国語Ⅱ

科目基礎情報

学校 久留米工業高等専門学校 開講年度 平成28年度 (2016年度)
授業科目 国語Ⅱ
科目番号 0141 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 教科書 井口時男ほか編著「現代文B」(教育出版)伊井春樹ほか編著「標準古典B」(第一学習社)。参考図書 池内輝男ほか監修「新総合図説国語」(東京書籍)、国語辞典、古語辞典、漢和辞典
担当教員 小林 美恵子

到達目標

1水準の高い文章を的確に読解し、明晰に思索するための基礎力を身につける。
2相手を意識して自分の考えを適切に表現し、調べたことなどを的確に説明できる。
3古今に亘る豊かな文章世界に意識的に目を向け、幅広い読書の習慣を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1水準の高い文章を理解し、説明できる。水準の高い文章を理解できる。水準の高い文章を理解できない。
評価項目2相手の意見を反映して意見を説明できる。調べたこと等を説明できる。調べたこと等を説明できない。
評価項目3自発的に豊かな読書習慣を身につけている。量は不足ながら、読書に関心を持てている。読書に関心が持てない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
一年次での成果を踏まえ、さらに、進んで書物に親しみ、進んで物を思い・考え、進んで自己を表現する癖を身につけさせたい。また、かかる意欲を引き出し、一人ひとりが自立した日本語の使い手として自らを育てるべく努めるような、少なくともその契機となるような授業を目指したい。
授業の進め方・方法:
・現代文と古典を交互に実施する場合は、現2:古1の比率を目安とする。    
・自学自習の癖を確実に身につけるためにも、授業の前に本文を読んでおくのがよい。      
・採録された文章は日本語としても優れており、声に出して読むことを勧める。中でも、古文や漢文は、暗誦するまでに読み込んでほしい。
・授業の発展として、多様なジャンルの書籍に親しみ、また、自分の考えや思いを文章に書いてみるという習慣を確実に身につけてほしい。
注意点:
    

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 (現代文) 随想 「大人への丸太 たじろがず渡ってみよう」ほか
2週 随想 「大人への丸太 たじろがず渡ってみよう」ほか
3週 随想 「大人への丸太 たじろがず渡ってみよう」ほか
4週 小説一  「山月記」ほか
5週 小説一  「山月記」ほか
6週 小説一  「山月記」ほか
7週 小説一  「山月記」ほか
8週 評論一  「ミロのヴィーナス」ほか
2ndQ
9週 評論一  「ミロのヴィーナス」ほか
10週 評論一  「ミロのヴィーナス」ほか
11週 評論一  「ミロのヴィーナス」ほか
12週 詩歌   「竹」ほか
13週 詩歌   「竹」ほか
14週 詩歌   「竹」ほか
15週 詩歌   「竹」ほか
16週
後期
3rdQ
1週 評論二  「脳と創造性」ほか   (古典)古文  説話「十訓抄」ほか
2週 評論二  「脳と創造性」ほか   (古典)古文  説話「十訓抄」ほか
3週 評論二  「脳と創造性」ほか       漢文  故事・寓話「助長」ほか
4週 評論二  「脳と創造性」ほか       漢文  故事・寓話「助長」ほか
5週 小説二  「神様2001」ほか        古文  物語一・随筆一「竹取物語」ほか 
6週 小説二  「神様2001」ほか        古文  物語一・随筆一「竹取物語」ほか 
7週 小説二  「神様2001」ほか        古文  物語一・随筆一「竹取物語」ほか 
8週 評論三・四「共生への冒険」ほか      漢文 古代の史話・漢詩の鑑賞・不思議の世界
4thQ
9週 評論三・四「共生への冒険」ほか      漢文 古代の史話・漢詩の鑑賞・不思議の世界
10週 評論三・四「共生への冒険」ほか      漢文 古代の史話・漢詩の鑑賞・不思議の世界
11週 評論三・四「共生への冒険」ほか      古文 和歌・随筆二・日記・物語二
12週 小説三  「こころ」              和歌・随筆二・日記・物語二
13週 小説三  「こころ」              和歌・随筆二・日記・物語二
14週 小説三  「こころ」           漢文 項羽と劉邦・諸家の思想
15週 小説三  「こころ」           漢文 項羽と劉邦・諸家の思想
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。2
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。2
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。2
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。1
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。1
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。1
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。1
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。2
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。1
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。1
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。2
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。2
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。2
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。2
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。1

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合200302020030300
基礎的能力60101010010100
専門的能力801000010100
分野横断的能力60101010010100