到達目標
主要なサーバ技術について理解し、実際に構築することを目標とする。またサーバ管理者にとって脅威であるサイバー攻撃に対する知識を身に着け,簡単な対応策を行えるようになることを目標とする.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
linuxコマンドの使用 | 必要なコマンドを考え自分で実行することができる. | 教科書等を見ながら同じコマンドを実行することができる. | コマンドの実行ができない. |
サーバの構築 | 教科書等を見ながらさまざまなサーバを構築することができる. | 教科書を見ながら一部のサーバを構築することができる. | 教科書をみてもサーバ構築ができない. |
サイバー攻撃に対する対応策 | 簡単にできるサイバー攻撃への対応策を実施することができる. | サイバー攻撃に対する対応策についていくつか適用することができる. | サイバー攻撃の可能性について理解していない. |
学科の到達目標項目との関係
準学士課程の教育目標 (B)② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
準学士課程の教育目標 (D)① 専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を統合し、活用できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。
専攻科教育目標、JABEE学習教育到達目標 SD① 専攻分野における専門工学の基礎に関する知識と基礎技術を総合し、応用できる。
教育方法等
概要:
サーバの構築方法について、設定方法やセキュアな運用に関する技術的知識の習得を目指し、座学と演習を交えながら学ぶ。
授業の進め方・方法:
サーバの構築に関しては、Linuxを用いて実際にその機能のインストールから設定までを演習として行う。セキュリティに関する事項についてはそのリスクについて座学で学んだあとで実際に設定を行う。なお、演習においては仮想マシンを1台用意し、15週を通して各個人で設定を行っていく。
注意点:
USBメモリがあれば自宅でもできるため、授業時間外でも試してみることをおすすめする。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
サーバの準備とLinuxの起動・終了 |
サーバの仕組みを理解し、インストールをすることができる。またLinuxの起動と終了を正常に行うことができる
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2週 |
クライアントの準備とネットワークの構成 |
サーバとクライアントの関係、ネットワークの構成、ネットワークアドレス等について理解し、適切な設定をすることができる。
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3週 |
Linux の基本操作と初期設定・DHCPサーバの構築 |
Linuxの基本的な操作および設定を行うことができる。DHCPサーバを構築することができる。
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4週 |
ファイルサーバーの構築 |
ファイルサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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5週 |
Web サーバーの構築 |
Webサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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6週 |
FTP サーバーの構築 |
FTPサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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7週 |
中間試験 |
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8週 |
オンラインストレージの構築 |
オンラインストレージの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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2ndQ |
9週 |
バージョン管理システムの構築 |
バージョン管理システムの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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10週 |
メールサーバーの構築 |
メールサーバの仕組みがわかり、設定することができる。
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11週 |
ファイアウォールの仕組みと設定 |
ファイアウォールの重要性がわかり、設定することができる
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12週 |
ブログサイトの構築 |
ブログサイトにつちえ理解し、構築をすることができる。
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13週 |
ブログサイトの攻撃例の学習 |
セキュリティ対策をしていないブログサイトの危険性を理解することができる。
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14週 |
サーバのログを読む |
サーバに蓄積されているログを読むことができる
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15週 |
データベースサーバの構築 |
データベースサーバの仕組みがわかり、実際に構築することができる。
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 情報系分野 | 情報通信ネットワーク | TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。 | 4 | 前1 |
主要なサーバの構築方法を説明できる。 | 4 | 前3,前4,前5,前6,前8,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。 | 4 | 前2 |
SSH等のリモートアクセスの接続形態と仕組みについて説明できる。 | 4 | 前2 |
その他の学習内容 | コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 2 | |
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。 | 2 | |
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。 | 2 | |
評価割合
| 課題 | 試験 | 合計 |
総合評価割合 | 20 | 80 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 20 | 80 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |