材料・加工学

科目基礎情報

学校 仙台高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 材料・加工学
科目番号 0166 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 書名:JSMEテキストシリーズ 機械材料学   著者:日本機械学会編
担当教員 熊谷 進

到達目標

機械材料の代表的なものの物質名,特性,用途について理解し,機械材料の使用用途に対する設計と応用を考えられるようになること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械材料に要求される機能と結晶,組織との関係が理解できる機械材料に要求される機能が理解できる機械材料に要求される機能への理解が不足している
評価項目2機械材料の製造方法,加工方法に基づいた設計を考えることができる機械材料の製造方法,加工方法を理解できる機械材料の製造方法,加工方法への理解が不足している
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 1 機械工学に関する確かな基礎力を備えること。
JABEE D1 専門分野に関する工業技術を理解し、応用する能力

教育方法等

概要:
機械材料に関する知識は必要不可欠である。そこで、機械構造物に用いられている金属、合金、非鉄金属、非金属材料についての基礎を学修する。次に、焼結理論と粉体加工、塑性加工およびプラスチックの成形について加工原理と加工精度ならびに設計との関わり、さらにはコストとの関係を解説する。
授業の進め方・方法:
3年次の「基礎材料科学」と関連しているので,その内容をよく復習しておくこと。自学自習として、次回の授業内容に関連する項目を教科書で確認しておくこと。また、復習を重視して学習すること。授業ノートの内容とテキストの説明を読み合わせて現象の理解に努めること。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 鉄系材料の特徴(1) 鋼の熱処理の目的方法を理解し,説明できる。
鋼の機械的特性の制御方法について理解し,説明できる。
2週 鉄系材料の特徴(2) 炭素鋼,高張力鋼,工具鋼,ばね鋼,鋳鉄などについて理解し,説明できる。
合金鋼,ステンレス鋼について理解し,説明できる。
3週 非鉄系材料の特徴 軽金属系材料・貴金属系材料について理解し,説明できる。
特殊合金について理解し,説明できる。
4週 セラミックスの特徴、ガラスの特徴 各種セラミックス・各種ガラスについて理解し,説明できる。
5週 プラスチックの特徴 各種プラスチックおよび複合材料について理解し,説明できる。
6週 各種新材料の特徴 金属ガラス,形状記憶材料などについて理解し,説明できる。
7週 機械設計と材料技術 機械設計における注意点について理解し,説明できる。
機械設計におけるコスト管理について理解し,説明できる

自動車,航空機など実際の機械における機械材料選択につ
いて理解し,説明できる。
8週 期末試験
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料機械材料に求められる性質を説明できる。4後2
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7
焼きなましの目的と操作を説明できる。4後1
焼きならしの目的と操作を説明できる。4後1
焼入れの目的と操作を説明できる。4後1
焼戻しの目的と操作を説明できる。4後1
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力80200000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000