到達目標
物理学の学習を通じて、自然現象を系統的、論理的に考えていく能力を養い、広く自然の諸現象を科学的に解明するための物理的な見方、考え方を身に付ける。さらに、物理学は工学を学ぶための極めて重要な基礎であり、多くの分野において科学技術の発展に欠かせない知識であることを認識する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
質点の運動 | 教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えることにより、教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えても教科書の問を自力で解くことができない。 |
周期的な質点の運動 | 教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えることにより、教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えても教科書の問を自力で解くことができない。 |
波動力学 | 教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えることにより、教科書の問を自力で解くことができる。 | 誘導を与えても教科書の問を自力で解くことができない。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 1 機械工学に関する確かな基礎力を備えること。
JABEE A1 数学・自然科学を理解し、使いこなせる基礎能力
教育方法等
概要:
応用物理A,Bに引き続き大学1,2年程度の物理を学習する。これまでは、微積分をあまり明確な形で使わないで運動方程式を扱うなど、物理を深く理解したい学生にはやや物足りない面があった。微積分を使うと物理現象を簡単に正確に説明できることが多いことを学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義および演習形式により授業を進め、専門科目の基礎となる物理の基礎の定着に繋げる。シラバスおよび教科書を参考にした次回の講義内容の予習や、前回の講義内容に関する教科書や問題集の問に取り組みながら復習を行う。
注意点:
授業ノートをつくり、講義の内容を良く復習して理解すること。
物理、応用物理A、応用物理Bと関連しているので、復習をしておくこと。
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1. ベクトル |
平面内を移動する質点の運動を、位置ベクトルの変化として理解している。
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2週 |
2. 運動方程式 |
運動方程式を立てて解くことができる。
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3週 |
3. 放物運動 |
放物運動を理解できる。
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4週 |
4. 周期性をもつ物体の運動 |
周期性をもつ物体の運動を理解できる。
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5週 |
5. 単振動 |
周期、振動数など単振動の諸量を求めることができる。
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6週 |
6. 万有引力(1) |
万有引力の法則を説明できる。
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7週 |
7. 万有引力(2) |
万有引力による位置エネルギーおよび万有引力を用いて質点の運動を理解できる。
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8週 |
8. 惑星の軌道運動 |
惑星の軌道運動を理解できる。
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2ndQ |
9週 |
9. 波動方程式 |
波動方程式を理解できる。
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10週 |
10. 弦を伝わる横波(1) |
弦を伝わる横波を理解できる。
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11週 |
11. 弦を伝わる横波(2) |
弦を伝わる横波を理解できる。
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12週 |
12. 弾性体中の縦波 |
弾性体中の縦波を理解できる。
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13週 |
13. 気体中の縦波 |
気体中の縦波を理解できる。
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14週 |
14. 光の二重性、電子の波動性 |
光の二重性、電子の波動性を理解できる。
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15週 |
前期期末試験 |
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16週 |
前期期末試験結果の返却と解説 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる. | 3 | |
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 3 | |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 機械設計 | 歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。 | 4 | |
すべり率、歯の切下げ、かみあい率を説明できる。 | 4 | |
標準平歯車と転位歯車の違いを説明できる。 | 4 | |
標準平歯車について、歯の曲げ強さおよび歯面強さを計算できる。 | 4 | |
歯車列の速度伝達比を計算できる。 | 4 | |
力学 | すべり摩擦の意味を理解し、摩擦力と摩擦係数の関係を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 |