居住空間計画

科目基礎情報

学校 都城工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 居住空間計画
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 建築学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ヴェロニック・ウルス 他編:日本、家の列島(鹿島出版会)978-4306046498, 松本明 (他著):建築・設計・製図(学芸出版社)978-4306046498,日本建築学会:コンパクト建築設計資料集成第3版(丸善)978-4621075098
担当教員 中村 孝至

到達目標

1)典型的な住宅建築を通して、居住空間に係る文化、歴史などの基礎的事項を学習し、自学自習の意欲を持ち進めていくことができる。
2)住居の立地条件など基本的な知識を獲得し、諸施設を与えられた敷地で与条件を抽出・整理できる。
3)典型的な住宅建築を通して、居住空間のの基本的な知識を獲得し、空間構成や各部空間の計画がができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1居住空間に係る文化、歴史などの知識を更に深めていくことができる。居住空間に係る文化、歴史などを秩序立てて説明できる。居住空間に係る文化、歴史を分散的だが知っている。
評価項目2居住空間を与条件を理解し学習した建築事例に照らし合わせ機能構成を考えることができる。居住空間の事例をおおむね機能的に理解することができる。居住空間の様々な機能をおおむね知っている。
評価項目3居住空間を機能に応じて立体的なデザインを考えることができる。居住空間を機能に応じて立体的なデザインを考えることがおおむねできる。居住空間の立体的なデザインの基本的な知識は得ている。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
典型的な住宅建築を通して、居住空間に係る文化、歴史、機能、立体的なデザインなどの基礎的知識を得ることと、居住空間について調べる方法を学び、自発的な学習が可能となることを目的とする。
授業の進め方・方法:
教科書の内容に沿って、パワーポイント使用した授業を行う。授業の前に教科書の該当する箇所を読んでおくこと。授業中に問題を与えるのでその問題の答えをグループで考えて、結論をまとめレポートすることを求める。
注意点:
レポートは提出期限日までに提出すること。受講前に、教科書を読んでおくこと。また建築の専門雑誌(新建築、a+uなど)に掲載されている最新事例を図書館などで調べておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業計画の説明 授業計画・達成目標・成績の評価方法等の説明を聴き理解する。
2週 1.総論(1) 居住空間について概説する。居住空間を取り巻く「ことば」を集め、その意味の違いを考える。
3週 1.総論(2) 居住空間の歴史について概説する。現代日本の居住空間の系譜を考える。
4週 1.総論(3) 風土と居住空間について学習する。南九州の居住空間について研究する。
5週 2.「もの」としての住宅建築 居住空間を規定する「もの」について考察する。
6週 3. 生活の場としての居住空間(1) 生活と場所の対応。現代住宅の生活の場を取り上げ、そこで行われる生活について考える。
7週 3. 生活の場としての居住空間(2) 生活の場の構成。生活の場の構成の種類について考える。
8週 3. 生活の場としての居住空間(3) 生活の場に必要な住宅の性能。住みやすい住宅と住みにくい住宅について考える。
2ndQ
9週 前期中間試験
10週 4. 現代日本の居住空間(1) 現代の居住空間の〇×風について考える。なぜ〇×風があるのか、また〇×風の種類を考える。
11週 4. 現代日本の居住空間(2) 居住空間における「伝統」。「伝統的な住宅」の条件を考える。
12週 4. 現代日本の居住空間(3) 中国と欧米。日本の建築と住宅における中国と欧米的な要素はどこにあるか考える。
13週 4. 現代日本の居住空間(4) 「明治維新」と居住空間。「明治維新」とは何かを考える。「近代建築」とは何かを考え、居住空間に与えた影響を考える。
14週 4. 現代日本の居住空間(5) 現代日本の住宅建築について1980年以前。
15週 4. 現代日本の居住空間(6) 現代日本の住宅建築について1980年以降。
16週 前期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学建築系分野環境・設備風土と建築について説明できる。2
計画・歴史居住系施設(例えば、独立住宅、集合住宅など)の計画について説明できる。2前5,前6,前7,前8,前9
建築計画・設計の手法一般について説明できる。2前1,前2,前3,前4
近世(例えば、住宅建築、書院造、数寄屋風書院、町屋、農家、茶室、霊廟、社寺建築、城郭)の特徴について説明できる。2
日本および海外における近現代の建築様式の特徴について説明できる。2
施工・法規建築物などの定義について説明できる。1

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力5010000060
専門的能力205000025
分野横断的能力105000015