物理数学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 物理数学
科目番号 AE1110 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電子情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新応用数学改訂版 高遠節夫他 大日本図書
新応用数学問題集改訂版 高遠節夫他 大日本図書
担当教員 山崎 充裕

到達目標

複素数と複素平面、正則関数、積分定理、級数展開、留数定理に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
複素数と複素関数の性質複素数と複素関数に関する基本概念に関して、幾何学的解釈を用いて説明することができる。複素数と複素関数に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。複素数と複素関数に関する基本的な計算ができない。
正則関数の性質正則関数の性質に関する基本概念に関して、幾何学的解釈を用いて説明することができる。正則関数の性質に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。正則関数の性質に関する基本的な計算ができない。
複素関数の積分複素関数の積分に関する基本概念に関して、幾何学的解釈を用いて説明することができる。複素関数の積分に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。複素関数の積分に関する基本的な計算ができない。
級数展開級数展開に関する基本概念に関して、幾何学的解釈を用いて説明することができる。級数展開に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。級数展開に関する基本的な計算ができない。
留数定理留数定理に関する基本概念に関して、幾何学的解釈を用いて説明することができる。留数定理に関する基本概念を理解し、基本的な計算ができる。留数定理に関する基本的な計算ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
複素関数論について扱う。複素数と複素平面、正則関数、積分定理、級数展開、留数定理とその応用について学習する。
授業の進め方・方法:
授業項目は、教科書の単元に従って進める。授業は、基本事項を解説した後、ピア・ラーニングによって、問題演習を行う。
【自学・自習について】
この科目は学修単位のため60時間相当の自学自習が求められます。学習した内容の定着を図るため、毎回小テストを実施します。そのための学習時間として60時間程度を必要とします。
注意点:
理解不明な部分については、友人や担当教員に質問すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素数と極形式 複素数の代数的性質について理解する。
2週 絶対値と偏角 複素数の図形的な意味について理解する。
3週 複素関数 微分積分学で学習した初等関数に対応する複素関数について理解する。
4週 正則関数 微分可能性と正則性の違いについて理解する。
5週 コーシー・リーマンの関係式 コーシー・リーマンの関係式を用いて、複素関数の正則性を判定できる。
6週 逆関数 複素関数の多価性について理解する。
7週 複素積分 複素積分の定義と性質について理解する。
8週 コーシーの積分定理 コーシーの積分定理を用いて、複素積分を計算できる。
2ndQ
9週 コーシーの積分表示 コーシーの積分表示を核にして導かれる正則関数の性質について理解する。
10週 関数の展開 複素関数のマクローリン展開とテイラー展開について理解する。
11週 留数と留数定理 複素関数の特異性、留数定理について理解する。
12週 実積分への応用(1) 実積分を複素積分を用いて求める方法を理解する。
13週 実積分への応用(2) 実積分を複素積分を用いて求める方法を理解する。
14週 実積分への応用(3) 実積分を複素積分を用いて求める方法を理解する。
15週 定期試験
16週 答案返却

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100