概要:
<材料実験>
この科目は,コンクリ-トの構成材料であるセメント,骨材の品質検査方法および品質基準を実験を通して教授するものである.さらに,建築の基幹材料であるコンクリ-ト及び鋼材に関する基礎的な実験を行い,コンクリ-ト及び鋼材の力学的性質および品質評価方法等についても学習する.
<測量実習>
距離測量、平板測量、水準測量、トラバース測量の実習を行い、結果および考察をレポートにまとめることにより、各測量方法を理解する.
授業の進め方・方法:
一クラス8班に別れ,4班ずつで原則として隔週ごとに材料実験および測量学実習を行う.建築学実験としては測量学実習と建築材料実験の平均点で評価する.
注意点:
事前学習として、実施する実験に関する内容を予習しておくこと.
レポートが1つでも未提出の場合は不合格とするので、注意すること.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業計画・安全教育 (大岡,浅野) |
実験時の災害防止に関する基本事項を修得する.
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2週 |
距離測量(1) (大岡) |
巻尺を使用し,距離を測定できる.
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3週 |
セメントの物理試験概要説明 (浅野) |
セメントの密度試験の目的及び方法を説明できる.
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4週 |
距離測量(2) (大岡) |
距離測量の結果から骨組みを作図できる.
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5週 |
セメントの密度試験 (浅野) |
セメントの密度を明らかにすることができる.
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6週 |
平板測量(1) (大岡) |
平板測量の道具を適切に使用し,骨組みを作図できる.
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7週 |
骨材の物理試験概要説明 (浅野) |
セメントの密度を明らかにすることができる.
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8週 |
平板測量(2) (大岡) |
平板測量の道具を適切に使用し,細部測量が実施できる.
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2ndQ |
9週 |
骨材の密度吸水率試験 (浅野) |
骨材の密度及び吸水率を明らかにし,品質基準を満足しているか評価できる.
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10週 |
平板測量(3) (大岡) |
平板測量の結果を正確に作図できる.
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11週 |
骨材の単位容積質量試験 (浅野) |
骨材の単位容積質量及び実積率を明らかにし,コンクリート用骨材として適当であるか説明できる.
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12週 |
水準測量(1) (大岡) |
昇降式と器高式の水準測量が実施できる.
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13週 |
骨材のふるい分け試験(その1) (浅野) |
粗骨材のふるい分け試験を実施し,実験に供した粗骨材が標準粒度を満足するか評価できる.
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14週 |
水準測量(2) (大岡) |
昇降式と器高式の水準測量を正確に実施できる.
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15週 |
予備日 |
再実験等のための予備日
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
骨材のふるい分け試験(その2) (浅野) |
細骨材のふるい分け試験を実施し,実験に供した粗骨材が標準粒度を満足するか評価できる.
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2週 |
水準測量(3) (大岡) |
水準測量の結果から地盤高を算出できる.
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3週 |
コンクリートの調合設計 (浅野) |
セメント及び骨材の密度試験結果に基づき,与条件を満足するコンクリートの調合設計ができる。
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4週 |
トラバース測量(1) (大岡) |
セオドライトを使用し,水平角を測定できる.
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5週 |
コンクリートの圧縮強度試験概要説明 |
フレッシュコンクリートに関する試験方法,圧縮強度試験用供試体の作製方法及び圧縮試験方法を説明できる.
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6週 |
トラバース測量(2) (大岡) |
セオドライトを使用し,水平角を正確に測定できる.
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7週 |
コンクリートの圧縮強度試験用供試体の作製 (浅野) |
コンクリートの練混ぜ,スランプ試験,空気量測定及び供試体の作製を実践し,スランプ及び空気量が所要の性能を満足したか評価できる.
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8週 |
トラバース測量(3) (大岡) |
セオドライトを使用し,水平角を正確に測定できる.
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4thQ |
9週 |
鋼材の引張試験概要説明 (浅野) |
鋼材の引張試験の目的及び試験方法の説明ができる.
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10週 |
予備日 |
再実験等のための予備日
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11週 |
コンクリートの強度試験 (浅野) |
コンクリートの圧縮強度試験を実施し,製造したコンクリートが所要の圧縮強度を満足するか評価できる.
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12週 |
トラバース測量(4) (大岡) |
トラバース測量の結果から調整角と方位角を計算できる.
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13週 |
鋼材の引張試験 (浅野) |
鋼材の引張試験を実施し,実験に供した鋼材がJIS規格を満足するものであるか説明できる.
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14週 |
トラバース測量(5) (大岡) |
トラバース測量の結果から緯距・経距の計算・調整ができる.
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15週 |
レポート講評,ポートフォリオ記入 (大岡,浅野) |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野(実験・実習能力) | 建築系分野(実験・実習能力) | 実験の目的と方法を説明できる。 | 4 | 前3,前5,前7,前9,前11,前13,前15,後1,後3,後5,後7,後9,後11,後13 |
建築に用いる構造材料(例えば木、コンクリート、金属など)の物理的特性を実験により明らかにすることができる。 | 4 | 前5,前9,前11,前13,前15,後1,後7,後11,後13 |
実験結果を整理し、考察できる。 | 4 | 前5,前9,前11,前13,前15,後1,後7,後11,後13 |
建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。 | 4 | 前2,前6,前8,前12,前14,後4,後6,後8 |
測量の結果を整理できる。 | 4 | 前4,前10,後2,後12,後14 |