基礎生物化学工学Ⅱ

科目基礎情報

学校 北九州工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 基礎生物化学工学Ⅱ
科目番号 0088 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 生産デザイン工学科(物質化学コース) 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 化学工学(朝倉書店:ISBN978-4-254-25033-6)
担当教員 後藤 宗治

到達目標

物質の流れと物質収支についての計算ができる。
温度変化などに伴う熱収支の計算ができる。
温度、圧力、液位、流量の計測方法計算に必要な物性値について理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1物質収支式を用いて装置設計、評価ができる物質収支式より物質量を求めることができる物質収支式の説明ができない
評価項目2熱収支式を用いて装置の設計、評価ができる熱収支より装置の温度などを予測できる熱収支式が説明できない
評価項目3計算に必要な物性値を探してこれる計算に必要な物性値与えられたものの中かた選択できる計算に必要な物性値の説明ができない

学科の到達目標項目との関係

準学士課程の教育目標 B① 専門分野における工学の基礎を理解できる。
準学士課程の教育目標 B② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解くことができる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB① 共通基礎知識を用いて、専攻分野における設計・製作・評価・改良など生産に関わる専門工学の基礎を理解できる。
専攻科課程教育目標、JABEE学習教育到達目標 SB② 自主的・継続的な学習を通じて、専門工学の基礎科目に関する問題を解決できる。

教育方法等

概要:
バイオ生産物の回収に利用される抽出、吸着、濾過、製品の乾燥に使用する装置の理論、基礎式を学習する。また、これらの理論、式を用いて装置の設計、目的物質の生産速度を演習で計算し、より理解を深めることを目的とする。
授業の進め方・方法:
物質収支、熱収支が基本となるので反応工学、微分積分を多用するので数学の微積を理解しておくこと。
注意点:
電卓、グラフ用紙が必要となる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 粉体
粒度分布
粒度分布図を作成し、モード径、メディアン径、Terra指数を求めることができる
2週 粉体
流動層、固定層
Kozeny、Ereunの式を用いてカラムの圧力損失、最小流動速度を求めることができる。
3週 粉体
サイロの設計
サイロ内の圧力を計算し、サイロ高さを求めることができる。
4週 粉体
粉砕の原理
Rittingr、Bond、Kickの法則を用いて粒子径と粉砕時間を計算できる。
5週 粉体
分級の評価
生成した粒子の部分分離効率、ニュートン効率を計算し、分級の評価ができる。
6週 集塵
サイクロン
サイクロンの設計ができる。
7週 集塵
集塵効率
様々な集塵装置の集塵効率を求めることができる。
8週 中間試験 1~7週までの授業内容を網羅した試験により、授業内容の理解、定着を図る。
4thQ
9週 試験解説
固液分離の原理
試験解答の解説
固液分離の種類を説明できる。
10週 固液分離
清澄
清澄装置の設計(長さ)、分離効率を計算できる。
11週 固液分離
シックナー
シックナーの設計(大きさ、供給速度)ができる。
12週 濾過
定圧濾過
Ruthの式を用いて、濾滓抵抗、濾材抵抗を求めることができる。
13週 濾過
連続濾過
連続濾過装置の濾過速度、大きさ、回転速度等の設計ができる。
14週 晶析
晶析の原理
結晶の成長速度、結晶成長時間を求めることができる。
15週 定期試験 9~14週までの授業内容を網羅した試験により、授業内容の理解、定着を図る。
16週 試験解説 試験解答の解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野化学工学SI単位への単位換算ができる。4
物質の流れと物質収支についての計算ができる。4
吸着や膜分離の原理・目的・方法を理解できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ小試験合計
総合評価割合9500005100
基礎的能力0000000
専門的能力9500005100
分野横断的能力0000000