科学技術と社会

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 科学技術と社会
科目番号 0148 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 教科書は指定せず、適宜プリントを配ります。
担当教員 池田 宏子

到達目標

1.社会が求める技術者の倫理を説明できる。(B2)
2.社会に対する技術者の義務を説明できる。(A3)
3.技術者と社会と組織の関係性を説明できる。(B2)
4.ある事例について様々な視点で捉え、複数の解決策を模索し、グループワークやディスカッションを行うことができる。(B2)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1社会が求める技術者の倫理を説明できる。社会が求める技術者の倫理をほとんど説明できる。社会が求める技術者の倫理を説明できない。
評価項目2社会が求める技術者の義務を説明できる。社会が求める技術者の義務をほとんど説明できる。社会が求める技術者の義務を説明できない。
評価項目3技術者と社会と組織の相互関係を説明できる。技術者と社会と組織の相互関係をほとんど説明できる。技術者と社会と組織の相互関係を説明できない。
評価項目4事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことがほとんどできる。事例を通して、グループディスカッションを行い、協調性を培うことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
技術が発展していく中で、技術者に対して要求されうる倫理を学び、モノを作り出す上で必要な倫理的知識を修得する。また、技術者がモラルに反しない行動をするために社会との関係性を考察する。グループワークやディスカッション等を通じて、社会に出た後に実践・応用できる倫理観を養う。
この科目は学修単位科目のため、事例研究としてのレポートの提出、授業後の質問課題の提出を実施する。
この科目は地方銀行で国際業務、総合企画・営業本部業務、支店統括運営業務等を経験し、対金融機関取引、対顧客取引を担当していた教員が、その経験を活かし、実社会での倫理、コンプライアンス、モラルについて、講義とディスカッション形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
予備知識:技術が発展していくにつれて、技術者に対する社会的要求が高度になってきていることを自覚し、講義へ望むことが期待される。
講義室:五年各教室または情報セキュリティ演習室
授業形式:講義、事例紹介、グループ討議、発表
学生が用意するもの:教科書、ノート、ファイル(配布資料用)
注意点:
評価方法:試験(A3,B2)60%、発表等(A3)20%、提出物等(B2)20%とし、各項目で60点以上かつ総合成績60点以上を単位取得とする。
    なお、発表については、全8回のグループワークうち6回以上参加しなければ、単位認定とはならないので留意すること。
自己学習の指針:各自、教科書の関係箇所や配布資料を熟読し、試験やグループディスカッションに備えること。
オフィスアワー:月曜日16:10~17:00

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション,技術者の倫理 学習目標や方法・評価などや技術者倫理とは何かを理解できる。
2週 倫理と法、道徳の違い 社会を縛る法全般について理解する。
3週 グループワーク① グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
4週 科学技術とジェンダー 科学の世界のジェンダー問題を考える。
5週 技術者の倫理が問われた事件 過去の事例を通して凛凛の重要性を理解する
6週 科学の進歩が与える影響 科学の進歩の与える功罪を理解する。
7週 DVD視聴 医学・技術の進歩により顕在化してきた課題を考える。
8週 医療技術の倫理規定 医療現場の倫理について理解する。
4thQ
9週 グループワーク② レポート作成とその講評
10週 法による技術進歩の限界と可能性 法が技術進歩に与える影響を理解する。
11週 世界的な技術協力の可能性1 世界規模の技術連携をリサーチし発表する。
12週 世界的な技術協力の可能性2 世界規模の技術連携をリサーチし発表する。
13週 情報化社会の注意点 フェイク動画をはじめとした社会に広がる技術の悪用について理解する。
14週 グループワーク③ グループディスカッションを通して様々な観点から考え、グループワークができる。
15週 講義のまとめ 目的・到達目標に達成した発表ができるか確認。
16週 定期試験

評価割合

試験発表等提出物等合計
総合評価割合602020100
基礎的能力602020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000