学科到達目標

 本校の教育目標

  (1)-a  豊かな教養と国際感覚を身につけた,視野の広い技術者を育成する。
  (1)-b  協同の精神と責任感を養い,集中力・忍耐力を養い,指導者として必要な能力を育成する。 
  (1)-c  探究心を養い,心身を鍛え,先人の遺産を学び,新技術を創造できる能力を育成する。
 

 専攻科の教育目標

 本校専攻科では,優れた専門性と豊かな人間性を有する高度な海事技術者と実践的開発者・技術者 の育成を目指した教育目標を掲げ,教育および研究を行っています。 

  (5)-a  海洋を中心とした国際物流管理分野及び海事関連分野で活躍できる海運管理者の育成。
  (5)-b  電子・情報システムに関する高度な研究開発ができる実践的開発技術者の育成。
  (5)-c  IT 教育により,高度なコンピュータ支援能力の育成。
  (5)-d  国際化教育により,語学力や文化的教養の育成。
  (5)-e  福祉と環境も考慮に入れることのできる総合力の育成。

 専攻科概要

 1.海洋交通システム学専攻
 商船学科卒業生は航海士,機関士としての免許も取得することができます。しかし,近年海運会 社では船舶運航のコスト削減のために,日本人船員からアジア人船員への移行を終え,日本人は船 舶運航管理や物流管理を陸上で担っています。また,船舶運航管理は,運航管理と機関管理からな っているため,専攻科では,商船学,物流管理を必修専門として学び,運航管理及び機関管理を選 択専門とします。そうすることで,運航技術を持ち,さらに管理ノウハウをも学んで陸上から船舶 運航を管理,支援する人材を育成します。

 2.電子・情報システム工学専攻
 メカトロニクス分野とIT分野をシステム化した電子・情報システムに関する高度な研究開発が できる実践的開発技術者の育成を目的としています。そのため,電子・制御システム系,情報・通信 ネットワーク系の高度な専門知識と技術を教育し,これらの複合領域に関する素養と国際化にも対 応できる能力を備えた実践的な研究開発能力を育成します。さらに,高齢化社会が到来している地 元地域に密着し,福祉と環境を考慮した社会システムにも対応できる総合力も育成します。 

 (大島商船高等専門学校)JABEEプログラム

 JABEEプログラム名 システムデザイン工学プログラム System Design Engineering Program
本プログラムで養成する技術者像
  システムデザイン工学プログラムで養成する技術者は,企業や社会での新しいシステムやものづ くりの世界で,設計したり構築をするメンバーとして活躍できる人材です。 現代のものづくり分 野では,ユーザの立場を重視した発想と,新しい技術の社会や環境に与える影響を配慮したデザイ ンができる能力が必要とされています。技術者としての確かな倫理観と対応能力を身につけ,もの づくりを通して社会貢献できる人材の育成を実現します。
JABEEの目的と概要
 JABEE の目的は,『大学や高等専門学校などの高等教育機関で行なわれている教育活動の品質が満 足すべきレベルにあること,また,その教育成果が技術者として活動するために必要な最低限度の 知識や能力(Minimum Requirement)の養成に成功していることを認定すること』であるとされていま す。認定は,非政府団体の日本技術者教育認定機構(JABEE:Japan Accreditation Board for Engineering Education)によって行われます。
JABEE 対応コース
 本科の電子機械工学科と情報工学科と専攻科の電子・情報システム工学専攻は,平成 26 年度から 新たに JABEE 認定に対応する JABEE 対応コースと非 JABEE コースから構成される予定です。本科の 4 年と 5 年時は全員が JABEE 対応コースですが,専攻科進学時に学生の申請に基づいて JABEE 対応コ ースと非 JABEE コースの選択が行われます。システムデザイン工学プログラムが適用される分野は, 工学(融合複合・新領域)関連分野になります。
JABEE 対応コースの学習・教育目標
 JABEE 対応コースの学習・教育目標は,次の10項目からなります。
  1. 豊かな人間性と 責任感
 J(1) 歴史・文化・社会・環境などの教養を広く学び,地球的視野を身につける
 J(2) 技術者倫理について学び,技術者としての責任を自覚できる
  2. 工学の基礎知識
 J(3) 数学・自然科学および情報技術の知識を修得し,その知識を専門分野に応用できる専門知識を持ち ものづくりを 完遂する能力
  3. 専門知識を持ちものづくりを完遂する能力
 J(4) 自らのアイデアを基に実施計画を立案し,自主的,継続的に実行できる
 J(5) 基礎的かつ複合的な工学専門知識(設計・システム系,情報・論理系,材料・バイオ 系,力学系,社会技術系の科目群)を修得し,具体的な工学問題の解決に応用できる
 J(6) 電気・電子・情報・機械分野の基礎知識を修得し,実験,問題分析,工学的な問題解 決に応用できる
 J(7) 複合的視点による問題解決能力と対応能力を身につける
  4. コミュニケーシ ョン能力
 J(8) 日本語による論理的文章の表現力を高め,プレゼンテーションができる
 J(9) 英語で表現された文章や技術論文を理解でき,英語による簡単なコミュニケーション ができる
 J(10) 目標達成のために問題点を討議し,協働で問題解決にあたる能力
 非 JABEE コースの学習・教育目標
 非 JABEE コースの名称は「電子・情報システム工学コース」です。電子・機械・情報などの専門 技術分野をより深く修め,資格取得などにも積極的に取組み,専門分野に特化した技術者の育成を 実現します。
 「電子・情報システム工学コース」の教育目標
 (1) 電子・情報システムに関する高度な研究開発ができる実践的開発技術者の育成
 (2) IT 教育により,高度なコンピュータ支援能力の育成
 (3) 国際化教育により,語学力や文化的教養の育成
 (4) 福祉と環境も考慮に入れることのできる総合力の育成

シラバスの目的と利用法について

 5年間の高等専門学校等での教育を経て本校の専攻科に入学された皆さんは,既にシラバスの目的や利用法を理解していることと思います。しかし,高等専門学校本科等の時には必ずしも十分にシラ バスを理解し,有効に利用した人ばかりではないと思います。本校専攻科における授業科目や内容は 多岐に亘り,また,その内容も高度になります。そこで専攻科における教育を受けるに当たり,再度, シラバスの目的と利用法を理解し,授業の理解度を高めるためこのシラバスを大いに利用して下さい。
  シラバスには,授業科目の学習到達目標,学習内容,授業計画,成績評価方法など,授業に関する総合的な内容が記載されています。本校専攻科における授業形態はこれまでの高等専門学校本科等における授業科目と比べ,その内容は多岐に亘り,また,その内容も高度になります。専攻科における授業を理解する上で,このシラバスの利用はより重要となります。シラバスは学生,教員,保護者は勿論のこと,本校の教育に関連する多くの人たちにも,本校における教育内容を知ってもらう上で重要なも のです。従って,シラバスには,授業科目の総合的な内容である,① 授業科目の受講学年と学期,② 学習到達目標,③ 使用教科書や参考書,④ 授業計画と内容,⑤ 成績評価の方法や基準,⑥ 学習上の 注意点(質問時間など)やその他の関連事項が記載されています。
   シラバスは, 
① 学生にとっては,授業科目の学習到達目標を理解し,学習内容や計画を確認した上で自ら学習計画を立て,積極的(予習や復習などを含む)に授業に参加する上で重 要なものとなります。 
② 教員にとっては,授業の学習到達目標を明確に位置づけることができ,授業の進 捗状況の確認や教育方法の工夫・改善などをする上で参考になる重要なものです。 
③ 保護者や地域の人たち,関係する多くの人たちにとっては,本校専攻科における教育目的や内容,教育活動などを理解する上で重要なものとなります。
 これから本校専攻科で勉強するに当たり,授業を受ける前には必ずこのシラバスを読んで,授業科 目の到達目標をしっかりと理解し,授業内容の理解を高めるために十分に利用して下さい。そして,受 けた授業の内容を十分に理解しているかどうかを自分で確認するためにもこのシラバスを利用し,授 業内容の理解度のチェックに利用して下さい。 
【実務経験のある教員による授業科目一覧】

学科

開講年次

共通・学科

専門・一般

科目名

単位数

実務経験のある教員名

電子・情報システム工学専攻

1

共通

専門

応用物理科学

2

神田哲典

電子・情報システム工学専攻

1

学科

専門

電子物性工学

2

笹岡秀紀

電子・情報システム工学専攻

1

学科

専門

ディジタルシステム

2

岡崎秀俊

電子・情報システム工学専攻

1

学科

専門

マルチメディア応用技術

2

浅川貴史

電子・情報システム工学専攻

1

学科

専門

インターンシップ

2

 

電子・情報システム工学専攻

2

共通

専門

産業論

2

 

学科シラバス

科目区分 授業科目 科目番号 単位種別 単位数 学年別週当授業時数 担当教員 履修上の区分
専1年 専2年
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
一般 必修
実践英語Ⅰ 実践英語Ⅰ
0039 学修単位 2 2 石田 依子
一般 選択
ボランティア ボランティア
0040 学修単位 1 1 幸田 三広
一般 選択
異文化論 異文化論
0041 学修単位 2 2 石田 依子
一般 選択
技術者倫理 技術者倫理
0042 学修単位 2 2 野本 敏生,藤本 義彦
一般 選択
日本文学概論 日本文学概論
0043 学修単位 2 2 大久保 健治
専門 必修
実用技術英語 実用技術英語
0044 学修単位 2 2 井口 智彰
専門 必修
応用数学特論Ⅰ 応用数学特論Ⅰ
0045 学修単位 2 2 堤 康嘉
専門 必修
コンピュータシミュレーション コンピュータシミュレーション
0046 学修単位 2 2 岩崎 寛希
専門 選択
応用数学特論Ⅱ 応用数学特論Ⅱ
0047 学修単位 2 2 堤 康嘉
専門 選択
応用物理科学 応用物理科学
0048 学修単位 2 2 神田 哲典
専門 選択
数値解析特論 数値解析特論
0049 学修単位 2 2
専門 選択
機械システム学 機械システム学
0050 学修単位 2 2 古瀬 宗雄
専門 選択
情報システム学 情報システム学
0051 学修単位 2 2 北風 裕教
専門 必修
電子・情報システム工学特別研究Ⅰ 電子・情報システム工学特別研究Ⅰ
0052 学修単位 4 6 6 藤井 雅之
専門 必修
電子・情報システム工学特別実験 電子・情報システム工学特別実験
0053 学修単位 4 6 6 藤井 雅之
専門 必修
創造工学演習 創造工学演習
0054 学修単位 2 4 4 浅川 貴史,橘 理恵
専門 選択
インターンシップ インターンシップ
0055 学修単位 2 2 藤井 雅之
専門 選択
電子物性工学 電子物性工学
0056 学修単位 2 2 笹岡 秀紀
専門 選択
集積回路工学特論 集積回路工学特論
0057 学修単位 2 2 山田 博
専門 選択
電子制御工学 電子制御工学
0058 学修単位 2 2 岡野内 悟
専門 選択
ディジタルシステム ディジタルシステム
0059 学修単位 2 2
専門 選択
マルチメディア応用技術 マルチメディア応用技術
0060 学修単位 2 2 浅川 貴史
専門 選択
応用画像工学 応用画像工学
0061 学修単位 2 2 松村 遼
専門 選択
通信ネットワーク工学 通信ネットワーク工学
0062 学修単位 2 2 浦上 美佐子
専門 選択
応用信号処理 応用信号処理
0063 学修単位 2 2
専門 選択
生産管理特論 生産管理特論
0064 学修単位 2 2 石原 良晃
一般 選択
実践英語Ⅱ 実践英語Ⅱ
0038 学修単位 2 2 石田 依子
専門 選択
人間感性システム特論 人間感性システム特論
0039 学修単位 2 2
専門 選択
認識工学 認識工学
0040 学修単位 2 2 岡村 健史郎
専門 選択
高電圧工学特論 高電圧工学特論
0041 学修単位 2 2 藤井 雅之
専門 選択
画像処理 画像処理
0042 学修単位 2 2 杉野 直規
専門 必修
電子・情報システム工学特論 電子・情報システム工学特論
0043 学修単位 2 4 藤井 雅之
専門 必修
電子・情報システム工学特別研究Ⅱ 電子・情報システム工学特別研究Ⅱ
0044 学修単位 12 18 18 藤井 雅之,古瀬 宗雄,浅川 貴史,増山 新二,笹岡 秀紀,中村 翼,増井 詠一郎,平田 拓也,石原 良晃,杉野 直規,山田 博,北風 裕教,橘 理恵,角田 哲也,川原 秀夫,朴 鍾徳
専門 選択
産業論 産業論
0045 学修単位 2 1 1 藤井 雅之,川原 秀夫
専門 選択
エネルギーシステム学 エネルギーシステム学
0046 学修単位 2 2 角田 哲也
専門 選択
電子機器特論 電子機器特論
0047 学修単位 2 2 中村 翼
専門 選択
材料学 材料学
0048 学修単位 2 2 増山 新二
専門 選択
環境科学 環境科学
0049 学修単位 2 2 杉村 佳昭