コンピュータ-ネットワーク

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 コンピュータ-ネットワーク
科目番号 0141 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 前期:情報通信網の基礎、「高学年向け情報セキュリティ」教材(PPT)
後期:図解コンピュータ概論[ハードウェア](改訂4版)(橋本,松永,小林,天野,中後 オーム社)
担当教員 高比良 秀彰,下尾 浩正

到達目標

1.通報シンボルおよびその生成と誤り訂正について説明できる(A2)
2.情報ネットワークの概要について説明できる。(A2)
3.トラヒック理論の基礎的な内容について説明できる。(A2)
4.AD変換・コンピュータの構成要素・プロセッサの仕組みについて説明できる。(A2)
5.記憶装置・入出力装置・コンピュータの性能評価の仕組みについて説明できる。(A2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1)通報シンボルおよびその生成と誤り訂正に関して説明ができる通報シンボルおよびその生成と誤り訂正に関する計算や処理ができる通報シンボルおよびその生成と誤り訂正に関する計算や処理ができない
評価項目2 (到達目標2)情報ネットワークの概要について説明できる情報ネットワークの概要について理解している情報ネットワークの概要について理解していない
評価項目3 (到達目標3)トラヒック理論の基礎的な内容について説明できるトラヒック理論の基礎的な内容について理解しているトラヒック理論の基礎的な内容について理解していない
評価項目4 (到達目標4)AD変換・コンピュータの構成要素・プロセッサの仕組みを適切に説明できるAD変換・コンピュータの構成要素・プロセッサの仕組みを大まかに説明できるAD変換・コンピュータの構成要素・プロセッサの仕組みを説明できない
評価項目5 (到達目標5)記憶装置・入出力装置・コンピュータの性能評価の仕組みを適切に説明できる記憶装置・入出力装置・コンピュータの性能評価の仕組みを大まかに説明できる記憶装置・入出力装置・コンピュータの性能評価の仕組みを説明できない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
JABEE c 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
情報通信網の構成と、それを実現するための技術を学習し、ネットワ-ク構築および移動体通信システムの仕組みと、サービスについて学ぶ。コンピュータの構成要素の仕組みおよび動作を理解する。また、アナログーディジタル変換の仕組みを理解する。
授業の進め方・方法:
予備知識:前期の情報通信ネットワーク分野については、確率・統計学、電子回路で学習する変調方式、および情報処理に関する基本的事項をよく理解しておくこと。後期のコンピュータ分野については、ディジタル回路に関する基本的事項を理解しておくこと。
講義室:5E教室、ICT
授業形式:講義・演習
学生が用意するもの:授業用ノート、自学自習用ノート、適宜A4レポート用紙、適宜電卓
事前・事後学習:この科目は学修単位科目のため、事前・事後学習としてレポートやオンラインテストを実施することもある。
注意点:
評価方法:前期の情報通信ネットワーク分野については、前期中間試験50%、前期定期試験50%の100点満点で評価する。後期のコンピュータ分野については、後期中間試験・後期定期試験により評価する。前後期の成績を平均して100点満点とし、60点以上で合格とする。
自己学習の指針:前期の情報通信ネットワーク分野については、毎回の学習内容をレポートにまとめること。また、計算問題がある場合は類題を作成または調査し、計算演習を行うこと。さらに、授業時に関連キーワードを示すので、これらについて調査しまとめておくこと。以上の自学内容は定期的に検査するので、提出できる形で準備しておくこと。また、自学自習時間は2時間以上行うこと
オフィスアワー:平日の16:10~16:50は随時対応する
本科目は佐世保高専教育目的の2)5)に該当する科目である
※到達目標の()内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス、情報通信網の種類と構成 情報通信網の種類と構成について説明できる
2週 情報量とエントロピー 情報量とエントロピーについて理解し、説明、計算できる
3週 情報圧縮の考え方 情報圧縮の概念について理解している
4週 誤り訂正符号 誤り訂正符号について理解し、誤り訂正符号を生成できる
5週 通信伝送と信号解析 信号伝送特性について理解し、伝播特性を用いた簡単な計算ができる
6週 通信伝送と信号解析 パルス信号の特性について理解している
7週 アナログ変調 各種変調方式を理解し、説明できる
8週 多重伝送とディジタル多重通信方式(共通教材PPT第6章) 多重化と多重通信について理解している
2ndQ
9週 中間試験
10週 グラフ理論の基礎、最短経路問題 グラフ理論の基礎について理解し、最短経路問題の解き方を説明できる
11週 呼量と通信トラフィック解析(その1) トラヒック理論の概要を理解している
12週 呼量と通信トラフィック解析(その2) 呼量の計算ができる
13週 待ち行列システムの解析 待ち行列システムの概要について説明できる
14週 ネットワークの信頼性と構成 ネットワークシステムの信頼性の考え方を理解している。ネットワーク構成の基本事項について理解している
15週 情報通信ネットワーク総論
16週 定期試験
後期
3rdQ
1週 ディジタル-アナログ変換 サンプリング、量子化の関係を説明できる
2週 DA変換器 DA変換器の動作を説明できる
3週 AD変換器 AD変換器の動作を説明できる
4週 コンピュータの構成と利用 コンピュータの基本構成と利用方法を説明できる
5週 プロセッサの構成 プロセッサの構成要素を説明できる
6週 命令の種類と形式 プロセッサで用いる典型的な命令の種類を説明できる
7週 動作の流れ 命令の実行ステップを説明できる
8週 中間試験
4thQ
9週 試験返却・主記憶装置1 ROMの動作原理を説明できる
10週 主記憶装置2 RAMの動作原理を説明できる
11週 補助記憶装置 補助記憶装置のアクセス時間や総容量を計算で求められ,記録方法を説明できる
12週 入出力装置1 入力装置および出力装置の動作原理を説明できる
13週 入出力装置2 さまざまな入出力インターフェイスを知っている
14週 コンピュータの性能の尺度 システムやプロセッサの性能の尺度を説明できる
15週 コンピュータの信頼性 コンピュータの評価尺度(RAS)を説明でき,尺度を定量的に計算できる
16週 定期試験

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
基礎的能力00
専門的能力100100
分野横断的能力00