応用化学

Course Information

College Anan College Year 2020
Course Title 応用化学
Course Code 1194401 Course Category General / Elective
Class Format Lecture Credits School Credit: 1
Department Liberal Arts and Sciences Student Grade 4th
Term Intensive Classes per Week
Textbook and/or Teaching Materials
Instructor Matsuo Toshihiro,Yamada Yohei,Sonoda Akihiko

Course Objectives

化学熱力学:熱力学と統計力学の初歩を学び、とくに化学で重要になる自由エネルギーの扱いに習熟する。
量子化学:量子化学の基礎であるシュレーディンガー方程式について学び、エネルギー固有値を求められることを目標とする。
機器分析:講義で取り扱う分析機器の装置構成や原理について、記述・説明できることを目標とする。

Rubric

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限の到達レベルの目安(可)
化学熱力学種々の自由エネルギーがどのように定義される量か理解し、数式を用いて公式を説明できる。具体的な問題に対してこれらを用いた計算ができる。ヘルムホルツ自由エネルギーとギブス自由エネルギーの定義を理解し、それらの違いについて説明できる。自由エネルギーの公式を用いて計算ができる。ヘルムホルツ自由エネルギーとギブス自由エネルギーの定義を説明できる。
量子化学量子化の意味を理解し、さまざまなポテンシャルエネルギーでのエネルギー固有値と波動関数を求めることができる。井戸型ポテンシャルのシュレーディンガー方程式の解を求めることができる。1次元の箱の中の自由粒子シュレーディンガー方程式の解を求めることができる。
機器分析講義で扱った分析機器の原理と構造、得られる応答について詳細な記述・説明をすることができる。講義で扱った分析機器の原理と構造、得られる応答について簡単に説明することができる。講義で扱った分析機器のうちいくつかの装置について、その原理と構造について説明することができる。

Assigned Department Objectives

Teaching Method

Outline:
広く化学一般の基礎から応用にかけて、担当各教員の専門と興味に基づき講義する。
Style:
授業は3つのテーマについて5回ずつ行われる。各テーマごとにテストを行う。
【授業時間30時間】
Notice:
本講義は集中講義であるが、開講時期は担当教員により異なるので十分に注意すること。

Course Plan

Theme Goals
1st Semester
1st Quarter
1st 熱平衡状態 少数の変数で平衡状態が記述されることとそれらの間に成り立つ法則を学ぶ。
2nd 等温変化と断熱変化 等温変化と断熱変化で成り立つ法則について理解する。また、熱力学関数としてのエントロピーの扱いに習熟する。
3rd ヘルムホルツの自由エネルギー 等温変化の際の最大仕事としてヘルムホルツ自由エネルギーが定義されることを理解し、いくつかの問題に適用する。
4th ギブス自由エネルギー ギブス自由エネルギーを定義し、その特性を説明できる。自由エネルギーを用いて具体的な問題を解くことができる。
5th 確認テスト
6th 古典物理学の破たん 古典物理学では説明できない物理現象を学習し、量子化学の必要性について理解する。
7th 古典的波動方程式
古典的波動方程式を復習し、シュレーディンガー方程式の導入を行う。
8th シュレーディンガー方程式 シュレーディンガー方程式から解を求めて、粒子の波動関数とエネルギー固有値を求める。
2nd Quarter
9th シュレーディンガー方程式 シュレーディンガー方程式から解を求めて、粒子の波動関数とエネルギー固有値を求める。
10th 確認テスト
11th 機器分析の概要 現在の科学技術と機器分析の関係について説明することができる。電磁波と物質の相互作用について説明することができる。
12th 吸光光度法と蛍光光度法 紫外・可視分光光度計および分光蛍光光度計の原理とその概要を説明することができる。また、それらのスペクトルをみて情報を読み取ることができる。
13th 原子吸光分析法と原子発光分析法 原子吸光光度計および誘導結合プラズマ発光分析計の原理とその概要を説明することができる。
14th 誘導結合プラズマ質量分析計と顕微鏡(光学顕微鏡、電子顕微鏡、走査プローブ顕微鏡) 誘導結合プラズマ質量分析計の原理とその概要を説明することができる。
顕微鏡(光学顕微鏡、電子顕微鏡、走査プローブ顕微鏡)の概要を知る。
15th 確認テスト
16th
2nd Semester
3rd Quarter
1st
2nd
3rd
4th
5th
6th
7th
8th
4th Quarter
9th
10th
11th
12th
13th
14th
15th
16th

Evaluation Method and Weight (%)

試験ポートフォリオTotal
Subtotal6040100
基礎的能力302050
専門的能力302050
分野横断的能力000