複合材料工学

科目基礎情報

学校 熊本高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 複合材料工学
科目番号 0008 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 物質科学入門 渡邉,米屋 化学同人
担当教員 毛利 存

到達目標

1.元素の周期律について説明出来る.
2.化学結合について説明出来る.
3.基本的な結晶の構造,種類,表し方を説明できる.
4.2元系相図の見方が出来る.
5.結晶の欠陥について説明出来る.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
元素の周期律について説明出来る.元素の構造,元素の周期律について説明でき,元素による電子配置の違いと,それによる化学的性質の違いを説明出来る.元素の構造,元素の周期律について説明でき,元素による電子配置の違いを説明出来る.元素の構造,元素の周期律について説明できず,元素による電子配置の違いも説明出来ない.
化学結合について説明出来る.イオン結合,共有結合,金属結合の特徴について説明でき,分子軌道法による結合様式の違いや分子の性質の違いを説明出来る.イオン結合,共有結合,金属結合の特徴について説明出来,分子の性質の違いを説明出来る.イオン結合,共有結合,金属結合の特徴について説明出来ず,分子の性質の違いも説明出来ない.
基本的な結晶の構造,種類,表し方を説明できる.基本的な金属結晶の構造の違いを説明でき,結晶幾何学における方位や面指数,空隙イオンの大きさを求め,元素の組み合わせから結晶構造を予想することが出来る.基本的な金属結晶の構造の違いを説明でき,結晶幾何学における方位や面指数,空隙イオンの大きさを求めることが出来る.基本的な金属結晶の構造の違いを説明できず,結晶幾何学における方位や面指数,空隙イオンの大きさも求めることが出来ない.
2元系相図の見方が出来る. 物質の状態変化,2元系状態図の種類と状態変化を説明でき,各相の温度変化の様子や組成を求めることが出来る. 物質の状態変化,2元系状態図の種類と状態変化を説明でき,各相の温度変化の様子を求めることが出来る. 物質の状態変化,2元系状態図の種類と状態変化を説明できず,各相の温度変化の様子や組成も求めることが出来ない.
結晶の欠陥について説明出来る 結晶の欠陥の種類と特徴を説明でき,結晶内の転位の移動による変形機構や微細構造の違いによる材料の物理的性質の変化を説明出来る. 結晶の欠陥の種類と特徴を説明できる. 結晶の欠陥の種類と特徴を説明できず,結晶内の転位の移動による変形機構や微細構造の違いによる材料の物理的性質の変化も説明出来ない.

学科の到達目標項目との関係

JABEE基準 (d1) 説明 閉じる
専攻科到達目標 3-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
材料は,モノ作りのあらゆる分野の基本構成要素である.産業の発展は,技術革新により新材料が開発され,それらを複合,応用して様々な新しいものが生み出されるというサイクルの繰り返しにより進展してきた.このように,工学を学ぶ者にとって,様々な材料の知識を得ることは,現在の技術を継承するため,そして新たなモノを生み出すために必要不可欠である.この授業では,多様な分野に応用される材料についての基礎を学ぶことを目的としている
授業の進め方・方法:
材料学の基礎的事項を,演習を交えて理解する.また,材料分野における最新の科学技術の動向に関連した,重要と思われる事項について基礎的な部分を紹介する
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 物質の三態と材料
2週 物質の成り立ち
3週 元素の一般的性質
4週 共有結合
5週 イオン結合
6週 金属結合
7週 相律と状態図
8週 相律と状態図
4thQ
9週 固体の原子配列と結晶構造
10週 固体の原子配列と結晶構造
11週 固体の原子配列と結晶構造
12週 結晶性固体の不完全性と内部構造
13週 結晶性固体の不完全性と内部構造
14週 まとめと演習
15週 〔期末試験〕
16週 期末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000