土質工学実験

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 土質工学実験
科目番号 0048 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1.5
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 1.5
教科書/教材 土質試験基本と手引き 地盤工学会 地盤工学会
担当教員 内田 一平,堤 隆

到達目標

実験方法の内容を良く理解し, 機器、具操作や取扱いに習熟して正しい測定値を得ること目標とし、かつ,地域性による適切な内容も組み入れ実験の意義を徹底させるようにする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
試験方法や実験結果について説明でき,土を工学的に分類できる試験方法や実験結果について適切に(8割以上)説明でき,土を工学的に分類できる。試験方法や実験結果についてほぼ適切に(6割以上)説明でき,土を工学的に分類できる。試験方法や実験結果について説明できず,土を工学的に分類できない。
地盤材料としての土の力学的試験方法について理解できる地盤材料としての土の力学的試験方法について正確に(8割以上)理解できる。地盤材料としての土の力学的試験方法についてほぼ正確に(6割以上)理解できる。地盤材料としての土の力学的試験方法について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-b 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
実験方法の内容を良く理解し, 機器、具操作や取扱いに習熟して正しい測定値を得ること目標とし、かつ,地域性による適切な内容も組み入れ実験の意義を徹底させるようにする。
授業の進め方・方法:
土質工学実験で学習した知識は、土質力学および地盤工学を理解させるために必要である。
注意点:
土質実験は、土質力学と平行して各実験項目が実施されるように配置されている。実験前日までに準備レポートを作成提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 年間授業計画の説明及び技術倫理 年間授業計画の説明と実験(2.~5)の説明及び技術倫理
2週 土の含水量と土粒子密度試験 粘土およびシラスの密度を実験により求めることができる。
3週 土の液性・塑性試験 粘土のコンシステンシー限界を実験を通して理解できる
4週 土の粒度試験 細粒分と粗粒分について実験を通して粒度を求めることができる。
5週 土の突固め試験 シラスの最適含水比を実験を通して求めることができる。
6週 実験説明 実験(7.~10)の説明とデータ整理の説明
7週 一軸圧縮試験 実験を通して粘土の一軸強さと変形係数を求めることができる。
8週 CBR試験 実験を通して強度CBRと設計CBRと修正CBRを求めることができ,試験に対する考察ができる。
2ndQ
9週 現場密度試験 実験を通して砂置換による現場密度を求めることができ,試験に対する考察ができる。
10週 透水試験 定水位透水試験器と変水位透水試験器を使って透水係数を求めることができる。
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 実験説明 実験(2~5)の説明とデータ整理の説明
2週 一軸圧縮試験 実験を通して粘土の一軸強さと変形係数を求めることができる。
3週 CBR試験 実験を通して強度CBRと設計CBRと修正CBRを求めることができ,試験に対する考察ができる。
4週 現場密度試験 実験を通して砂置換による現場密度を求めることができ,試験に対する考察ができる。
5週 透水試験 定水位透水試験器と変水位透水試験器を使って透水係数を求めることができる。
6週 実験説明 実験(7~19)の説明とデータ整理の説明
7週 一面せん断試験 一面せん断試験機を用いて土の粘着力と内部摩擦角を求めることができる。
8週 三軸圧縮試験 三軸圧縮試験方法と試験結果を説明できる。非排水、排水試験などの試験データを整理でき、試験結果を考察できる。
4thQ
9週 安定処理試験 鹿児島県内から風化したシラスなどの地盤改良が考察できる。
10週 データの整理と鹿児島県内のシラスの特性 これまでの試験結果を整理し、データチェックを行う。 これらのデータを鹿児島県内の地図にプロットできる。
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前5,前10,後5,後10
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前5,前10,後5,後10
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前5,前10,後5,後10
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前5,前10,後5,後10
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前5,前10,後5,後10
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前5,前10,後5,後10
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前5,前10,後5,後10
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前5,前10,後5,後10
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前5,前10,後5,後10
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前5,前10,後5,後10
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前5,前10,後5,後10
専門的能力分野別の工学実験・実習能力建設系分野【実験・実習能力】建設系【実験実習】土粒子の密度試験について理解し、器具を使って実験できる。4前2
液性限界・塑性限界試験について理解し、器具を使って実験できる。4前3
粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。4前4
透水試験について理解し、器具を使って実験できる。4前10
突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。4前2,前5
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。4前7,後2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力040000040
専門的能力040000040
分野横断的能力020000020