生産システム工学

科目基礎情報

学校 佐世保工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 生産システム工学
科目番号 0022 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 複合工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 初めての生産システム:神田雄一著(森北出版)/講義の際に必要資料を配付する.
担当教員 川下 智幸

到達目標

1.生産技術の歴史と生産システム化の意義について説明できる。(A3)
2.生産システムの源流であるNC工作機械・ロボットの概論について説明できる。(A3)
3.コンピュータ統括生産システムの構成について説明できる。(A3)
4.工場システムのレイアウト・生産設備・工程管理について説明できる。(A3)
5.加工技術を中心に制御技術や生産管理情報を統合化した基本的なシステムデザインができる。(A3)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(到達目標1)生産技術の歴史や生産システム化の意義について,具体的な事例を挙げて説明できる.生産技術の歴史や生産システム化の意義について説明できる.生産技術の歴史や生産システム化の意義について説明できなない.
評価項目2(到達目標2,3)NC工作機,ロボット,自動化された工場の中で,コンピュータが,どの様な位置づけにあるか具体的なシステム例を挙げて説明できること.NC工作機,ロボット,自動化された工場の中で,コンピュータが,どの様な位置づけにあるか説明できること.NC工作機,ロボット,自動化された工場の中で,コンピュータが,どの様な位置づけにあるか説明できない.
評価項目3(到達目標4,5)生産管理・工程管理について,その方法についてシステム全体としての構成を実例を挙げて説明できること.生産管理・工程管理について,その方法を具体的に示し説明できること.生産管理・工程管理について,その方法を具体的に示し説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
“ものづくり”のシステムは“物の流れ”の工程管理と“情報の流れ”の管理技術に“価値の流れ”のコスト評価を統合化したものであることを理解する。
授業の進め方・方法:
予備知識:生産システムは,加工技術を中心に設計・加工機械・制御・情報通信など周辺技術から構成されているので,これらに関する基礎知識・用語を理解していること.
講義室:電子制御工学科B棟
授業形式:授業,ゼミ方式(輪講)、課題演習レポート
学生が用意するもの:電卓を持参すること
注意点:
評価方法:中間・定期試験(2回)80%、発表・発表資料・課題レポート20% により評価し、60点以上を合格とする。
自己学習の指針:配布する資料を自己学習の中で理解すること.課題については毎回対応できるように十分準備をしておくこと.これらの学習時間は2時間以上が望ましい.オフィスアワ-:水曜日、木曜日の16:00~17:00

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバスの説明、生産システムの基礎概念 生産技術の歴史、生産システムの基礎概念が説明できる.
2週 各種工場(事例を挙げて説明する) 工場における情報ネッオワ-ク,FMS,品質管理などが説明できる.
3週 生産システム概論について NC(数値制御)の誕生、NC工作機,CADシステムの説明ができる.
4週 フレキシブル生産システムについて フレキシブル生産システム、FAとOAの比較など説明できる.
5週 コンピュータ統括生産システムについて CAM(自動製造、マテハン設備、FMS、ロボットなど)について説明できる.
6週 生産管理について CIM概論、設備配置の手順、流れ作業(かんばん方式)など説明できる.
7週 PERT法による日程管理について 日程管理について演習を通して理解し,説明できる.
8週 中間試験
2ndQ
9週 新しい生産システムの構成 コンカレントエンジニアリングについて説明できる.
10週 生産システムを支える新しい技術(その1) 製品の全ライフサイクル支援、生産支援情報システムの構成など説明できる.
11週 生産システムを支える新しい技術(その2) エコファクトリ-,インバ-ス・マニュファクチャリングについて説明できる.
12週 事例研究:地域企業等訪門 地域企業の生産ライン等の見学を通して,地域の産業界を理解する.
13週 生産システムを支える新しい技術(その3) ISO規格,環境対話技術(LCA)等を考慮した生産について説明できる.
14週 生産システムと自然・社会 仮想生産システムによる効率化について説明できる.
15週 これからの生産システムの方向性 今後の日本企業が目指すべき生産システムについて双方向で議論する.
16週 定期試験

評価割合

試験発表・発表資料・課題レポ-ト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100