電気数学

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電気数学
科目番号 0069 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 電験二種完全マスター電気数学(改訂版)(オーム社)、Excelで学ぶ統計解析入門(オーム社、菅民郎)
担当教員 寺村 正広,濵田 裕康

到達目標

1.フェーザーと複素数計算法を理解し基本的な問題を解くことができる。 (A3)
2.単相および三相の基本的な回路計算ができる。 (A3)
3.数学に関する知識及び解法を電気電子工学の問題に応用することができる。 (A3)
4.様々な代表値や散布度、代表的な確率分布に関する計算ができ、実際の問題に応用することができる。(A1)
5.統計的推定や統計的仮説検定の意味を理解でき、最も簡単な場合に実施できる。 (A1)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
フェーザーと複素数計算法を理解し基本的な問題を適切に解くことができる。解くことができる。解くことができない。
単相および三相の基本的な回路計算が適切にできる。できる。できない。
数学に関する知識及び解法を電気電子工学の問題に適切に応用できる。応用できる。応用できない。
評価項目4 (到達目標4)様々な代表値や散布度、代表的な確率分布に関する確率の計算ができ、自らの課題に適用した分析ができる。様々な代表値や散布度、代表的な確率分布に関する確率の計算ができ、それを用いた分析や実際の問題に応用することができる。様々な代表値や散布度、代表的な確率分布に関する確率の計算ができない。
評価項目5 (到達目標5)統計的推定や統計的仮説検定の意味を理解でき、最も簡単な場合に実施できる。統計的推定や統計的仮説検定の意味を理解できる。統計的推定や統計的仮説検定の意味を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-1 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前半: 電気電子工学の問題を解くための数学的手法について、電気回路の問題を取り上げ演習を通して習得する。
後半: Excelを用いた統計処理について学習する。
授業の進め方・方法:
予備知識: 3 年次までに学んだ数学および電気電子工学の知識が必要である。また4年に実施される応用数学Ⅱの知識も必要に応じて用いる。
講義室: 4E 教室、ICT
授業形態: 講義、演習
学生が用意するもの: ノート、ファイル、関数電卓
※前半の7コマおよび中間試験を寺村教員が担当。後半の7コマおよび定期試験を濱田教員が担当。
事前・事後学習:この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートやオンラインテストを実施することもある。
注意点:
評価方法: <前半:寺村>試験40点、レポート10点で評価し、50点満点での評価を算出。
      <後半:濱田>試験35点、課題15点で評価し、50点満点での評価を算出。
      前半と後半の評価を合計し、100点満点で60点以上を合格とする。
自己学習の指針: 毎回の授業で課題を課すので,自分で解けるようにすること。試験時には,例題及び課題を理解できていること。この科目は学修単位科目のため、授業時間と同じ程度の自主学習、演習を行うこと。
オフィスアワー: 月曜日 16:00~17:00 金曜日 16:00~17:00
到達目標の(  )内の記号は JABEE 学習・教育到達目標

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス説明、三角関数の公式の復習 三角関数のいろいろな公式を利用できる。
2週 三角関数の応用 直交座標系と極座標系について理解し、計算できる。
3週 電力の計算 力率、有効、無効、皮相電力などを計算できる。
4週 指数関数および対数関数 指数関数と対数関数を用いて、減衰や利得の計算ができる。
5週 複素数計算 複素数と座標系について理解し、複素数計算ができる。
6週 複素数と単相交流回路 複素数を用いた、R, L, C 回路の計算ができる。
7週 相互インダクタンスを含む回路 相互インダクタンスを含む回路の計算ができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 代表値、散布度 分散、標準偏差の意味が理解でき、実際に計算できる。
10週 基準値、相関係数 基準値や相関係数の意味が理解でき、実際に計算できる。
11週 回帰直線、決定係数 回帰直線や決定係数の意味が理解でき、実際に計算できる。
12週 確率分布 代表的な確率分布に関する確率を求めることができ、実際の問題に応用することができる。
13週 母集団の平均に関する推定 母集団の平均に関する推定ができる。
14週 1つの母集団の平均に関する検定 1つの母集団の平均に関する検定ができる。
15週 Mathematica入門 Mathematicaを用いて、様々な計算ができることを理解できる。
16週

評価割合

試験レポート課題合計
総合評価割合751015100
基礎的能力205025
専門的能力5551575
分野横断的能力0000