「政治経済」では、日本の政治体制である現代のデモクラシーを支えるしくみを次にあげる諸点から、原理的に理解することを目的とする。具体的には、①現代デモクラシーを支える政治思想(三権分立や立憲主義、基本的人権など)、②現代デモクラシーを支える我が国の諸制度と戦後日本の政治史(選挙制度、政党、内閣、国会など)、③現代デモクラシーを支える国際関係(グローバル化、日米関係―在日米軍基地など―など)に分け、日本においてデモクラシーが成立している要因を理解してほしい。
概要:
現代の我が国を取り巻く政治経済について、「現代日本の政治」のしくみの理解に重点を置きながら、特にデモクラシーが成立するための諸条件の理解をめざす。
授業の進め方・方法:
本講義では、配付プリントを中心に、教科書を補足的に使用しながら「講義」を進める。また、講義内容のより十全な理解のために、映画などの視聴覚資料を用いることもある。
注意点:
・中学校での「公民」の知識を「前提に」講義を進めるので復習しておくこと。
・配付のプリントに沿って講義を進めます。しかし、テストに出るのは、プリントに書かれているものだけではなく、口頭で伝えるもののありますので、講義のポイントや論理的な展開を押さえながら、きちんとメモをとること。
・試験対応という点では、知識に習得を問うものが8割程度を占めるため、講義で紹介された「言葉を覚える」ことが主要な作業になる。そのため、学習時間をしっかりと確保できている者ほど、高得点を獲得できる。試験直前に知識を無理矢理詰め込むことのないよように、早めに学習習慣を身に着けること。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション 視聴覚教材①-1
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本講義の進め方、ねらい、プリントの使い方について理解する。本講義の基本的な視座になる視聴覚教材(映画)を鑑賞する。
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2週 |
視聴覚教材①-2 |
引き続き視聴覚教材を鑑賞し、感想について議論する。それをふまえて教材の解説を行う。
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3週 |
大衆社会の諸相① |
現代社会の特質を大衆社会という観点から理解する。
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4週 |
大衆社会の諸相② |
現代社会の特質を大衆社会という観点から理解する。
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5週 |
格差社会① |
格差社会を素材に、政治に対する私たち一人ひとり向き合い方を理解する。
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6週 |
格差社会② |
格差社会を素材に、政治に対する私たち一人ひとりの向き合い方を理解する。
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7週 |
デモクラシーの基本原理① |
立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
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8週 |
前期中間試験 |
これまでの講義内容の理解を問う。
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2ndQ |
9週 |
・試験返却 ・デモクラシーの基本原理② |
・試験を返却し解説を行う。 ・立憲主義の歴史ならびにその原理について理解する。
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10週 |
デモクラシーの基本原理③ |
立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
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11週 |
デモクラシーの基本原理④ |
立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
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12週 |
デモクラシーの基本原理⑤ |
立憲主義成立の歴史ならびにその原理について理解する。
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13週 |
視聴覚教材②-1 |
「選挙」を題材にした視聴覚教材を鑑賞する。
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14週 |
視聴覚教材②-2
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「選挙」を題材にした視聴覚教材を鑑賞後、内容について議論する。
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15週 |
選挙のしくみ① |
日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
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16週 |
試験返却 |
試験を返却し解説を行う。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
選挙のしくみ② |
戦後日本の政党の動きを中心にそ日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
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2週 |
選挙のしくみ③ |
戦後日本の政党の動きを中心にそ日本を中心にした選挙のしくみについて、国会や内閣などの諸制度との関係も含めて理解する。
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3週 |
戦後日本の政党政治史① |
戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
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4週 |
戦後日本の政党政治史② |
戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
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5週 |
戦後日本の政党政治史③ |
戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
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6週 |
戦後日本の政党政治史④ |
戦後日本の政党の動きを中心にその他内閣や国会のしくみに留意しながら、日本政治の歴史を概観する。
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7週 |
視聴覚教材③-1 |
戦後の日米関係に関する視聴覚教材を鑑賞する。
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8週 |
後期中間試験 |
これまでの講義内容の理解を問う。
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4thQ |
9週 |
試験返却と解説 |
試験を返却し解説を行う。
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10週 |
視聴覚教材③-2 |
戦後の日米関係に関する視聴覚教材を鑑賞後、感想を発表し議論する。
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11週 |
日本と戦後の国際政治① |
特に日米関係に治留意しながら日本を中心にした戦後の国際政治の展開を理解する。
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12週 |
日本と戦後の国際政治② |
特に日米関係に治留意しながら日本を中心にした戦後の国際政治の展開を理解する。
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13週 |
日本と戦後の国際政治③ |
特に日米関係に治留意しながら日本を中心にした戦後の国際政治の展開を理解する。
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14週 |
日本と戦後の国際政治④ |
特に日米関係に治留意しながら日本を中心にした戦後の国際政治の展開を理解する。
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15週 |
日本と戦後の国際政治⑤ |
特に日米関係に治留意しながら日本を中心にした戦後の国際政治の展開を理解する。
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16週 |
試験返却と解説 |
試験を返却し解説を行う。
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | |
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 2 | |
自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 4 | |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 2 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 2 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 2 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 2 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 2 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 2 | |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 1 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 2 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 1 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 2 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 1 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 1 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |