国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0029 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 文学国語(筑摩書房)・高校生のための科学評論エッセンス ちくま科学評論選・書いて覚えて実践する高校生の語彙と漢字 ゴイカン(桐原書店)・プレミアムカラー国語便覧(数研出版)・国語辞書(電子辞書可)
担当教員 栗山 雄佑

到達目標

1.社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きできる。
2.文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
3.論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。
4.論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。
5.小論文の基本的な構成を知り、これに基づいて自分の意見を論述できる。
6.他者と議論を行い、自分・集団の意見を整理できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語などを読み書きでき、語彙の意味を理解した上で、思考や表現に活用できる。社会生活で用いる漢字・熟語を習得する意欲がなく、思考や表現に活用できない。
評価項目2文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取り、自分の意見を表明できる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。文学的文章に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
評価項目3論理的文章の構成や展開を掴み、キーワード・キーセンテンスに着目して要約できる。論理的文章の構成や展開を掴み、要約できる。論理的文章の構成や展開が読み取れない。
評価項目4論理的文章に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えに対して、自分の意見を表明できる。論理的文章に表された考えを理解できず、自分の意見を表明できない。
評価項目5小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。小論文の基本的な構成を理解し、これに則って自分の意見を論述できる。自分の意見を論述できない。
評価項目6他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者の立場を尊重しつつ、根拠に基づく議論を行い、自分・集団としての意見を整理できる。他者と議論ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本語で記された文章を教材として、読解力、論理的思考力、口頭・文章表現力を身につける。同時に、自己や他者の考え・価値観に対する理解を深め、社会に対する判断力、批判力を身につける。
授業の進め方・方法:
【授業方法】
・講義および学生によるピア活動を実施する。
・毎週漢字や語彙の小テストを実施する。
・LMSを用いた課題提示・回収を実施する。授業中にもLMSを使用するため、PC・タブレット端末・スマートフォンなどを適宜用意すること。ただし、それらの端末は指示があるまで起動させないこと。
・授業では小論文を3本、スライド、考察をまとめたポスターを作成する。全て平常点に関係するため、遅漏なく取り組むこと。
注意点:
【提出物】
・各提出物は期日までに提出すること。遅れた場合は日数に応じて減点する。
・欠席等で期日に提出できなかった場合、紙媒体の場合、登校後すぐに教員室に提出しに来ること。また、遅れ提出の事情を名前横に明記すること。システムを使用して提出する場合は、遅刻した旨をコメント欄およびメールにて記述し送付すること。
・すべての提出物は試験期間前(科目を問わず試験1日目の前日)に提出すること。以降は受け取らない。
・他人の提出物を写した場合、写した者・写された者双方を0点とする。出典を書かずに書籍・インターネットなどの情報を写した場合も0点とする。

【連絡手段】
・連絡はWebメールを基本とする。個別の連絡がある場合、メールもしくはTeamsチャットにて連絡すること。
・遅刻・欠席・提出遅れなど、連絡はこまめにいれること。

【評価基準・評価方法】
・定期試験50%、小論文(前期:30%/後期:各15%)、課題・発表10%、小テスト10%で評価し、総合成績60点以上を単位取得とする。中間試験は実施しない。
・各授業項目および授業時間の配分は、学生の理解・習得の状況を確かめながら、変更することがあり得る。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
評論Ⅰ・岡田美智男「〈弱いロボット〉の思考」
授業の目的・進行方法を理解できる。
論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
2週 評論Ⅰ・岡田美智男「〈弱いロボット〉の思考」 本文を要約できる。
3週 評論Ⅰ・岡田美智男「〈弱いロボット〉の思考」 本文を踏まえた「人間と機械の共生」に関する推論を立て、他者に説明できる。
4週 評論Ⅱ・佐藤理史「コンピューターが小説を書く日」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
5週 評論Ⅱ・佐藤理史「コンピューターが小説を書く日」 本文を要約できる。
6週 評論Ⅱ・佐藤理史「コンピューターが小説を書く日」 本文を踏まえた「AI時代における〈創造性〉」に関する推論を立て、他者に説明できる。
7週 評論Ⅲ・齋藤陽道「異なり記念日」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
8週 評論Ⅲ・齋藤陽道「異なり記念日」 本文を要約できる。
2ndQ
9週 小論文Ⅰ 評論Ⅰ~Ⅲの内容を踏まえ、AI時代におけるヒューマニティーとは何か、自らの視点を提示しながら論理構成を組み立てることができる。
10週 小論文Ⅰ 自分の意見を小論文にまとめることができる。
11週 詩Ⅰ・宮沢賢治「永訣の朝」 本文の詩的表現、作者の心境等を読み取ることができる。
12週 詩Ⅱ・尹東柱/茨木のり子「空と風と星と詩」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
13週 詩Ⅱ・尹東柱/茨木のり子「空と風と星と詩」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
14週 詩Ⅱ・尹東柱/茨木のり子「空と風と星と詩」 尹東柱の詩をグループ内で分析し解釈を作成することができる。
15週 詩Ⅱ・尹東柱/茨木のり子「空と風と星と詩」 尹東柱の詩をグループで分析・解釈した資料をプレゼンし、相互批評することができる。
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 夏期課題プレゼンテーション 夏期課題に基づいた論理的なプレゼンテーションができる。
2週 評論Ⅳ・寺田寅彦「化物の進化」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
3週 評論Ⅳ・寺田寅彦「化物の進化」 本文を要約できる。
4週 評論Ⅴ・西垣通「聖なるヴァーチャル・リアリティ」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
5週 評論Ⅴ・西垣通「聖なるヴァーチャル・リアリティ」 論を構造的に理解し、大意を捉えることができる。
6週 評論Ⅴ・西垣通「聖なるヴァーチャル・リアリティ」 本文を要約できる。
7週 ポスター発表 評論Ⅳ、Ⅴの内容を踏まえ、〈パラダイムシフト〉に対するグループ内で問題点を立てることができる。
8週 ポスター発表 グループ内で考察を行い、内容をポスターとして要約することができる。
4thQ
9週 ポスター発表 ポスターツアーを行い、各メンバーが内容を的確にプレゼンテーションすることができる。
10週 小論文Ⅱ ポスターツアーを踏まえ、グループ内で小論文を共同執筆することができる。
11週 小説・目取真俊「魂込め」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
12週 小説・目取真俊「魂込め」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
13週 小説・目取真俊「魂込め」 小説に描かれた世界観や人物の心情を表現に即して読み取ることができる。
14週 小説分析 短編小説をグループで検討・分析した資料を作成することができる。
15週 小説分析 グループで分析・解釈した資料をプレゼンし、相互批評することができる。
16週 定期試験

評価割合

試験小論文小テスト課題・発表合計
総合評価割合50301010100
基礎的能力50301010100
専門的能力00000
分野横断的能力00000