ソフトウエア科学概論

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 ソフトウエア科学概論
科目番号 1010 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 配布資料
担当教員 手島 裕詞

到達目標

1.コンピュータを活用し、プログラミングや演習データの評価を行い、報告書を作成できる(A2)
2.ソフトウェアの開発プロセスモデルごとに分析し、説明できる。(A3)
3.要求分析や設計概念について説明でき、また、プログラム言語処理系やプログラミングツールについて説明できる。(A3)
4.ソフトウェアテストの役割について理解でき、各種テストの特徴や技術について説明できる。(A3)
5.オブジェクト指向の基礎を理解し、基本的なクラスを定義することができる。(A3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (到達目標1)コンピュータを活用した情報収集やプログラミング、および演習データの評価を行い、わかりやすい報告書を作成できる。コンピュータを活用した情報収集やプログラミング、および演習データの評価を行い報告書を作成できる。コンピュータを活用した情報収集やプログラミングができない。また、コンピュータを用いて報告書を作成できない。
評価項目2 (到達目標2、3、4)ソフトウェアの開発プロセスモデルや関連する技術について、それぞれの特徴や方法を説明できる。また、要件定義や設計概念、テストについての特徴や役割を説明できる。ソフトウェアの開発プロセスモデルや関連する技術について、それぞれの特徴や方法をある程度説明できる。また、要件定義や設計概念、テストについての特徴や役割をある程度説明できる。ソフトウェアの開発プロセスモデルや関連する技術について、それぞれの特徴や方法を説明できない。また、要件定義や設計概念、テストについての特徴や役割を説明できない。
評価項目3 (到達目標5)オブジェクト指向の基礎を理解し、複素数やベクトル等を扱う基本的なクラスを適切に定義し、要求された処理を実現することができる。オブジェクト指向の基礎を理解し、複素数やベクトル等を扱う基本的なクラスを定義し、要求された処理のほとんどを実現することができる。複素数やベクトル等を扱う基本的なクラスを定義できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 A-3 説明 閉じる
JABEE b 説明 閉じる
JABEE d 説明 閉じる
JABEE e 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ソフトウェアの開発プロセスモデルについて学習し、また、要件定義や設計概要、テスト技術について理解を深める。さらに、オブジェクト指向に基づくアプリケーション設計の基本を学ぶとともに、C++言語によるクラス定義を取り上げ、オブジェクト指向プログラミングの基本を習得する。
授業の進め方・方法:
予備知識 :コーディングから実行ファイル生成までの流れと、これまで学習した情報通信技術の復習が必要である。特に、C言語の復習は重要である。
この科目は学修単位科目のため,事前・事後学習としてレポートやオンラインテスト等を実施します.
講義室 : ICT
授業形式 : 講義・演習 (授業の一部でC言語プログラミングを行い、オブジェクト指向プログラミングへの連結を円滑にする。)
学生が用意するもの : 特になし
注意点:
評価方法 : 中間評価(筆記試験60%、課題40%)と期末評価(筆記試験60%、課題40%)の平均点で評価し、60点以上を合格とする。ただし、課題(A2)と筆記試験(A3)の各平均点はともに60点以上を満たすことが条件である。
自己学習の指針 : 予習、復習時間は2時間以上が望ましい。また、試験の前までに授業内容の重点を整理しておくこと。
オフィスアワー : 水曜日、金曜日の16:00~17:00
※到達目標の( )内の記号はJABEE学習・教育到達目標

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ソフトウェア工学概論 ソフトウェアの特徴、ソフトウェア開発の基本、ソフトウェア工学の考え方について説明できる。
2週 ソフトウェアのライフサイクルと開発プロセスモデル(1) ソフトウェアのライフサイクル、開発プロセスモデルについて説明できる。
3週 ソフトウェアのライフサイクルと開発プロセスモデル(2) 開発プロセスモデルについて説明でき、それぞれの特徴を比較することができる。
4週 プロジェクト管理 プロジェクト管理の知識体系、プロセス評価モデルについて説明できる。
5週 要求分析と仕様化ツール 要求獲得と要求分析の特徴、要求を明らかにするための技術や仕様化するためのツールについて説明できる。
6週 モデル化技法と要求仕様書の定義 品質を上げるためのモデル化技法を説明でき、要求仕様書の書き方を理解できる。
7週 設計概念と原理 基本的な設計概念と原理について説明できる。
8週 中間試験
4thQ
9週 プログラミングとツール プログラミング言語処理系、統合開発環境、RADツールについて説明できる。
10週 テスト計画とソフトウェアテストの考え方 ソフトウェアテストの考え方、テストデータの作成、ソフトウェアテストの終了条件について説明できる。
11週 ソフトウェアテスト技術と実施 テスト技術の基本的な考え方、各種テストの実施方法について説明できる。
12週 オブジェクト指向の基本(1) オブジェクト指向以前の分析・設計の考え方とオブジェクト指向の考え方を説明できる。
13週 オブジェクト指向の基本(2) UMLについて説明でき、オブジェクト指向によるアプリケーションの設計について理解できる。
14週 オブジェクト指向プログラミング(1) 与えられた要求し従い、クラスを定義できる。
15週 オブジェクト指向プログラミング(2) クラスの定義と隠蔽化について説明できる。
16週 定期試験

評価割合

試験課題合計
総合評価割合6040100
基礎的能力000
専門的能力6040100
分野横断的能力000