情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 大分工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 R02AES114 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 専攻科電気電子情報工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 教員からのテキストによる./ 参考書として,池田,山本「情報ネットワーク」オーム社,久保田,守倉「802.11高速無線LAN教科書」インプラス,中島,有田「携帯電話はなぜつながるのか」第2版日経BP社など
担当教員 渡辺 正浩

到達目標

(1) イーサネットなどのLANの構成や有線/無線LANの技術的な違いについて説明ができる.(定期試験)
(2) ルーティングにおけるIPの役割やデータ伝送におけるTCPの働きについて説明ができる.(定期試験)
(3) 待ち行列によるトラヒック量の見積もりからネットワークの設計について説明ができる.(定期試験)
(4) ネットワーク管理の要点と公開鍵や秘密鍵等のセキュリティ技術について説明ができる.(定期試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目(1)イーサネットなどのLANの構成や有線/無線LANの技術的な違いについて理解し,具体的な例や数式を用いて説明ができる. イーサネットなどのLANの構成や有線/無線LANの技術的な違いについてある程度理解し説明ができる. イーサネットなどのLANの構成や有線/無線LANの技術的な違いについて理解できない,説明ができない.
評価項目(2)ルーティングにおけるIPの役割やデータ伝送におけるTCPの働きについて理解し,具体的な例や数式を用いて説明ができる. ルーティングにおけるIPの役割やデータ伝送におけるTCPの働きについてある程度理解し説明ができる. ルーティングにおけるIPの役割やデータ伝送におけるTCPの働きについて理解できない.説明ができない.
評価項目(3)待ち行列によるトラヒック量の見積もりからネットワークの設計について理解し,具体的な例や数式を用いて説明ができる. 待ち行列によるトラヒック量の見積もりからネットワークの設計についてある程度理解し説明ができる. 待ち行列によるトラヒック量の見積もりからネットワークの設計について理解できない.説明ができない.
評価項目(4)ネットワーク管理の要点と公開鍵や秘密鍵等のセキュリティ技術について理解し,具体的な例や数式を用いて説明ができる. ネットワーク管理の要点と公開鍵や秘密鍵等のセキュリティ技術についてある程度理解し説明ができる. ネットワーク管理の要点と公開鍵や秘密鍵等のセキュリティ技術について理解できない.説明ができない.

学科の到達目標項目との関係

学習・教育目標 (E1) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(d)(1) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 ローカルエリアネットワーク(LAN)はインターネットの重要な構成要素である.本講義では,イーサネットなどのLANの構成や有線/無線LANの技術的な違い,レイヤ2におけるパケット転送の仕組みとスパニングツリーの働き,レイヤ3におけるIPの役割と経路制御の仕組み,TCPレイヤにおける全二重輻輳制御によるスライディングウインドウの動作とスループットの算出,M/M/1待ち行列によるトラヒック量の導出とポアソン分布によるネットワークの管理と設計,PLCにおけるOFDM方式の効果,公開鍵や秘密鍵等のセキュリティ技術,モバイルアドホックネットワークにおけるルーティングプロトコルなどについて学ぶ.
(科目情報)
専攻科2年 情報ネットワーク
授業時間 23.25時間
総合評価 定期試験 × 0.8 + 課題 × 0.2  中間試験と期末試験を定期試験とする.
授業の進め方・方法:
(定期試験について)全ての課題が提出できていることを受験の条件とする.課題は授業終了後に直ちに提出すること.遅れても次回の授業開始前までに提出すること.これ以降は受け付けない.
(再試験について)定期試験で極端に得点の低い者は再試験の受験を不可とする.不合格者のなかで再試験合格圏に達する可能性のある学生に対して実施する.原則1回のみ実施する.
注意点:
(履修上の注意)
テキスト及び課題をmoodleにupするので,確認しておくこと.
毎回の課題について,自分自身でしっかり考えて解けるようになっておくこと.
授業中に関数電卓を用いるので操作に習熟しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 LANの特徴と歴史
様々なネットワークの中でのLANの位置付けと発展経緯
2週 プロトコル
LANの形態とそこで使われるプロトコルの概要
3週 LAN実現技術概要Ⅰ
イーサネットの発展と情報の流れを制御する基礎技術
4週 LAN実現技術概要Ⅱ
伝送方式、通信方式の特徴と実際
5週 有線LAN
ギガビットイーサネットに到る実際のLAN
6週 無線LAN
IEEE802.11を中心とする無線LANの現状
7週 TCP/IP-I
世界標準として広く使われるTCP/IPプロトコルについて
8週 TCP/IP-II
アプリケーションレイヤーでのプロトコル
2ndQ
9週 中間まとめ
中間試験
10週 LANの構築-I:
LANの構築に必要なハードウエアやソフトウエア
11週 LANの構築-II:
PLC技術とその現状
12週 LANの構築-III:
家電情報の利用とホームネットワークへの適用技術
13週 ネットワーク設計と管理
大規模LAN構築に必要なネットワーク設計と管理及びセキュリティ技術
14週 全体まとめ
期末試験
15週 試験解説

16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000