到達目標
1.「西九州地域」の地域特性について、文学的視点から理解し、概略を説明できる。(B1)
2.「西九州地域」の地域特性について、経済学学的視点から理解し、概略を説明できる。(B1)
3.「西九州地域」の地域特性について、地誌学的視座から理解し、概略を説明できる。(B1)
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 「西九州地域」の地域特性について文学的視点から理解し、概略を説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について文学的視点から理解し、概略をほとんど説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について文学的視点から理解できず、概略を説明できない。 |
評価項目2 | 「西九州地域」の地域特性について、経済学的視点から理解し、概略を説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について、経済学的視点から理解し、概略をほとんど説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について、経済学的視点から理解できず、概略を説明できない。 |
評価項目3 | 「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解し、概略を説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解し、概略をほとんど説明できる。 | 「西九州地域」の地域特性について、地誌的視座から理解できず、概略を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
3年次にゼミ形式で実施される「グローカルリテラシー」の準備段階として、「ローカル」な「西九州地域」の概要について、文学、経済学、地誌学の各観点から学ぶ。併せて、「西九州地域」の諸相を、「グローバル」な文脈に位置づけることを試みる。
授業の進め方・方法:
・教室:各教室
・授業形式:講義形式。授業は基幹教育科の3名の教員が担当し、1st・2ndQ:中島恵美子(文学)、3rdQ:,前田 隆二(経済学)、4thQ:池田宏子(地誌学)のリレー形式で実施する。受講にあたっては、それぞれの教員の指示に従うこと。
・予備知識:中学校社会・国語で学習した内容。1年次の「地球・環境と社会」「国語ⅠA」「国語ⅠB」で学習した内容。
・学生が用紙するもの:教科書、配布プリント、ノート、筆記用具。
注意点:
・評価方法:1stQ~4thQの各担当教員が出した評価計400点を4で割って100点法に直した点数を学年総合成績とし、60点以上を合格とする。各担当教員の成績算出は次のとおりとする。1stQ・2ndQは前期中間試験(B1)(70%)、前期定期試験(B1)(80%)、前期提出物・授業態度等(50%)、3rdQは後期中間レポート(B1)(60%)、後期中間発表(B1)(20%)、後期中間提出物(20%)、4thQは後期定期試験(80%)、小テスト(20%)。試験は1stQ・2ndQ・4thQにて教員ごとに計3回実施する(追試も各教員ごとに実施する)。各教員により試験と課題の割合が異なるので、各教員の説明をしっかり聞いておくこと。
・自己学習の指針:新聞・テレビ等を通じて、長崎県域の歴史、経済、文学、地誌などについて興味・関心を高めておくこと。「西九州地域研究」は、3年次にゼミ形式で実施される「グローカルリテラシー」の基礎知識の養成、準備段階となる授業という性格を持つ。そのため、受動的な学習に終わることなく、「西九州地域」の諸相について関心を持ち、自ら積極的に授業に参加し、学びの基となる資料を収集し、活用できるようになるための基礎的素養を養うことを目標とする。
・オフィスアワー:原則として月~木曜日の16:20~18:20に、視聴覚室で学習支援室主催の学習会を実施している。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業概要の説明(1stQ・2ndQ) |
3年生必修「グローカルリテラシー」で行う諸活動の基礎となる本科目の学習目的、および1stQ・2ndQで実施する「文学的視点からみた西九州地域」の授業概要を理解できる。
|
2週 |
教科書の概要と図書館の活用について |
長崎にゆかりのある文学について関心をもち、その広がりを理解できる。
|
3週 |
芥川龍之介と長崎について |
芥川龍之介の長崎来訪と、長崎を舞台とする作品との関係について理解できる。
|
4週 |
芥川龍之介著『奉教人の死』を読む。 |
『奉教人の死』を読み、「キリスト教」が長崎の文学の主題の一つであることを理解できる。
|
5週 |
さだまさしと長崎について |
長崎出身の作家・さだまさしについて文学的側面と長崎との関連について理解できる。
|
6週 |
さだまさし著『解夏』を読む。 |
『解夏』を読み、長崎の風土を背景に描かれた主人公の葛藤を読み取ることができる。
|
7週 |
カズオ・イシグロと長崎について |
長崎出身のノーベル賞作家であるカズオ・イシグロと長崎との関連について理解できる。
|
8週 |
前期中間試験 |
|
2ndQ |
9週 |
村上龍と長崎について |
芥川賞作家・村上龍と長崎の関係について理解できる。
|
10週 |
村上龍著『69 sixty nine』を読む。 |
『69 sixty nine』を読み、村上龍が描いた佐世保について理解できる。
|
11週 |
吉村昭と長崎について |
「長崎奉行」となった吉村昭と長崎の関係について理解できる。
|
12週 |
吉村昭著『ふぉん・しいほるとの娘』を読む。 |
『ふぉん・しいほるとの娘』を読み、「出島」が長崎の文学の主題の一つであることを理解できる。
|
13週 |
林京子と長崎について |
長崎出身の芥川賞作家・林京子の生涯を知り、原爆文学について理解できる。
|
14週 |
林京子著『祭りの場』を読む。 |
『祭りの場』を読み、「原爆」が長崎の文学の主題の一つであることを理解できる。
|
15週 |
日本文学における長崎の文学 |
「長崎の文学」のもつ地域性と普遍性について考察し、まとめることができる。
|
16週 |
前期定期試験
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
授業概容の説明(3rdQ) 西九州の特徴 |
3rdQで実施する「経済学的視点からみた西九州地域」の授業概要を理解できる。 西九州の特徴を調査し、説明できる。
|
2週 |
西九州の産業(第1~3次産業、造船業、半導体、窯業など) |
西九州の産業(第1~3次産業)について、調査・考察しまとめて、発表することができる。
|
3週 |
西九州の産業(観光業、特産品、名物など) |
西九州の産業(観光業)について、調査・考察しまとめて、発表することができる。
|
4週 |
西九州の産業(観光業、特産品、名物など) |
西九州の産業(観光業)について、調査・考察しまとめて、発表することができる。
|
5週 |
西九州の行政の取り組み(企業誘致、税制、子育て制度など) |
西九州の行政の取り組み(様々な制度や特徴的な取り組みなど)について、調査・考察しまとめて、発表することができる。
|
6週 |
西九州の行政の取り組み(企業誘致、税制、子育て制度など) |
西九州の行政の取り組み(様々な制度や特徴的な取り組みなど)について、調査・考察しまとめて、発表することができる。
|
7週 |
西九州地域の活性化のプラン |
西九州の特徴を捉え、西九州地域が活性化するプランを立案し、発表することができる。
|
8週 |
西九州地域の活性化のプラン |
西九州の特徴を捉え、西九州地域が活性化するプランを立案し、発表することができる。
|
4thQ |
9週 |
授業概容の授業概容の説明(4rdQ) |
4rdQで実施する「地誌的視座から検証する西九州地域の食と祭り」の授業概要を理解できる。
|
10週 |
西九州地域の主要な祭り |
西九州の三大祭りの共通点や相違点を理解する。
|
11週 |
博多の祭り
|
博多祇園山笠の映像を視聴、博多の祭りの成り立ちと変遷を理解する。
|
12週 |
唐津の祭り |
唐津くんちの映像を視聴、成り立ちを理解し、唐津くんちのを含む日本の歴史的な祭りの抱える課題を考える。
|
13週 |
長崎の祭り
|
長崎くんちの映像を視聴、その成り立ちと変遷を理解する。
|
14週 |
祭りの効果 |
長崎ランタンフェスティバルなどの新しい祭りから、現代の祭りの意味、効果を理解する。
|
15週 |
西九州地域の将来像
|
西九州地域の三大祭りを総括し、祭り文化のもつ多様性を理解する。
|
16週 |
後期定期試験 |
|
評価割合
| 前期中間試験 | 前期定期試験 | 前期提出物・授業態度等 | 後期中間レポート | 後期中間発表 | 後期中間提出物 | 後期定期試験 | 後期定期小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 80 | 50 | 60 | 20 | 20 | 80 | 20 | 400 |
基礎的能力 | 70 | 80 | 50 | 60 | 20 | 20 | 80 | 20 | 400 |