概要:
日本現代文学を中心にした作品の読解を通して、文学作品の基本的な「読み」の方法を身に着ける。
また、多様な作品の鑑賞を通して、文学的思考の涵養や人間の多様性への理解を目指す。
授業の進め方・方法:
上記教科書および適宜配布するプリントを用いて、近代から現代にいたるまでの日本文学作品を取り上げ、作家論的背景・同時代的状況を加味しながら読解を試み、作品への理解を深める。講義終了時には、課題を出す。本科目は学修単位であるため、課題の提出状況が80%に満たない場合は単位修得を認めない。
各授業で取り上げた作品について、授業後論点を整理しておくこと。
また、他の学生による自分の視点とは違った「読み」について、その「読み」に至った過程を考察し、次回からの自分の「読み」の多層化に向けて吸収すること。
注意点:
授業への質問や要望は、メール・来室問わず随時受け付けます。
作品を読解するにあたっては、あなた独自の「読み」を展開できるように取り組んでください。独自の「読み」とは、作家論的背景や同時代的状況を抑えつつも、既存の読解・固定観念にとらわれることなく、あなた自身の感性で作品に向き合うことで生まれてきます。毎時の課題にて、皆さんの多様な「読み」が展開されることを期待しています。伸びやかな感性・柔軟な思考で授業に取り組んでください。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
文学とは何か |
文学の定義について、様々な資料を読み解きながら考え、自分なりに考えることができる。
|
2週 |
戦前の日本文学(1) |
戦前の日本文学作品について、作品の背景を含めた概要について知る。
|
3週 |
戦前の日本文学(2) |
戦前の日本文学作品について、文学史的な知識を背景に、自分なりに読み解き解釈することができる。
|
4週 |
戦前の日本文学(3) |
戦前の日本文学作品について、自分なりの解釈を表現することができる。また、他の受講者の解釈を評価することができる。
|
5週 |
戦後~昭和期の日本文学(1) |
戦後~昭和期の日本文学作品について、作品の背景を含めた概要について知る。
|
6週 |
戦後~昭和期の日本文学(2) |
戦後~昭和期の日本文学作品について、文学史的な知識を背景に、自分なりに読み解き解釈することができる。
|
7週 |
戦後~昭和期の日本文学(3) |
戦後~昭和期の日本文学作品について、自分なりの解釈を表現することができる。また、他の受講者の解釈を評価することができる。
|
8週 |
〔中間試験〕 |
戦前~昭和期の日本文学作品について、基礎的な知識を有している。また、作品を読み解き、自分なりの解釈を表現できる。
|
2ndQ |
9週 |
平成期の日本文学(1) |
平成期の日本文学作品について、作品の背景を含めた概要について知る。
|
10週 |
平成期の日本文学(2) |
平成期の日本文学作品について、文学史的な知識を背景に、自分なりに読み解き解釈することができる。
|
11週 |
平成期の日本文学(3) |
平成期の日本文学作品について、自分なりの解釈を表現することができる。また、他の受講者の解釈を評価することができる。
|
12週 |
ゼロ年代以降の日本文学(1) |
ゼロ年代以降の日本文学作品について、作品の背景を含めた概要について知る。
|
13週 |
ゼロ年代以降の日本文学(2) |
ゼロ年代以降の日本文学作品について、文学史的な知識を背景に、自分なりに読み解き解釈することができる。
|
14週 |
ゼロ年代以降の日本文学(3) |
ゼロ年代以降の日本文学作品について、自分なりの解釈を表現することができる。また、他の受講者の解釈を評価することができる。
|
15週 |
日本現代文学まとめ |
講義全体で学んだことを、系統的に理解する。また、様々な作品を関連づけてテーマを設定し、自分なりの考えを表現できる。
|
16週 |
〔前期末試験〕 |
平成期~ゼロ年代以降の日本文学作品について、基礎的な知識を有している。また、作品を読み解き、自分なりの解釈を表現できる。
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。 | 3 | |
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。 | 3 | |
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。 | 3 | |
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。 | 3 | |
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。 | 3 | |
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。 | 3 | |
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。 | 3 | |
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。 | 3 | |
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。 | 3 | |
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 3 | |
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |