経営デザイン

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 経営デザイン
科目番号 R05AC2005 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科共通専門科目 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 (教科書)なし
(参考図書)なし
担当教員 樋口 勇夫,小川 領一

到達目標

(1)社会課題の解決について、課題の構造を可視化するための「問題分析図」を作成することができる。(レポート・プレゼンテーション)
(2)問題分析図から解決の手段を見出し、解決の方法を可視化するための「目的分析図」を作成することができる。(レポート・プレゼンテーション)
(3)問題分析図と目的分析図を用いて、事業の活動を明らかにする。(レポート・プレゼンテーション)
(4)事業活動における資金計画を策定し、ビジネスプラン全体を取りまとめる。(レポート・プレゼンテーション)
(5)データの取り扱いについて,状況に応じて適切な方法を選択できる(定期試験・プレゼンテーション)
(6)ベイズ統計について理解し,事後確率に基づいた推測ができる(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
到達目標(1)の評価指標事象を「原因-結果」の関係で整理された問題分析図を作成できる。事象を「原因-結果の関係で概ね整理された問題分析図を作成できる。事象を「原因-結果」の関係で整理された問題分析図を作成できない。
到達目標(2)の評価指標事象を「手段-目的」の関係で整理された目的分析図を作成できる。事象を「手段-目的」の関係で概ね整理された目的分析図を作成できる。事象を「手段-目的」の関係で整理された目的分析図を作成できない。
到達目標(3)の評価指標目的分析図、問題分析図を用いて事業活動の概要を作成できる。目的分析図、問題分析図を用いて事業活動の概要を概ね作成できる。目的分析図、問題分析図を用いて事業活動の概要が作成できない。
到達目標(4)の評価指標事業活動の概要に基づいて、資金計画の策定を行い、ビジネスプラに取りまとめることができる。事業活動の概要に基づいて、資金計画を概ね策定することができ、ビジネスプランに取りまとめることができる。事業活動の概要に基づいて、資金計画を策定することができない。
到達目標(5)の評価指標データを取り扱うとき、正しい方法に沿ってその結果をまとめることができる。状況や目的に合わせて、正しいデータの取り扱い方法を選択することができる。状況や目的に合わせたデータの取り扱い方法を選択することができない。
到達目標(6)の評価指標ベイズ統計の基本的な内容を理解し、実際にベイズ推測を行うことができる。ベイズ統計の基本的な内容を理解することができる。ベイズ統計の基本的な内容が理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (A1) 説明 閉じる
JABEE 1.2(a) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
授業の概要:この授業の目的は、自らが社会課題を解決する主役と位置づけ、解決に至るプロセスを第三者に理路整然と示すことである。問題分析図、目的分析図の作成といったロジカルフレームワークの手法により、社会課題の解決のためのビジネスプランに取りまとめる。また、データの分析のためのツールとしてベイズ統計の基礎を学ぶ。
 
(科目情報)
教育プログラム第4学年 ○科目
AE教育対応科目/RM教育対応科目
授業の進め方・方法:
(事前学習)
第1回目の講義の前に、取り組むべき課題を複数見つけておく。
注意点:
(履修上の注意)
途中で担当教員が変わるので、それぞれの教員の指示に従うこと
小川担当講義:ワークショップ形式での講義となる。講義で作成したビジネスプランは、何らかのビジネスプランコンテストに応募することが望ましい。

(自学上の注意)
樋口担当講義:講義の内容は復習すること

評価

総合評価=期末試験×0.4+レポート×0.4+プレゼンテーション×0.2
60点以上を合格とする。
再試験は実施しない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 【小川】課題の選定と関係者分析 自らが取り組む課題を設定し、その関係者を明らかにする。
2週 【小川】問題分析(1) 問題分析カードを見出す。
3週 【小川】問題分析(2) 問題分析図を作成する。
4週 【小川】目的分析(1) 問題分析図から目的分析図に変換する。
5週 【小川】目的分析(2) 目的分析図を作成する。
6週 【小川】解決のための活動の選定及びビジネスプランの策定 目的分析図から行うべき活動を見出し、ビジネスプランに取りまとめる。
7週 【小川】活動のための資金計画の策定 見出した活動から必要な資金の概算を算出する。
8週 【樋口】データの収集と分析,可視化 自らの主張を裏付けるためのデータ収集と分析の方法を選択し,適切なグラフを作成できる。
2ndQ
9週 【樋口】データに基づく予測と意思決定 データ分析の結果から将来について予測し、戦略を決定する。
10週 【小川】ビジネスプランの発表 自らが社会課題解決のための主役となるようなビジネスプランを発表する。
11週 【樋口】データ分析と帰納的推測 データ分析における帰納的推測と数学的論証との関係を理解する。
12週 【樋口】ベイズ統計学の基礎 ベイズ統計の基礎的な内容を理解する。
13週 【樋口】ベイズ統計学の実践 ベイズ統計学を用いてデータに基づいた推測ができる。
14週 【樋口】ベイズ更新とマルコフ連鎖
マルコフ連鎖の基礎的な内容を理解する。
15週 前期末試験 目的・到達目標(5)(6)
16週 前期末試験の解答と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポートプレゼンテーション合計
総合評価割合404020100
基礎的能力404020100