1. 情報に関する基礎概念について、一般教養以上の知識を身につけること。
2. ネットワークを用いた情報の受信・発信について適切に対処できること。
3. Processingでプログラムを作成できること。またソフトウェア開発環境の基本的な使い方を理解できること。
4. 高速にタッチタイピングでき、CLI環境下で基本的な作業が行えること。
概要:
「情報」に関する知識は一般常識・教養化し、普通高校や大学入試等でも取り入れられている。そんな中、本学科の学生は専門領域として「情報」を学んでいく。本科目はその入口にあたるものである。
本科目では、まず座学によって一般教養としての基礎知識・概念を身につける。
そして、プログラミングのように実際にものを作ったり処理したりする技術の基礎を演習で身につける。
本科目で学ぶ内容は、2年次以降の専門学習の基盤となるものである。そのため、この科目で基礎事項をしっかり身につけてもらいたい。また、本科目で学ぶ知識は「ITパスポート」や「基本情報技術者」などの資格試験にもつながるため、それらの資格試験についても視野に入れて取り組むと良い。
授業の進め方・方法:
四半期ごとに、座学主体の授業(基礎知識の獲得)と演習主体の授業(基礎技術の獲得)が入れ替わる。ただし授業の進度に応じ、入れ替え時期が前後したり、混合する場合がある。
演習については以下の要領で行う。
1. 学習項目について始めに説明した後、各自演習を行う。
2. 演習中は担当教員2名が巡回し、質問に対応する。(遠隔授業の場合Teamsチャットや音声通話、メールで対応する)
3. 完成した成果物(プログラム等)、小テスト等で評価する。
4. 宿題として、タイピング練習や事前学習、各種演習課題の続きなどを課す。
注意点:
話を聴きつつ主体的に学習する姿勢で受講すること。すなわち以下の事を心がけて欲しい。
1. (人の話を聴くこと) 授業中の説明をよく聞く。特に演習中の臨時説明は重要なポイントを述べることが多いため、聞き漏らさないようにする。
2. (自分で考えること) 単に答を暗記するのではなく、理解し、使えるところまで身につける。
3. (自分から行動すること)分からない所は自分から質問をする。
本科目で学ぶことはこれから5年間専門科目を学んでいくための大切な準備である。予定より早く演習課題が解けた場合は更に高度な演習を与えていくよう教員側も取り組むので、是非多くの事を身につけて欲しい。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス、 情報社会の問題解決 (1) - 情報とメディア |
授業の流れや評価方法を理解できる。 情報とは何か、情報の信頼性、情報の整理の仕方について説明できる。
|
2週 |
情報社会の問題解決 (2) - 情報社会における法とセキュリティ |
情報に関連する主な法律、個人情報や知的財産権、基本的なセキュリティ用語について説明できる。
|
3週 |
情報社会の問題解決 (3) - 情報社会における法とセキュリティ |
人工知能やIoTなど、代表的な情報技術にはどのようなものがあるか説明できる。
|
4週 |
情報社会の問題解決 (4) - 情報技術が社会に及ぼす影響 |
ネットワークで情報を受信・発信する際に注意すべきことを説明できる。
|
5週 |
コミュニケーションと情報デザイン (1) - 情報のデジタル表現 |
文字や音、画像などの各種情報のデジタル表現法について説明できる。
|
6週 |
コミュニケーションと情報デザイン (2) - コミュニケーション手段の発展と特徴 |
通信技術の発展、各メディアの性質について説明できる。
|
7週 |
コミュニケーションと情報デザイン (3) - 情報デザイン |
情報の提示の仕方、アフォーダンスやユニバーサルデザインなどのデザインの基本概念について説明できる。
|
8週 |
中間試験 |
これまで学修した内容を理解し説明できる。
|
2ndQ |
9週 |
タッチタイピング、 プログラミングの基礎(1) |
タッチタイピングについて理解し実践できる。 Processing言語で簡単な図形を描くプログラムを作成できる。
|
10週 |
プログラミングの基礎(2) |
Processing言語で簡単な図形に色を着けるプログラムを作成できる。 Processing言語で画像ファイルを表示するプログラムを作成できる。
|
11週 |
プログラミングの基礎(3) |
Processing言語で変数を用いたプログラムを作成できる。
|
12週 |
プログラミングの基礎(4) |
Processing言語で条件分岐(if文)を用いたプログラムを作成できる。
|
13週 |
プログラミングの基礎(5) |
Processing言語で繰り返し(while文、for文)を用いたプログラムを作成できる。
|
14週 |
プログラミングの基礎(6) |
Processing言語で繰り返し(while文、for文)を用いたプログラムを作成できる。
|
15週 |
前期定期試験 |
これまで学習した事柄についての理解を定着できている。
|
16週 |
定期試験答案返却 |
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
コンピュータとプログラミング (1) - コンピュータの仕組み |
コンピュータの基本的な構成について説明できる。
|
2週 |
コンピュータとプログラミング (2) - モデル化とシミュレーション |
モデル化の基本概念、シミュレーションの概念について説明できる。
|
3週 |
情報通信ネットワークとデータの活用 (1) - ネットワークの仕組み |
LAN、プロトコル、パケット、IPアドレス、URLなどの基本的な通信技術用語について説明できる。 インターネット通信の基本的な仕組みを説明できる。
|
4週 |
情報通信ネットワークとデータの活用 (2) - ネットワークの仕組み |
LAN、プロトコル、パケット、IPアドレス、URLなどの基本的な通信技術用語について説明できる。 インターネット通信の基本的な仕組みを説明できる。
|
5週 |
情報通信ネットワークとデータの活用 (3) - データベース |
データベースの基本概念、データベースを活用した主な情報システムについて説明できる。
|
6週 |
情報通信ネットワークとデータの活用 (4) - データの分析 |
データの形式、種類や尺度基準について説明できる。 ヒストグラム、基本統計量、相関、テキストマイニングなどのデータ分析手段について説明できる。
|
7週 |
情報通信ネットワークとデータの活用 (5) - データの分析 |
データの形式、種類や尺度基準について説明できる。 ヒストグラム、基本統計量、相関、テキストマイニングなどのデータ分析手段について説明できる。
|
8週 |
中間試験 |
これまで学修した内容を理解し説明できる。
|
4thQ |
9週 |
画像処理ソフトの使い方 |
画像処理ソフトを用いて簡単な画像の加工を行える。
|
10週 |
UNIX、C言語プログラミングの基礎(1) |
UNIX上で基本的なコマンドを実行することができる。
|
11週 |
UNIX、C言語プログラミングの基礎(2) |
UNIX上で基本的なコマンドを実行することができる。
|
12週 |
UNIX、C言語プログラミングの基礎(3) |
UNIX上でvimやgccを用いて簡単なC言語プログラムを作成、実行できる。
|
13週 |
UNIX、C言語プログラミングの基礎(4) |
UNIX上でvimやgccを用いて簡単なC言語プログラムを作成、実行できる。
|
14週 |
UNIX、C言語プログラミングの基礎(5) |
UNIX上でvimやgccを用いて簡単なC言語プログラムを作成、実行できる。
|
15週 |
後期定期試験 |
これまで学習した事柄についての理解を定着できている。
|
16週 |
定期試験答案返却 |
|