科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 国語
科目番号 0021 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 前期:3 後期:3
教科書/教材 『精選 国語総合 改訂版』(三省堂)
担当教員 河田 綾

到達目標

1、論理的文章(評論、論説)の構成や展開を的確に理解することができる。
2、文学的文章(詩、小説、随筆など)における表現の特徴や登場人物の心情について理解することができる。
3、古典的文章(古文、漢文)における表現の特徴や時代背景について理解することができる。
4、様々な文章を通じて、言葉・社会・人間についての物の見方や考え方を広げることができる。
5、様々な文章を通じて、自らの意見を構築することができる。
6、語句の意味、常用漢字、慣用表現、修辞法などについて理解し、適切に用いることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章の内容を理解した上で、自分の意見を構築することができる。文章の内容を理解した上で、自分の意見を構築する意欲を持って授業に臨むことができる。文章の内容を理解することができず、自分の意見を構築する意欲を持つことができない。
評価項目2表現の特徴について理解した上で、文学作品から自分の意見や考え方を構築することができる。表現の特徴について理解した上で、文学作品を鑑賞することができる。表現の特徴について理解することができず、文学作品を鑑賞する意欲を持つことができない。
評価項目3古典を学ぶための基礎的事項について理解し、伝統的な言語文化に関心を持つことができる。古典を学ぶための基礎的事項について理解することができる。古典を学ぶための基礎的事項について理解することができず、古典に親しむ意欲を持つことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
 様々な文章を通じて、物の見方や考え方を広げるだけでなく、表現の特徴や修辞技法についての理解を深めることによって、日本語の言語感覚を養うことを目的とする。文章の論理構成について理解した上で、学生自ら文章を書いたり、話したりする活動を通じて、思考力・表現力を培う。また、古典的文章を通じて、伝統的な言語文化に対する関心と理解を深める。
授業の進め方・方法:
授業は教員による講義形式、学生同士のグループワークを並行して行う。適宜、発問をし、回答を求めるため、積極的な授業参加を強く求める。なお、授業に際しては、教科書、補助教材のほか、ノート、辞書(電子辞書可)を準備して臨むこと。また、適宜、漢字・語句の小テストを行う。
注意点:
各授業項目および授業時間の配分は、学生の理解・習得の状況を確かめながら、変更することがあり得る。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
鷲田清一「「待つ」ということ」
授業の進め方や目標、評価基準について理解することができる。
随筆文を鑑賞する態度を身に付けることができる。
2週 鷲田清一「「待つ」ということ」 現代社会の特質について理解した上で、筆者の意見に対する意見を構築することができる。
3週 伊勢物語「芥川」・「筒井筒」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
4週 伊勢物語「芥川」・「筒井筒」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
5週 志賀直哉「清兵衛と瓢箪」 小説における登場人物の心情について理解することができる。
6週 志賀直哉「清兵衛と瓢箪」 小説における表現の特徴について理解することができる。
7週 戦国策「漁父之利」・「借虎威」 漢文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 内田樹「なぜ私たちは労働するのか」 現代における「労働」の意味について理解することができる。
10週 中原中也「サーカス」・吉野弘「I was born」 詩の読解を通じて、言語感覚を養うことができる。
11週 中原中也「サーカス」・吉野弘「I was born」 詩の読解を通じて、言語感覚を養うことができる。
12週 平家物語「木曽の最期」 古文の基本事項を確認した上で、文章のリズムを味わい、言語表現に対する感性を育むことができる。
13週 平家物語「木曽の最期」 古文の基本事項を確認した上で、文章のリズムを味わい、言語表現に対する感性を育むことができる。
14週 平家物語「木曽の最期」 古文の基本事項を確認した上で、文章のリズムを味わい、言語表現に対する感性を育むことができる。

古文の基本事項を確認した上で、文章のリズムを味わい、言語表現に対する感性を育むことができる。

古文の基本事項を確認した上で、文章のリズムを味わい、言語表現に対する感性を育むことができる。

15週 十八史略「先従隗始」 漢文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
16週 前期定期試験
後期
3rdQ
1週 林京子「空缶」 小説に書かれた時代状況について理解を深めた上で、登場人物の心情について考えることができる。
2週 林京子「空缶」 小説に書かれた時代状況について理解を深めた上で、登場人物の心情について考えることができる。
3週 林京子「空缶」 小説に書かれた時代状況について理解を深めた上で、登場人物の心情や表現の特徴について考えを構築することができる。
4週 土佐日記「門出」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
5週 土佐日記「帰京」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
6週 漢詩 李白「静夜思」・「黄鶴楼送孟浩然之広陵」 漢詩の表現の特徴について理解することができる。
7週 漢詩 杜甫「春望」・「登岳陽楼」 漢詩の表現の特徴について理解することができる。
8週 中間試験
4thQ
9週 野本菊雄「言語は色眼鏡である」 言語のもつ役割について理解を深めることができる。
10週 吉岡洋「情報と身体」 情報社会を生き抜く上で必要な「リテラシー」とは何か考えることができる。
11週 奥の細道「旅立ち」・「白河」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
12週 奥の細道「旅立ち」・「白河」 古文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
13週 村上春樹「青が消える」 小説における表現の特徴について理解することができる。
14週 村上春樹「青が消える」 小説における表現の特徴について理解することができる。
15週 韓愈「雑説」 漢文の基本事項を確認した上で、本文を理解することができる。
16週 後期定期試験

評価割合

試験小テスト提出物態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801010000100
基礎的能力801010000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000