学に関する事項のうち、基礎的でかつ重要と思われる部分を総括的に学習することを目的とする。前半は流れの中に置かれた平板・円柱・翼などの外部流れ、後半は圧縮性を考慮した気体の高速流れについて学習する。
授業の進め方・方法:
微分方程式などの高度な数学的手法を多用せずに、図や写真を用いて流れの中で生じる種々の現象について理解を深める。授業の最後に可能な限り、簡単な練習問題を取り入れる。水力学と熱力学に関する基本的な知識が必要である。
注意点:
水力学と熱力学に関する基本的な知識が必要である。授業内容の理解に努めること。授業で演習を行うので、電卓を持参すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 物体まわりの流れ(1)
・カルマン渦列、揚力と抗力、翼形
物体まわりの流れが説明でき、揚力や抗力などが計算できる。
2週 物体まわりの流れ(2)
・カルマン渦列、揚力と抗力、翼形
物体まわりの流れが説明でき、揚力や抗力などが計算できる。
3週 物体まわりの流れ(3)
・カルマン渦列、揚力と抗力、翼形
物体まわりの流れが説明でき、揚力や抗力などが計算できる。
4週 圧縮性流れの特徴と分類
・マッハ波、超音速流れ、衝撃波
圧縮性流れの特徴と分類について説明できできる。
5週 音波、マッハ円錐(1)
・音速、微小振幅波
音波とマッハ円錐について説明でき、音速などが計算できる。
6週 音波、マッハ円錐(2)
・音速、微小振幅波
音波とマッハ円錐について説明でき、音速などが計算できる。
7週 先細ノズルからの気体の噴出
・流れの閉塞現象
流れの閉塞現象について説明でき、流量やマッハ数が計算できる。
8週 中間試験 1〜7週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を確認する。
4thQ
9週 気体の等エントロピー流れ(1)
・ノズル、ディフューザー
気体の等エントロピー流れについて説明でき、流量やマッハ数が計算できる。
10週 気体の等エントロピー流れ(2)
・ノズル、ディフューザー
気体の等エントロピー流れについて説明でき、流量やマッハ数が計算できる。
11週 ラバールノズル内の流れ(1)
・種々の超音速噴流
ラバールノズル内の流れについて説明でき、圧力分布等が計算できる。
12週 ラバールノズル内の流れ(2)
・種々の超音速噴流
ラバールノズル内の流れについて説明でき、圧力分布等が計算できる。
13週 衝撃波(1)
・衝撃波の性質と発生、プラントルの式、ランキンユゴニオの式
衝撃波について説明でき、圧力などが計算できる。
14週 衝撃波(2)
・衝撃波の性質と発生、プラントルの式、ランキンユゴニオの式
衝撃波について説明でき、圧力などが計算できる。
15週 衝撃波(3)
・衝撃波の性質と発生、プラントルの式、ランキンユゴニオの式
衝撃波について説明でき、圧力などが計算できる。
16週 定期試験 9〜15週までの内容を網羅した試験により、授業内容の理解の定着を確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野熱流体境界層、はく離、後流など、流れの中に置かれた物体の周りで生じる現象を説明できる。4後1
抗力について理解し、抗力係数を用いて抗力を計算できる。4後2
揚力について理解し、揚力係数を用いて揚力を計算できる。4後3

評価割合

試験演習・レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000