通信工学Ⅰ

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 通信工学Ⅰ
科目番号 R04S518 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 山下不二雄他「通信工学概論 第 3 版」森北出版 /(参考図書)木村磐根「通信工学概論」オーム社, 植松友彦 松本隆太郎「通信工学」オーム社
担当教員 嶋田 浩和

到達目標

(1) 通信の概念を理解する.(定期試験)
(2) 通信技術を構成する基幹技術の概要を理解できる.(定期試験)
(3) 信号の表現・処理方法を理解し,信号の性質を説明できる.(定期試験と課題)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
通信のシステム最新の技術について自ら調査する基本的な通信のシステムが理解できる通信の基本的な構造が理解できない
信号の取り扱い通信における信号の表現を周波数領域で説明できるフーリエ変換の計算ができるフーリエ変換が理解できていない
伝送路伝送路における問題点や課題が説明でき,それに対する対策を述べることができる各種の伝送路を説明できる各伝送路が理解できていない
アナログ変復調各変復調の代表的な回路が説明できる各変復調の特徴が説明でき,数式を用いて理論的な説明ができる基本的な各変復調の方式が理解できていない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (B2) 説明 閉じる
JABEE 1.2(c) 説明 閉じる
JABEE 1.2(d)(1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(g) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近年,計算機や情報科学の発展はめざましく,コンピュータ間での通信が電話などの公衆通信のように日常のもの
となっている.これらの通信は,従来の通信工学を基礎として構築されており,その基礎を学ぶことは非常に重要で
ある.そこで本広義では,通信で取り扱う信号の表現,伝送路,および変復調について基礎的事項を学習する.

(関連科目)
コンピュータネットワーク,通信工学Ⅱ
授業の進め方・方法:
授業はスライド等の利用で理解度を向上させる.ほぼ毎回、授業の終了前に授業内容および関連知識の理解度確認のための課題を実施する.
全課題の提出を単位修得の条件とする.
注意点:
(履修上の注意)
フーリエ変換やラプラス変換については,応用数学で学習済みであるので復習をおこなうこと.
(自学上の注意)
毎回の課題について,自分自身でしっかり考えて解けるようになっておくこと.
授業終了後には授業の内容を復習すること.

評価

(総合評価)
総合評価 = 定期試験の平均×0.7 + 課題の平均×0.3
(単位修得の条件について)
総合評価において60点以上のものを合格とする
(再試験について)
再試験は総合評価が60点に満たない者に対して,前期末試験終了後の適切な時期に実施する.なお,全ての課題を提出し,各評価項目について標準的な到達レベルに達したと思われる者に対して受験資格を与える.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 通信システムの基本構成
1.通信の基本構成と必要条件
2.システムの信頼性
3.制御方式とプロトコル
基本的な通信システムの構成等を学ぶ
2週 電気通信で扱われる情報 情報の種類と通信の関連について学ぶ
3週 信号波の取り扱い
情報の量的取り扱い
信号波の時間領域と周蓮領域での表現
情報理論との関連を学ぶ
フーリエ変換を用いて,情報信号の定量的な取り扱い方を学習する
4週 信号波の取り扱い
1.アナログ通信(変調について)
2.振幅変調について
変調方式について学ぶ
振幅変調を理解する
5週 信号波の取り扱い
1.振幅変調について
振幅変調とその特性について学ぶ
6週 信号波の取り扱い
1.角度変調について
角度変調とその特性について学ぶ
7週 信号波の取り扱い
1.角度変調について
角度変調とその特性について学ぶ
8週 中間試験
中間試験
2ndQ
9週 中間試験の解答と解説 中間試験の解答と解説
10週 信号の多重化 信号の(周波数、時間)多重化の概要について学ぶ
11週 通信における各種の擾乱 通信の品質に影響を与える雑音の概要について学ぶ
12週 通信における各種の擾乱 通信の品質に影響を与える雑音の概要について学ぶ
13週 伝送線路
1.有線
2.無線
有線伝送路の種類と特徴
無線伝送路の種類と特徴
14週 伝送線路
1.有線
2.無線
有線伝送路の種類と特徴
無線伝送路の種類と特徴
15週 前期期末試験 前期期末試験
16週 前期期末試験の解答と解説 前期期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000