到達目標
本講義では、「生体分子の代謝機構」および「光合成によるエネルギー獲得の仕組み」を大きなテーマとして取り扱う。その中で、
1.酵素反応機構・酵素反応速度論について説明できる。
2.生化学的なエネルギーの発生機構を説明できる。
3.炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、説明できる。
4.脂質の代謝機構を理解し、説明できる。
5.アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、説明できる。
6.光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、説明できる。
ようになることを目指す。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 酵素反応を理解し、明確に説明できる。 | 酵素反応を理解し、説明できる。 | 酵素反応を理解できず、説明できない。 |
評価項目2 | 生化学エネルギーの獲得機構を理解し、明確に説明できる。 | 生化学エネルギーの獲得機構を理解し、説明できる。 | 生化学エネルギーの獲得機構を理解できず、説明できない。 |
評価項目3 | 炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、明確に説明できる。 | 炭水化物(糖)の代謝機構を理解し、説明できる。 | 炭水化物(糖)の代謝機構を理解できず、説明できない。 |
評価項目4 | 脂質の代謝機構を理解し、明確に説明できる。 | 脂質の代謝機構を理解し、説明できる。 | 脂質の代謝機構を理解できず、説明できない。 |
評価項目5 | アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、明確に説明できる。 | アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解し、説明できる。 | アミノ酸・タンパク質の代謝機構を理解できず、説明できない。 |
評価項目6 | 光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、明確に説明できる。 | 光合成によるエネルギー獲得機構を理解し、説明できる。 | 光合成によるエネルギー獲得機構を理解できず、説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ヒトを含めた生物(生体)は、様々な分子で構成され、様々な化学反応が起こることで生命活動を維持している。この授業では、各生体分子の代謝機構、およびその全体の流れ、また、光合成によるエネルギーの生産・獲得機構について学ぶ。
授業の進め方・方法:
主に教科書に沿って進めるが、必要に応じてプリントを配布する。適宜課題を課すので、自主的に取り組むこと。
前期はマクマリーの第2章(酵素とビタミン)、4章(生化学エネルギーの発生)について、後期は第5章(炭水化物の代謝)、7章(脂質の代謝)、8章(タンパク質とアミノ酸代謝)を主に進める。光合成については「生命科学」の教科書をベースに進める。
注意点:
*1~3年次の講義内容を把握していることが重要。しっかり復習しておくこと。
*成績評価について:計4回の試験で評価し、最終的な平均点が60点以上で合格点とする。課題未提出者には再試験を実施しない。
*質問は出来る限り対応したいと思っているので、気軽に来室してください。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 1~3年次の復習 |
本講義の到達目標、評価、概要、講義の進め方を把握し、これまでの学習内容を復習する。
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2週 |
酵素とビタミン |
酵素による触媒作用・酵素の補助因子・酵素の分類について説明できる。
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3週 |
酵素とビタミン |
酵素の作用機構について説明できる。
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4週 |
酵素とビタミン |
酵素反応速度について説明できる。
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5週 |
酵素とビタミン |
酵素反応の阻害・調節について説明できる。
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6週 |
酵素とビタミン |
ビタミンとミネラルについて説明できる。
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7週 |
酵素とビタミンのまとめ |
上記の内容について、自分の言葉でまとめ、説明できる。
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8週 |
【前期中間試験】 |
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2ndQ |
9週 |
前期中間試験の答案返却と解説 |
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10週 |
生化学エネルギーの発生 |
エネルギーと生化学反応の関わりについて説明できる。
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11週 |
生化学エネルギーの発生 |
代謝の方法について説明できる。
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12週 |
生化学エネルギーの発生 |
クエン酸回路について説明できる。
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13週 |
生化学エネルギーの発生 |
電子伝達系とATP生産について説明できる。
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14週 |
生化学エネルギーの発生 |
抗酸化ビタミンについて説明できる。
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15週 |
生化学エネルギーの発生のまとめ |
上記の内容について、自分の言葉でまとめ、説明できる。
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16週 |
【前期期末試験】 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
炭水化物の代謝 |
炭水化物の消化・解糖系について説明できる。
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2週 |
炭水化物の代謝 |
グルコース代謝とエネルギー生産について説明できる。
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3週 |
炭水化物の代謝 |
グリコーゲン代謝・糖新生について説明できる。
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4週 |
脂質の代謝 |
トリアシルグリセロールの代謝について説明できる。
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5週 |
脂質の代謝 |
脂肪酸の酸化について説明できる。
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6週 |
脂質の代謝 |
脂肪酸の合成について説明できる。
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7週 |
炭水化物・脂質の代謝まとめ |
上記の内容について、自分の言葉でまとめ、説明できる。
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8週 |
【後期中間試験】 |
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4thQ |
9週 |
後期中間試験の答案返却と解説 |
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10週 |
タンパク質とアミノ酸代謝 |
タンパク質とアミノ酸代謝について説明できる。
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11週 |
タンパク質とアミノ酸代謝 |
タンパク質とアミノ酸代謝について説明できる。
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12週 |
光合成 |
光合成について説明できる。
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13週 |
光合成 |
光合成について説明できる。
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14週 |
光合成 |
光合成について説明できる。
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15週 |
タンパク質とアミノ酸代謝・光合成まとめ |
上記の内容について、自分の言葉でまとめ、説明できる。
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16週 |
【学年末試験】 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 基礎生物 | 代謝、異化、同化という語を理解しており、生命活動のエネルギーの通貨としてのATPの役割について説明できる。 | 4 | 前10 |
酵素とは何か説明でき、代謝における酵素の役割を説明できる。 | 4 | 前10 |
光合成及び呼吸の大まかな過程を説明でき、2つの過程の関係を説明できる。 | 4 | 後12 |
生物化学 | 酵素の構造と酵素-基質複合体について説明できる。 | 4 | 前2 |
酵素の性質(基質特異性、最適温度、最適pH、基質濃度)について説明できる。 | 4 | 前3,前4,前5 |
補酵素や補欠因子の働きを例示できる。水溶性ビタミンとの関係を説明できる。 | 4 | 前6 |
解糖系の概要を説明できる。 | 4 | 後1 |
クエン酸回路の概要を説明できる。 | 4 | 前12 |
酸化的リン酸化過程におけるATPの合成を説明できる。 | 4 | 前13 |
嫌気呼吸(アルコール発酵・乳酸発酵)の過程を説明できる。 | 4 | 前11 |
各種の光合成色素の働きを説明できる。 | 4 | 後12 |
光化学反応の仕組みを理解し、その概要を説明できる。 | 4 | 後13 |
炭酸固定の過程を説明できる。 | 4 | 後14 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 |
専門的能力 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 60 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |